2015年4月30日木曜日

なんで私が公認会計士に?

さて、前回お伝えしましたように、東経大では、昨年度の公認会計士試験で6名の合格者を輩出しました。また、税理士試験では学部在学中の科目合格者を13名輩出しています。
今回、公認会計士試験合格者5名がアンケートに答えてくれました。アンケートを通して、なぜ彼らが合格できたのか、君たちが合格するためにはどうすれば良いのかという合格への鉄則を明らかにしたいと思います。

合格への鉄則会計PPには出来るだけ早く合格する。
まず、短答式の合格までには1年以上掛かります。そのため、論文式の合格には2年以上かかります。逆算すると、出来るだけ早く会計PPに入れないと、在学中には合格できないかもしれないということです。本学の学生さんの傾向として、卒業後も公認会計士試験の勉強を続けることで合格率が上がるということはあまりありません。在学中での合格というのが最も適しているようですので、是非会計PPには出来るだけ早く合格できるようにしましょう。
具体的には、本学の合格が決まったらすぐに簿記の2級の勉強を始めて、入学前には簿記2級に合格しておくか、あるいは合格できるだけの状態になっておくこと。そして、会計PP入門講座に入り、会計PP選抜試験の傾向と対策を学んでおくこと。特に、選抜試験は、会計学の問題ですので、会計PP入門講座を受けないと、実際のところ、合格は非常に難しいです。

合格への鉄則12時間勉強できるスタミナと健康を維持する。
合格までの間、つまり2年以上君たちは勉強をし続けることになります。初期は7時間、中期には10時間、後期には12時間という非常に長い勉強を続けることの出来るスタミナ、健康が絶対に必要です。
食事と睡眠はとても大事です。通学時間との関係で考える必要がありますが、出来ればご実家から通うことで、生活リズムを安定させ、栄養のある食事を取ることができるとベストです。ただし、通学に何時間もかかると、それで疲労してしまうこともあります。

 合格への鉄則武脇ゼミに入る。
武脇ゼミでは、試験のための問題や役立つ情報を提供してもらえます。また、管理会計の理論について、専門学校よりも深みのある説明が聞ける点もお薦めです。2年間の長丁場の試験ですので、同じ資格を目指す人が多く集まっているゼミで、皆で一丸となって合格を目指すという事が出来ることは、精神の安定にも影響が大きいと思います。
武脇ゼミに入りましょう。ただし、人数の制限がありますので、入れてもらえなかった場合には、単位はでませんが、聴講という手もあります。

合格への鉄則大学の講義は、興味よりも、単位取得の可能性を重視する。
大学の講義は、公認会計士試験の合否には影響しません。(ただし声を大にして言いたいのは、合格した後、公認会計士として「活躍」するためには絶対的に役に立ちます)。ですから、この科目は公認会計士試験に役立ちそうだという視点で科目を選ぶのはあまり意味がありません。単位取得がきちんと出来るものを選びましょう。
卒業のために、単位もきちんと取っておきましょう。合格した後には、難しい科目も取りましょう。公認会計士として活躍するのに絶対に無駄にはなりません。

合格への鉄則友人の多さ、資格の多さは合格と無関係。
会計PPは小さな世界なので友人はすぐに出来ると思います。また、予備校ではもっと多くの友人が出来るでしょう。友人が多くても少なくても合格には影響しませんので、無理に友人を増やす必要はありません。単位は、とっておいた方が良いんじゃないかと思いがちですが、2級だけの方も合格しています。ほとんど関係ありません。また、簿記1級の勉強と、公認会計士試験との間も関係はあまりありません。公認会計士試験に集中した方が良さそうです。
友人は無理に作らない、資格はあっても良いし、なくても構わない。ただし会計PP合格後は、資格取得に時間を割かない方が良い。

皆さんも、本学で公認会計士現役合格を目指すのであれば、合格への鉄則5箇条を参考にしてみて下さい。

*ただし、合格への鉄則は、公認会計士現役合格者へのアンケートから導き出したものですが、これに従えば必ず合格できるわけでもありませんし、従わないから合格できないものでもありません。あくまで、合格者の傾向ですので、その点に留意して下さい。

