こんにちは。東京経済大学経営学部の講師をしております,岩田聖徳と申します。
教員の日常を発信しよう!ということなので,ゼミの紹介と,「大学」という場所を伝えるための個人的な思い出話をしてみようと思います。
ゼミって何?
ゼミというのは,少人数で教員とともに研究をする授業のことを指します。
例えば私のゼミでは,「R」という統計ソフトを活用して,経営・財務に関するデータの分析を行っています。
経営学部では,ゼミ研究報告会というものが毎年開催されるのですが,今年もそれをターゲットにゼミ生と研究テーマを出し合っています。
現在の岩田ゼミは,私と4人の受講生で学習・研究を進めています。
数あるゼミの中では人数が少ないほうですが(※さらなる応募を歓迎します!),
この規模だと教員に聞きたい放題,という状況なので,教員とガツガツ議論がしたい!という意欲的な学生さんにとってはむしろ都合がよいかもしれません(笑)
写真は,ゼミ生で研究テーマを持ち寄って意見を出し合っているときの風景です。
昨年から継続履修の上級生が新顔の2年生たちに背中を見せて議論してくれるので,大変頼もしく思っています。
大学ってどんな場所?
大学生活について,あまりピンと来ない受験生の方もいると思います。私も,高校生のときには大学がどういう場所なのか,全く分かっていませんでした。
受験勉強も,なんか沢山暗記しなきゃいけないし,模試の成績が良い友達を見ると焦るし,正直あまり好きな時間ではありませんでした。
強いて言えば,こういう人間が「もっと大学で研究したい!」「大学院行くからもう一回受験勉強する!」という180度回転をしたのが大学という場所であるということを,受験生の皆さんにお伝えしたいですね。
語弊を恐れずカンタンに言うと「興味あるものを好きにやったらいい」というのが大学の勉強です。
授業計画も大きなルールはありますが,数ある選択肢の中から何を選ぶかは皆さんの自由です。
この自由さが,大学1年生の岩田くんにはすごく刺さりました。
ある会社の経営戦略の話を深く聞きたければ専門の先生に質問に行けば教えてもらえるし,ふと法律の話を聞きたくなったらその授業を取ればいい。
先生方はご自身の専門の(※難解な)話をワクワクした表情で話されていて,大学というのは素敵な空間だなあと思ったのを覚えています。理解できたか否かは別の話ですが。
ゼミでの研究って?
また,「研究」という活動が楽しかったです。
誰も答えを知らないものを探しにいく,という知的作業に大学生の岩田くんはワクワク感を覚えました。
特に,東経大は2年生からゼミで研究活動に打ち込むという選択ができる,ゼミに特に力を入れている大学です。
これは一教員の感覚ですが,凄く良いことだと思っています。大事なことなので赤字にしてアンダーラインを入れました。
自分の考えたことを他の学生や教員と詳しく議論してみることで,自分の考え方のどこが他人と違うのか,説得力のある主張をするために何が足りないか,ハッキリ見えてきます。
学生さん目線でも,この体験があるか無いかで,学習意欲が一気に違ってくると感じています。
一教員として私が心掛けているのは,一人でも多くの学生さんに,なるべくなら1年生の最初の時点から,この知的作業のワクワク感や他者の考え方との違いによる「違和感」を感じられるように,講義やゼミを行うことです。
そのためには,教員である私自身の知識もアップデートしなければいけません。ちょうど近々,研究報告のために海外の学会に行ってきます。
そのあたりの話は次回更新にて。
(文責:経営学部専任講師 岩田聖徳)