2018年4月16日月曜日

アジア体験プログラムの相談会が始まりました。

 皆さん、こんにちは。経営学部教員の柴田です。
 東京経済大学では、「進一層トライアル(教育改革支援制度)」の一環で、2018年度にASEAN圏を中心としたアジア各地で、現地で実際に自分たちの手でさまざまな活動を行う組織のプロジェクトに参加する学生に、資金面での援助を行い、活動を支援する「アジア体験プログラム」を発足させることになりました。その説明ならびに相談会が、本日、4月16日(月)の昼休みから始まりました。これから4月20日(金)までの毎日、および4月24日(火)の昼休み12時15分から12時45分まで、2号館1階のB104教室で、相談会を開催いたします。この説明会では、これまでスパイスアップジャパンの運営するMission In Challenge (MIC)などを通じて、カンボジア、ベトナム、タイなどでの活動に参加した学生の体験談を紹介するとともに、2018年度の説明を行い、学生の皆さんの相談に乗るものです。本日からアジアでの活動に興味を持つ学生がさっそく訪れています。



 スパイスアップジャパンのMission In Challengeでは、現地で実際に自分たちのグループの手で市場調査を行い、よく受け入れられそうな商品を考え、企業に提案したり、実際に販売して売上目標を達成できるかをチャレンジします。実は、2月に経営学部の山本晋教授と私はカンボジア、ベトナム、タイでの活動を見学してきました。特にカンボジアでは日本から集まった学生が、かき氷、綿あめ、チョコバナナ、焼き鳥、フライドポテトなどをフェスティバル会場の屋台で販売するプログラムなのですが、一口に綿あめと言っても、どのような風味や色のついたものがより好まれるのか、ただ単に店頭に並べるだけでなく、屋台にどのようなディスプレイや広告や呼び込みなどを行えば、もっとお客さんが集まるかなどを自分たちで考え、試してみるわけです。これにより実際のビジネスのもっとも基本となる考え方を体験できる場となります。下の写真は、2月のプログラム参加者の様子です。プログラムの参加者の皆さんは、さまざまな大学から集まっているのですが、いずれも「参加して人生観が変わった。自分の成長を実感できた。」と熱い口調で語っていました。





 現在、多くの日本企業は中国だけでなく、これから大きな経済成長の期待できるASEAN圏を中心としたアジア各地に進出しています。それは製造業だけでなく、サービス産業や小売業などでも同様です。そのため、多くの日本企業でアジアで働こうという意欲を持った若い人材を求めています。これまで私も本学の学生を引率して、タイの日系企業を何回か訪問してきましたが、見学先で必ずと言ってよいほど「ASEANで働こうという若者を増やすことはぜひとも必要です。」と言われました。ASEAN圏で働く意欲を持つ若い学生のを増やそうという試みには大きな期待が寄せられています。つまり、「アジア体験プログラム」への参加は、就職に際してたいへん有利な経験となるはずです。

http://tkubiz.blogspot.jp/2015/08/blog-post_24.html
http://tkubiz.blogspot.jp/2017/09/blog-post.html

 アジアで働くことについて興味を持つ学生を一人でも増やし、支援していきたいと願っています。

(文責:柴田高)

2018年4月9日月曜日

CMが効かない・・・。効かせ方が変わってきている?

2018.04.09

経営学部の本藤です。
突然ですが、我が家の家訓として、自慢話は伝え方に十分に配慮しなさいと自分の子供たちに教えています。実は、本藤ゼミの学生にも伝えています。
基本的に、自慢話を心の底から喜んでくれるのは自分の家族くらいしかいないと思った方がいいというのが僕の持論です。


なぜそんな話を突然し始めたのかというと、企業がテレビを通して流すCMというのは、本質的にこの自慢話と大差ないと思ってしまうからなのです。最近は、広告の打ち出し方も、人知れず読ませるステルス・マーケティングのように、一見すると私企業の広告とは分からない形態をとるものも増えてきています。