以下は、アンケートの集計結果です。
会計PPに所属してから、何ヶ月後に合格しましたか(短答式・論文式それぞれ)
 短答式:14ヶ月が3名、18ヶ月が2
 論文式:2年が2名、24ヶ月が1名、3年が1
 *会計PPへの所属時期の認識が個人によって異なっているので、公認会計士試験の日程と整合していない部分があります。目安としてご覧下さい。

②①の期間を3等分したとして、初め頃は、試験勉強のために一日平均して何時間勉強しましたか。(大学、予備校、自宅の合計です)。
 平均で7時間程度。大学がある日は、4時間程度。ない日は、8時間程度。
 最も短い人でも5時間は勉強しています。

③①の期間を3等分したとして、中頃は、試験勉強のために一日平均して何時間勉強しましたか。(大学、予備校、自宅の合計です)。
10時間という回答が最も多かったです。大学がある場合は、1限の前に1時間、講義終了後4から5時間という回答もありました。

④①の期間を3等分したとして、終わり頃は、試験勉強のために一日平均して何時間勉強しましたか。(大学、予備校、自宅の合計です)。
12時間という回答が多かったのですが、逆に、勉強時間が減って、6時間という回答が2名いました。

予備校ではどの講座・コースを受講しましたか。
 大原の入門2年本コース(Wチャンス)4名、大原のウィンターチャレンジ入門1.5年コース を受けて、後に上級フルパックコースをとった方も1名います。
    論文上級コースを入門2年本コースに加えて申込んだ方が一人居ます。

もし、自分で選択できるなら、どの講座・コースを選択しましたか。
これはと同じコースを選ぶという方が最も多く、ほとんどの場合コース内容には満足しているようです。1名のみ、入門2年本コース(Wチャンス)ではなくWチャンス1.5Lコースを
選ぶという回答もあります。

 所属ゼミの教員の名前を教えてください。(所属していない場合は、「なし」と書いて下さい)
  武脇ゼミが4名、なしが1名。

ゼミに所属していた方にお伺いします。ゼミは今回の試験合格にどのように役立ちましたか(役立っていない場合は、「なし」)。
   ゼミの時間中に、自習が許されていた点を挙げたのが2名。
   試験のための問題や役立つ情報を提供された点を挙げたのが1名。
   管理会計の理論について、専門学校よりも深みのある説明が聞けた点を挙げたのが2名。
   同じ資格を目指す人が多く集まっていたので、交友関係を築けたのがよかったとの回答が1名。

大学の講義で、今回の試験合格に役立った科目は何ですか(なければ「なし」。複数回答可。)
   経営学が1名、他は「なし」。

会計PPコース内で勉強について相談できる友人は何人いますか(いなければ「なし」。)
     6人との回答が2人、7-8人との回答が1人、3人との回答が1人。

⑪⑩の友人を入れずに、予備校内で勉強について相談できる友人は何人居ますか
 (いなければ「なし」。)
   5人との回答が3名、20人以上との回答が1人、数え切れないとの回答が1人。

会計PPに所属する前に、どういった資格をもっていましたか。
     日商簿記検定1級・・・1
     日商簿記検定2級・・・3
     全商簿記検定1級・・・1 
     全経上級・・・1
     全商情報処理検定ビジネス情報1級・・・1
    全商電卓検定1級・・・1  
    全商ワープロ実務検定2級・・・1
    税理士試験科目(簿記論・財務諸表論)・・・1

簿記1級を持っている方にお伺いします。今回の試験合格にあたり、簿記1級合格のための勉強が、直接に役立ったと思いますか。自分と最も近い意見にを付けて下さい。あてはまる物がない場合には余白にご意見を書いて下さい。
他の科目と同じぐらいには試験合格に役に立つ知識が得られると思う・・・2
公認会計士の受験勉強をきちんとしていれば、特に簿記1級の勉強は関係ないと思う・・・2

今回の試験合格に、役だった割合を教えて下さい。(合計が10となるように貢献割合を割り振って下さい。)なお、下記以外のものがある場合には、何個でも、追加して結構です。

大学講義:ゼミ:大学の友人との勉強会:予備校:予備校友人との勉強会:自習
(0)(1)(0)(4)(0)(5)
(0)(0)(0)(2)(1)(7)
(0)(1)(0)(5)(2)(2)
(0)(1)(1.5)(2)(2)(3.5)
(0)(1)(0)(7)(1):(1)






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