2019年1月1日火曜日

おっと、こいつは新春から縁起がいいや(vol.30 小木ゼミ通信 OBOG会、TFTランチ、国分寺物語、クリスマス会、経営学部ゼミ発表会、多摩大学AL祭など)

新年あけましておめでとうございます。

2019年もよろしくお願い申し上げます。


 

 最近、神田松之丞さんに完全にはまっている、マーケティング論担当の小木です。

 新年を迎えましたが、今年度もよろしくお願い申し上げます。2019年第1回目が、小木とは、おっと、こいつは新春から縁起がいいや!


 さて、採点を横目に、これまで見たくてしょうがなかった、フジテレビ「白線流し」を最初からスペシャル版まで(DVD購入して)、実に25時間分を一気に全部見てしまいました。


 当時、オンタイムで見ていたはずなのに、、、全然飽きずにみられた。うーん、実に青い、青臭すぎるんだけれど、いいドラマなんだよな、これが。

 これから、TBSで放送された「関ケ原」(25年前)や、ジブリ作品「海がきこえる」もスタンバイ状態です。今年の正月は、ビデオ三昧です!

 最近、古い作品を見たいと思うようになったのは、なんでかな。。。


 さて、小木ゼミ通信も30回目の投稿です。

 今回も、たっぷりと小木ゼミ情報をお知らせいたします。




1.2018年小木ゼミOBOG会が開催!


2.2018年後期のTFTランチを提供!


3.国分寺物語シンポジウム&写真コンクール


4.小木ゼミのエトセトラ情報(クリスマス会&幹部交代式、ゼミ研究発表会、多摩大学AL祭への招待発表、オープンゼミ等・ゼミ選考など)




1.2018年小木ゼミOBOG会が開催!


 毎年恒例の小木ゼミOBOG会が11月末に開催されました。今年も、約90名による大盛況ぶりでした。OBOGは、みんな大人になっていて、頼もしくも、素敵になっていました。私の宝物のひとつです。3時間半の1次会の後、2次会も終電まで開催され、楽しいひと時を過ごしました。


OBOG会総会

 現役生は、先輩から就職の手ほどきを受け、来年度も、就職を勝ち切ることができると確信しました!OBOGの支援があるのも、小木ゼミの就職に強い理由のひとつです。



2.2018年後期のTFTランチを提供!

 TFT(Table For Two)×東経大生協×小木ゼミによる健康ランチ販売ですが、11月の試食会を経て、2018年11月末から12月初めに開催されました。


 東経大・小木ゼミが進めるこの女子プロジェクトは、今年で6年目ですが、東京都内の大学でも数校しか行っていない取り組みです。本プロジェクトは、皆さんが購入した健康ランチの売上の一部(1食あたり20円)をアフリカの子どもたちの給食に寄付していくものです。

 今回のランチメニューは、


「ソースが選べる!チキンステーキ丼」11月26日~30日

「とろうまサーモン丼」12月3日~7日

 

 今年も大盛況のうちに、終了いたしました。

 皆様ありがとうございました。




3.国分寺物語シンポジウム&こくベジの時間&こくぶんじ写真コンクール


 【こくベジプロジェクト:こくベジの時間

 12月16日COCOBUNJIプラザにて、小木ゼミ・国分寺物語メンバーがこくべじの時間でお手伝いをさせていただきました。今後もこくベジを応援していきたいと思います。

 【国分寺物語シンポジウム

 12月5日(水)2時限には、進一層館ホールにて「第6回 国分寺物語」シンポジウムが開催されました!今年も、ニッポニアニッポンの高橋代表の講演や、国分寺物語メンバーによる活動報告などを聞いてもらいました。ご来場ありがとうございました!


 【こくぶんじ写真コンクール

 今年も第40回こくぶんじ写真コンクールも開催されます!同コンクールは、国分寺観光協会が主催、後援に国分寺市、協賛には国分寺商工会、JAむさし、多摩信用金庫などが名を連ねていますが、小木ゼミも協賛者としてクレジットされています。なんと「国分寺物語賞」もあります。ご興味のある方は、ご応募ください!