SNSが人々の生活に浸透してきて、テレビなどのマス広告が効かなくなってきたと言われていますが、それに対応するために、企業の広告戦略として、有名なユーチューバーやインスタグラマーを通じて発信するようなものが急増してきています。
前述の通り、日常生活でも自分から発信する自慢話だとその内容が頭に入ってこないことが多いのですが、第三者がその人についてしてくる噂話になると、むしろ興味津々に聞く姿勢が変わってきて頭に入ってきたりするものです。だから、口コミや雑誌記事などのチャネルを通じて戦略的に情報発信することが増えてきていると言えます。製品の機能や品質は、ニュース・リリースを矢継ぎ早に放って、第三者に発信してもらう方が効果的なのです。これはマーケティングのプロモーション的に、広告活動ではなく広報活動になります。


じゃあ、CMは何を伝えるようになってきているのでしょうか?
企業イメージがその企業がつくる製品に対しての信頼性や愛着につながるので、イメージ訴求が重要な訴求コンテンツになってきています。

以前(2017.10.23)に、このブログで紹介したライオンのクリニカキッズのCMも、まさにそんなコンテンツでしたが、今日はパナソニックのCMを紹介してみます。



どうでしょうか?
自慢話の色合いは(最後の方で少し漂っていますが)基本的にストーリーのインパクトを引き上げて、鮮烈なイメージを与えています。つまり、自慢話の伝え方に配慮がなされているとも言えます。お年寄りにも簡単に使えるところから、CMであることを忘れさせるストーリーが素晴らしいです。じーんとしてくるCMは、誰かに伝えたくなりますね。SNS全盛時代の現代では、広告起点であっても、口コミで拡散させられなければ、そのコンテンツは誰にも伝わらずに雲散霧消するしかなくなるのです。

僕も、誰かに伝えてもらえるような授業をしていきたいと思っています。
今日から新年度の授業がスタートします。



文責:本藤貴康(担当科目:流通論、流通マーケティング演習)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/

2018年4月3日火曜日

山本聡ゼミ、知財活用スチューデントアワード優秀賞!!×2017年度全チーム受賞&TKU進一層賞×東京都知事主催の有識者会議

山本聡(中小企業経営論)です。桜の舞う季節になり、本学も入学式が開催されました。新一年生に会ったり、新ゼミ生に会うのを楽しみにしています。2018年度の学生生活は始まったばかりなので、2018年2~3月のお話をします。

1.山本聡ゼミ、知財活用スチューデントアワード優秀賞受賞!!

 2018年3月5日に信用金庫会館京橋別館で開催された「知財活用スチューデントアワード」。山本聡ゼミは2018年2月の東京予選で優秀賞を獲得し、決勝に歩みを進めました。そして、全国の予選を勝ち抜いた11チームの中で、見事に優秀賞(2~3位)を獲得しました!!。東経大のニュースでも取り上げて頂きました。当日の写真をご覧ください。



2.2017年度全チーム受賞&TKU進一層賞

 知財活用スチューデントアワード優秀賞受賞により、2017年度は山本聡ゼミ三チーム全てが外部のコンテストで受賞を果たしました。多摩の学生まちづくり・ものづくりコンペの優秀賞、奨励賞に関しては過去の記事をご参照ください。3月7日には3年連続で大学からTKU進一層賞を頂くことができました。



3.東京都知事主催の有識者会議に参加してます

 山本は2012年4月の東経大に着任以来、個人・ゼミで東京・多摩地域の中小企業の調査研究を続けています。その成果を評価して頂き、2018年2月から小池百合子都知事が主催する「東京の中小企業振興を考える有識者会議」に参加することになりました。多摩地域の組織の有識者は委員12名のうち、2人だけなので、大変に身が引き締まる思いです。委員会の模様はTVや新聞で逐次、報道されています。


それではまた。

文責:山本聡(中小企業経営論担当)