そろそろ大学では夏休みが終わり、秋学期がスタートします。
ゼミ合宿の疲れを癒しつつ、秋学期の準備をしている石黒です。
今回は『学問のミカタ』ということで、私の研究テーマである経営倫理について話したいと思います。
経営倫理というのは、簡単に言ってしまえば「企業の正しい経営の仕方」です。
例えば法律を守ったり、自然環境の保護をしたりというのがイメージしやすいでしょう。
当たり前の事を言っているだけじゃん?と思うかもしれません。
しかし、「正しいとは何か?」を突き詰めていくと非常に面白いテーマになります。
そもそも私たちは、なぜ善悪の判断ができるのでしょうか?
生まれた瞬間から善悪の判断ができた人なんていないでしょう。
法律、道徳、物語、宗教など様々な要素の影響を受けて、私たちは善悪の判断をしています。
しかし、これらの要素は時代や地域によって異なり、変化してきています。
例えば、今や当たり前の地動説も、天動説が宗教的に信じられていた時代では異端な考え方として弾圧されていたわけです。
私たちは、自分が生活する社会の中で信じられている正しさを読み取って善悪の判断をしているに過ぎない。つまり、私たちは「真の正しさ」を知っているわけではないのです。
「真の正しさ」を知らないままに、私たちはどのようにして正しい行動をとることができるのか?
これを追求することで企業の倫理的な経営を考えていくのが、私の研究です。
法律、道徳、物語、宗教などの様々な要素を使って企業は、常により正しい経営とは何か?を社会の中で探し続けているのです。
こんな風に書くと小難しく見えてしまいますが・・・
授業の中では、もっと身近なテーマから説明をしています。
「愛ってなんだ?」「ロックってなんだ?」「性的な話題は、なぜセクハラになるのか?」etc...
実は私たちがもっている感情、判断には、社会からの影響を非常に強く受けています。
ロックの話では、社会からの影響を受けつつも、私たちは独自のアイデンティティを生み出していく過程に注目します。
実は私たちがもっている感情、判断には、社会からの影響を非常に強く受けています。
ロックの話では、社会からの影響を受けつつも、私たちは独自のアイデンティティを生み出していく過程に注目します。
皆さんも一度、自分が常に行なっている善悪の判断について深く考えてみてはいかがでしょうか?
最後にゼミ合宿での美しい石垣島の夕日を載せておきます。
ゼミ合宿の話は次回ですかね。
学問のミカタ link
経済学部「文化財としての景観」
コミュニケーション学部 「読まない’h’は保守派の印?!」
現代法学部 「—法学と「時代の遠近感」—」
センター 「終わらない羽音(ブーム)の熱」