4.小木ゼミ エトセトラ情報(クリスマス会&幹部交代式、経営学部ゼミ研究発表&多摩大学アクティブラーニング祭、オープンゼミ、入ゼミ面接のお知らせ 等)

 

 【クリスマス会&幹部交代式


 12月某日、小木ゼミ恒例のクリスマス会&幹部交代式が行われました。4時間にわたるこの会はゼミの忘年会にもあたる会です。クリスマス会では、私や各代からの出し物・プレゼント交換などがあり、笑いの絶えないものでしたが、幹部交代式では一転、涙ありの感動シーンに彩られました。この会を見るたびに、本当に良いゼミになったなあと実感します。2次会のカラオケ大会に終電まで興じ、今年1年を締めくくりました。ゼミの皆さん、お疲れ様でした。

毎年恒例のクリスマス会&幹部交代式

 【ゼミ研究発表会&多摩大学アクティブラーニング祭見参

 12月5日は、経営学部ゼミ研究発表会と、多摩大学アクティブラーニング祭(招待発表)の2つのゼミ発表があり、大変な1日となりました。経営学部ゼミ発表会では、3つの発表をさせていただきましたが、いずれもたくさんの1年生が見に来てくれたなか、発表者も満足できる内容で発表することができました。これまでの成果がきっちりでたと思います。また、多摩大学AL祭では、多摩大学より招待を受け、ゼミ生がコラボ活動について、発表してきました。これもまた、大好評において終えることができました。発表者の皆さん、お疲れさまでした。

多摩大学AL祭で小木ゼミ発表


 【ゼミ説明会・オープンゼミなど




 11月末のアカデミックコンパス(1年生授業)内のゼミ紹介、経済学部ゼミ紹介、ゼミ連主催ゼミ紹介、12月の各オープンゼミと、ここまで順調にいっております。とりわけ、今年も熱心な1年生が多く参加してくれて、ゼミ一同感謝いたしております。


 2018年1月16日(水)のオープンゼミでは、こんなお菓子あったらいいなプロジェクトの社長へのプレゼン前の前プレを開催します。気になる1年生は、1月16日2時限・F304に見に来てください。1月16日(水)は、今年度最後のオープンゼミとなります。 

 同時に、面談も随時行っております。面談希望者は、小木メールまでご連絡ください。日程調整をいたします。


 ゼミ選考/3月19日(火)10:00~ 予定

 2019年度の小木ゼミの選考(面接等)は、3月19日(火)に行う予定でおります(日程については、各人で最終チェックしておいてください)。

 ゼミ希望者は、3月中旬にTKUポータル内で本エントリーを行い、面接当日の10時前に指定の教室に集合して下さい。10時すぎより順次面接を行っていく予定です。遅れた人は、できるだけ早く会場に来てください。




 小木ゼミ情報は、小木ゼミTwitter(@ogi_seminar)で確認して下さい。






 文責:小木紀親


2018年12月17日月曜日

タイ高校生との交流会@山梨


経営学部の関口和代です。今回は、ゼミ生とともに実施したタイの高校生との交流イベントについてご紹介したいと思います。
2018225日のミャンマーの大学生との交流に続き、1124日(土)にタイの高校生との交流イベントを山梨で実施しました。ミャンマーの大学生との交流の様子については、下記(516日)ブログでご紹介していますので、是非そちらもあわせてご覧ください。
ミャンマーの大学生との交流会@横浜

上記交流イベントは、「科学技術振興機構(JST)・さくらサイエンスプラン」で来日した大学生及び高校生と行いました。さくらサイエンスプランは、「優秀なアジアの青少年が日本を短期に訪問し、未来を担うアジアと日本の青少年が科学技術の分野で交流を深めること」を目的としたもので、引き受け団体である日本ユースリーダー協会様に今回もお声掛けいただき、ゼミ生とともに貴重な経験をすることができました。


