2016年3月15日火曜日

ゼミ選択の時期です


営学部の関口和代です。
3月14日、15日は、希望ゼミの登録日です。ゼミによって選考方法は
異なりますが、今週末から、悲喜交々の選考が始まることになります。

東京経済大学のゼミは、他大学とは異なる点があります。
第一に、経営学部と経済学部の学生は、どちらの学部のゼミにも
参加することできます。
たとえば、経営学部経営学科の学生が経済学部のゼミを選べるのです。
私のゼミも、経営学部の2学科(経営学科・流通マーケティング学科)
経済学部の2学科(経済学科・国際経済学科)の学生がいます。
第二に、2年生からゼミに入ることができ、
1年毎にゼミを変えることもできます。
たとえば、2年生のときは経営学系のゼミ、
3年生のときはマーケティング系のゼミを選択することもできます。

第三に、経営・経済系のゼミの他に、
多種多様な分野を取り扱う「総合教育」ゼミにも参加することができます。
私のゼミに2年生から3年間参加するとともに、
総合教育ゼミにも3年間参加した卒業生もいました。









ゼミによって、内容ややり方は異なりますが、
一人ひとりがそれぞれ問題意識を持ち、自発的に学習し、考えをまとめ、
発表し、論文としてまとめたり、
グループとして取り組み、議論しつつ、協力してまとめ上げる等、
通常の講義よりも多くの時間を掛けることになります。
とても大変ですが、その分、大きな達成感や充実感を得ることが
できるのがゼミ活動です。

組織の一員となる過程のことを組織社会化といいますが、
ゼミを通して組織社会化を経験することができます。
大学卒業後、多くの人が何らかの組織に参加することになります。
それぞれの組織の文化、規範・ルール(多くの場合、暗黙です)等を
受け入れるかが、組織へ移行する段階で重要だと言われています。
速やかな組織社会化は、満足感やモチベーションを高めますが、
組織社会化がうまくできないと、不満が募り離職率も高くなります。










大学の場合は、年齢層の幅がありませんので、文化・規範・ルールや
価値観にそれほど大きなギャップはありませんが、
それでも、自分とは異なる価値観を受け入れ、柔軟に対応し、
結果が得られるよう努力することになるゼミ活動は、
とてもよいトレーニングとなると思います。

生涯にわたる友人(あるいは伴侶)を得る機会ともなりますし、
その他にも、ゼミに参加するメリットは多々あります。
このブログの中でも、さまざまなゼミ活動の様子が紹介されてきました。
大変なこともありますが、せっかく大学生になったのですから、
是非ゼミには参加してほしいなと思います。














(文責:関口和代)