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回の交流イベントの企画・運営担当者は2年生の3名す。実施にあたって、どのような取り組みをしたのか等をまとめてもらいましたので、それらをベースに紹介したいと思います。 



★事前準備★
交流イベントの行き先候補として、横浜・日光・山梨(富士山周辺)の三か所を挙げ、それぞれの場所での交流プランを考えました。所用時間や予算等を含め総合的に検討した結果、今回は山梨に行くことにしました。
さくらサイエンスプランの趣旨に沿った訪問先について日本ユースリーダー協会の方とも検討し、最終的に、山梨県立リニア見学センターと桔梗屋信玄餅工場の見学の他、クラフト体験(サンドブラスト)をすることを決定しました。
昼食は山中湖畔で蟹鍋を、夕食は山梨名物のほうとうを試してもらうことにしました。参加人数が50名近くということもあり、お店探しはとても大変でした。
担当者三人で、全ての施設と食事会場の予約、当日のタイムスケジュールの決定、交流会しおりの作成、タイの高校生へ渡すお土産やお菓子の購入など行いました。

★交流イベント当日★
新宿から山梨へは貸し切りバスで移動しました。渋滞等も考慮に入れたスケジュールを作成しましたが、到着予定時間等について、こまめにドライバーさんと確認した上で、施設や食事会場の方とも緊密に連絡を取るようにしました。
また、タイの高校生、ゼミ生とも積極的にコミュニケーションを取ったことや、全員が交流会のしおりを確認しつつ行動してくれたこともあり、当日はプラン通りの進行ができました。
★苦労したこと★
タイの方に喜んでいただけるようなスケジュールをと考えていました。もっと多くの体験をしていただきたかったのですが、引き受けてもらえる施設や食事会場を探すことが難しかったですし、各施設での滞在時間が短くなってしまったことも残念な点です。
また、タイの高校生達は、日本語・英語とも少し話せる程度だったので、私たちの意図や意思がきちんと伝わらないこともありました。



★楽しかったこと★
事前に決めておいたタイの高校生と私たちの混在グループ単位で行動することにしていましたが、タイの方と話すことは初めてだったので、最初は少し緊張しました。
山梨に向かうバスでも、タイの高校生と私たちのペアで座り、交流を深めることにしました。初めは携帯の翻訳機能を使いながらのコミュニケーションでしたが、日本語を教えたりタイ語を教わったりしながら徐々に会話が弾んでいき、山梨に着く頃にはすっかり仲良くなることができました。
タイの高校生も明るい子ばかりで、移動中も日本やタイのことを教え合い、大変有意義な時間を過ごすことができました。また、クラフト体験(サンドブラスト)もみな真剣に取り組んでくれたので、良い思い出になりました。




★今後の課題★
今後の私たちの課題は、語学力の向上とコミュニケーションを円滑にするための事前準備だと思います。
当日、タイの高校生とたくさん話をしたりゲームをしたり、バスの中でも楽しくコミュニケーションをとることができましたが、自分たちがタイ語を事前に少しでも勉強していれば、あるいは英語で話すことができていたら、もっと簡単にコミュニケーションが取れたと思います。そう思った理由の一つとして、タイの高校生たちが日本語で積極的にコミュニケーションをとろうとしてくれたことがあります。「ありがとう」であるとか「よろしくお願いします」といったことを、頑張って話している姿を見て、自分達ももっとタイ語を勉強しておけばよかったと後悔しました。
今後、海外に行く機会や海外の方と交流する機会があったら、自分の力でもっとコミュニケーションがとれるように努力したいと思います。





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2月に続いての交流イベントは、大変楽しく有意義なものとなりました。
企画・運営の3名は大変なことも多かったと思いますが、イベント当日も含め、とても頑張ってくれました。また、参加者もそれぞれ当事者意識をもって積極的に行動していました。ゼミ生の皆さんが成長したことを実感できるとても良い機会となりました。
このような機会を与えていただいた日本ユースリーダー協会様と、さまざまなサポートをしていただいた国際交流課に感謝いたします。最後になりますが、日本ユースリーダー協会様の概要と、協会主催の海外体験プログラムをご紹介したいと思います(以下、敬称略)。

日本ユースリーダー協会
日本ユースリーダー協会は、「明日の国際社会を牽引する若き人材=ユースリーダーを育成支援し、若者が夢と誇りをもって挑戦できる社会づくりに取り組」むことをミッションとする次世代リーダーを育成支援する公益法人です(HPより)。
 評議員会会長:三村明夫氏(新日鐵住金株式会社 名誉会長)
 理事長:井上義郎氏(川崎重工業株式会社 元代表取締役副社長)

日本ユースリーダー協会では、その事業の一環として下記のようなプログラムも実施しています。
GETGlobal Education Tour
高校生・大学生を対象とするアジア研修プログラムであるGETでは、現地でのホームステイや小学校での授業体験などを行います。以前、見学させていただいたミャンマーでのプログラムでは、高校生が大活躍。関東近県の参加者が多いのですが、九州の高校生も参加していました。
このブログをご覧になった高校生の方にも、ぜひ経験していただきたいプログラムです。
2012年から始まったGET来春20回目のプログラムがタイで実施されます。
・日  程 2019323日(土)~330日(土)8日間
・参加費用 169,800 ⇒ GETの概要


東経大では、2018年度からGET参加学生に対して4万円の助成を行うことになりました。
助成条件やプログラム詳細に関するお問い合わせは国際交流課までお願いします。

海外プログラム等に参加することで気づくことがたくさんあります。是非ご検討ください。

(文責:関口和代)

2018年12月10日月曜日

経営学部ゼミ研究発表会が開催されました

皆さん、こんにちは。経営学部教員の柴田です。
12月8日(土)の午後、本学の教室を会場として、経営学部と経済学部、全学共通教育センター合同のゼミ研究発表会が開催されました。本学では、社会に出て活躍するための力を身につける教育として、ゼミ教育に力を入れた取り組みをしています。その教育の内容や成果を皆さんにご覧いただく機会として各学部ごとに「ゼミ研究発表会」を公開で開催しています。
複数のゼミによる合同の発表会は、2001年度に経営学部経営学科の加藤みどり先生と私のゼミでささやかに始めたのが最初の試みで、2003年度からは経営学部流通マーケティング学科の先生方のゼミとも一緒に、複数の教室を会場として開催するようになり、現在の研究発表会の原型となりました。その後、これが全学的に広まって幅広く行われるようになり、「ゼミする東経大」の元ともなりました。
本年度の経営学部のゼミ研究発表会では、1号館の3階、4階の9つの教室を会場として、過去最多の74もの発表が行われ、たいへん盛況でした。柴田ゼミでも、夏休み中の海外ゼミ研修での知見をもとに、小グループに分かれて以下の3つの発表を行いました。
・コンビニエンスストア事業のグローバリゼーションとローカリゼーション
・日本企業のASEAN圏での事業展開
・電気自動車の普及と自動車産業
以下の写真は、柴田ゼミのゼミ生の発表の様子です。(画面が暗いのは、会場の照明を落としているためです。申し訳ありません。)


 写真をご覧になってお分かりの通り、経営学部の場合、発表者にはスーツの着用をお願いしています。「人前で自分たちの成果を発表するからには、きちんとフォーマルな服装で行うこと」という趣旨からで、みんな、いわゆる「リクルートスーツ」姿で登壇しています。在学中には、成人式や就職活動、卒業式などでも着る機会が出てきますので、1着用意しておくと、なにかと重宝すると思っています。発表の後、フロアからの質問に答える、質疑応答の時間もありますので、中にはかなり緊張する学生もいるようですが、とても良い経験になるものと確信しています。本学のゼミ活動は2年生以上が対象ですが、この合同発表会は1年生が「来年の春からどこのゼミに所属するのが自分に合いそうか」を考える、良い機会ともなっています。この合同発表会は、本学関係者のほか、高等学校等の先⽣⽅と⽣徒のみなさん及びそのご⽗⺟の方々にも広く公開していますので、本学での大学生生活を知る良い機会ともなっていると思います。これからも、良い発表ができるように、指導に力を入れていきたいと思っております。
(文責:経営学部 柴田高)


2018年12月3日月曜日

山本聡ゼミ、三年連続で知財活用スチューデントアワード全国大会出場決定!!×12/8 16:05 ゼミ研究報告会で報告します

経営学部の山本聡(中小企業経営論)です。最近、目の保養に、遅ればせの紅葉
を楽しんでます。山本聡ゼミのゼミ生の最近の学生生活を送ります。

1.山本聡ゼミ、三年連続で知財活用スチューデントアワード全国大会出場決定!!

 山本聡ゼミのチーム:Kihachiroは11月27日に西部信用金庫 西武人財支援センターで開催された知財活用スチューデントアワード予選会(東京)に参加しました。当日の参加チームは13チーム。東経大からは唯一の出場です。結果、上位4チームに選ばれ、予選を突破、12/15の全国大会に進みました。これで山本聡ゼミは3年連続の全国大会出場。昨年度は昨年度は優秀賞(2位)でした。当日は埼玉、茨城、静岡、長野の予選を突破したチームと戦うことになります。ゼミ生の健闘を祈ります。

予選会でのプレゼンの様子


 なお、12月8日の経営学部 ゼミ研究報告会で、山本聡ゼミチームが知財活用スチューデントアワード全国大会のプレゼンをします。

12月8日  16:05~16:27 A307教室

です。ぜひ、聞きに来てください!!

2.東大和市での産学連携イベント!!

 山本聡ゼミでは今年度、東大和市役所と連携して、東大和市の観光事業活性化に関する研究を進展させました。「東京狭山茶を東大和市の観光資源にできないか?」という問題意識の下に始めたものです。11月17日に中小企業大学校Businestにて、


というイベントを開催、山本聡ゼミ生が研究報告と東京狭山茶の香り体験を実演しました。当日の写真を紹介します。

山本聡ゼミ生による研究報告

お世話になった東大和市の方々と記念撮影

3.国分寺市での食育×地域活性化イベント!!

 山本聡ゼミの今年度のもう一つの活動は、東京経済大学近くのコミュニティカフェでの食育×地域活性化イベントです。11月に第三回、12月に第四回のイベントを開催しました。第三回イベントでは「多摩の野菜を用いたホットケーキづくり」、第四回イベントでは「東大和市の農家での収穫体験&カレーづくり」を行いました。どちらも近隣の家族が親子に参加して頂き、大変な盛況となりました。


第三回イベントに参加したお母さんと子供さん


 さて、山本聡ゼミ生は12月半ばまで、研究活動のラストスパートをかけます。大変でしょうが、充実したゼミ活動を楽しんでくれることを期待しています。


文責:山本聡(中小企業経営論 担当)

2018年11月26日月曜日

アルゼンチンで中南米最大のネット小売企業メルカードリブレを取材した後地方にも


流通マーケティング学科の丸谷です。27回目の執筆です。私はグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行っていくのか)を専門分野にしているので、海外に出張に行くことが多く、このブログでもインド、チリ、中国、ペルー、米国の出張の模様をこれまで取り上げてきました。

今回は2017年度より科学研究費を頂いて行っている「ネット小売普及以降の小売国際化現地化戦略モデル構築のための研究」というテーマで、ネット小売が今後小売業の国際展開の在り方にどのように影響を及ぼすのかという研究のために、アルゼンチンを取材したので報告いたします。 


ネット小売の取材になぜアルゼンチンと思う人もいるでしょうが、アルゼンチンからは中南米のネット小売を牽引する企業メルカードリブレ(スペイン語で「自由な市場」を意味する)が輩出されているのです。

ネット企業らしいメルカードリブレの社内の様子
メルカードリブレは1999年にブエノスアイレス出身のマルコス・ガルペリン(Marcos Galperin)氏によって設立されました。創業時彼は後にあのスティーブジョブス氏が今や伝説ともなった講演を行うことになるスタンフォード大学のビジネススクール在学中でした。スタンフォード大学はシリコンバレーの中心地にあり、IT起業家を多く輩出する名門校です。

メルカードリブレは1999年創業当初から積極的に海外に進出し、アルゼンチンだけではなく、ブラジル、メキシコにおいて事業を開始し、翌2000年にはコロンビア、ベネズエラ、チリへも事業を拡大しました。

2001年には世界最大のインターネットオークションサイトを運営するイーベイ社と戦略的提携を締結し、イーベイ社のブラジル支社を買収して基盤を固め、2002年にはブラジルでオンライン取引プラットフォームを展開するLokau.comを買収しました。

当時のブラジルは長期の経済的な不振からようやく復活の兆しを見せ始め、BRIC(ブラジル、ロシア、インド、中国)sという新興国の一角として世界に認知され始めていました。同社の成功は隣国でのブラジル市場での成功によるところが大きいのです。

   表 ラテンアメリカおよびアジア主要国及び日本のネット小売の現状
 (出所)丸谷雄一郎『ウォルマートのグローバル・マーケティング戦略(増補版)』創成社、118頁より。

2003年にはラテンアメリカ発祥の初の電子決済プラットフォームであるメルカード・パーゴ(Mercado Pago)を設立しました。2005年にはウルグアイにも進出しました。
2006年にはラテンアメリカ域内のライバルであったDeRemate.comのブラジル、コロンビア、エクアドル、メキシコ、ペルー、ウルグアイ及びベネズエラの事業を買収しました。

さらに、2006年には中米のコスタリカ、パナマ、カリブ海のドミニカ共和国へと事業を拡大し、2007年にはナスダックにIPOを行い、ラテンアメリカにおけるネット小売のリーダーとしての地位を確立しました。2010年にはポルトガルでも事業を開始しました。

今回のインタビューでは、発展の経緯や現状を伺った上で、今後の方向性についてもいろいろ取材させて頂きました。

メルカードリブレにて取材した際の様子
彼らによれば、現在メルカード・リブレに出店する多くの企業に提供する機能面での強化に注力しているそうです。具体的には、ネット取引及び広告(mercado libre)、フィンテック(mercado pago)、ロジスティックス(mercado envio)、ネットシステムの支援(mercado shops)といったネット小売全般のソリューション事業を行っているそうです。

アルゼンチンのネット小売の地方への普及に関しては、物流を担う運送業界などの労働組合の存在が障害になっており、大都市以外での普及やサービスの改善を難しくしているそうです。このことはアルゼンチンのネット小売関係者がみな語ることであり、労働組合が伝統的に強いアルゼンチンの特徴を如実に示しています。

さらに、地方の現状を確認するために、今回は南米のパリといわれるブエノスアイレスだけではなく、地方都市の実情も取材しました。

特に印象深かったのは、アルゼンチンの地方都市クロリンダでの取材でした。クロリンダはパラグアイとの国境近くの都市です。クロリンダ近くで一番大きな都市フォルモサの空港からチャーターしたタクシーで取材地に向かいましたが、その車窓はひたすら何もない風景が続きました。


フォルモサの空港にて

空港からほとんど何もない車窓の風景


到着したクロリンダはバイクが多く走り、東南アジアの田舎町のようでしたが、私が取材し続けてきたウォルマートが低所得階層向けに展開する倉庫型ディスカウントストアを少しでも用地が安く確保できる町外れに出店していました。


バスターミナルやホテルがある市街地には昔ながらの市場や地元スーパーと家電量販店がムシムンドが営業していました。


の取材では取り残されたネット普及とは程遠い地方の実態と地方にもビジネスチャンスを見つけるいくつかのたくましい企業の存在が確認できました。

(文責:丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)