2018年1月29日月曜日

山本聡ゼミ、優秀賞&奨励賞のダブル受賞 !!at 多摩の学生まちコンペ2017 その他たくさん

 経営学部の山本聡です。中小企業経営論の担当です。雪の残る大学は一週間前に二期の授業が終わり、期末試験中。もうすぐ春休みです。これまで度々お伝えしてきた、経営学部 山本聡ゼミの今年度の成果を中間報告します。

1.多摩の学生まちコンペ2017 優秀賞&奨励賞のダブル受賞!!

  12月16日に昭和記念公園花みどり文化センターで開催された多摩の学生まちづくり・ものづくりコンペティション2017で、山本聡ゼミの2班(御朱印班、東大和班)が優秀賞、奨励賞のダブル受賞しました!! これで山本聡ゼミは3年連続の優秀賞と記録を続けています。 両班は地域課題に関する問題意識を設定し、既存研究のサーベイと調査、自治体や市民団体と連携したイベントの複数回の実施と、ゼミ活動に邁進してきました。よく頑張りました。ダブル受賞に関連して、次に2.多摩大学での招待報告、3.多摩信での報告を紹介します。

御朱印班の優秀賞受賞

東大和班のプレゼンの様子

2.多摩大学での招待報告

 12月9日は恒例の多摩大学アクティブ・ラーニング発表祭での招待報告です。ここでの報告とコメントが12月16日の多摩の学生まちコンペ2017 優秀賞&奨励賞受賞につながりました。関係者の皆様、ありがとうございました。

多摩大AL祭での報告の様子


3.多摩信での報告

 12月15日にこれも恒例の東京経済大学=多摩信用金庫 共同シンポジウムを開催。今年度のテーマは「女性活用」です。それが終わった後に、ゼミ生が多摩信の方々の前で、翌日のコンペ本選に向けて、報告し、コメントを頂きました。ありがとうございました。

多摩信での報告の様子


4.東大和市観光事業プラットフォーム運営会議に参加・報告!!

 山本聡ゼミは今年度の調査・イベントをきっかけにして、2017年12月から東大和市観光事業プラットフォーム運営会議に参加するようになりました。1月18日には東大和市の有識者の方々の前で、ゼミ生が今年度の成果を報告しました。


5.経営学部ゼミ研究報告会

 12月9日に経営学部のゼミ研究報告会が開催されました。今年度は僥倖なことに、山本も数年ぶりに参加できました。毎年、コンテストの決勝戦に被っていて、ゼミ生は参加しているにも関わらず、教員の欠席が続いていたのです。多摩大での招待講演があったため、夕刻の時間帯にしてもらったのですが、一年生も参加してくれていました。




6.ドイツに行ってきました

 山本は1月17~22日でドイツ・リューネブルクに行ってきました。国際学会報告が目的ですが美しい街で、大変に良かったです。それではまた。


文責:山本聡(中小企業経営論 担当)



2018年1月23日火曜日

【学問のミカタ】研究をするとなぜ創造的な思考が身につくのか?

はじめまして。経営組織論・ケース分析を担当している山口です。今日は、「学問のミカタ」ということで、大学で学問(とりわけ研究)をすることが、みなさんの将来にとってどのような意義を持つのかについて考えたいと思います。

 1.大学で何をどのように学ぶのか?   

 現在、日本は、経済成長のために国を挙げてイノベーション(経済発展につながるような革新的な製品・サービスの事業化)の推進を図っています。企業もグローバルな競争の下、これまでにない新たな製品・サービスの開発に力を入れています。当然、大卒者の採用でも、「(他者とは異なる)新しいものの見方」ができる人材を重視する企業が増えています(例えば、日経産業新聞の連載「人事担当者に聞く」で取り上げられたグーグルやセブンイレブン、資生堂など12社のうち、ほぼ全社が、「(他者の意見とは異なる)自分の意見を出せる学生」を採用したいと述べています)。 このような話を聞くと、大学で、「新しいものの見方」ができるような創造的な思考を学び、将来の仕事に役立てたいと考える人も多いでしょう。では、大学で何をどのように学べば、創造的な思考が身につくのでしょうか。

 大学では、創造的思考=新しいものの見方を学ぶ方法として、二つの方法を用意しています。一つは、ビジネスプランの作成や、企業に与えられた課題に対する解決策を考えることを通じて、創造的な思考を学ぶ方法です。もう一つは、学問(研究)を通じて創造的な思考を学ぶ方法です。

 一つ目の方法について、経営学部では、ビジネスプランを作成して各種コンテストに応募するゼミ、企業と新製品開発のコラボレーションを行ったりするゼミ、企業から与えられた課題に対する解決策を考える授業、ベンチャー・キャピタルの実務家からビジネスプランの作成方法を指導してもらう授業などを用意しています。いずれも、ビジネスプランコンテストで各種の賞を受賞するなど、高い成果を上げています(例:「キャンパスベンチャーグランプリ東京大会で奨励賞受賞」、「『プロジェクトで学ぶマネジメント』で企業の協力の下、課題解決のためのプランを作成」)。

しかし、二つ目の、学問を通じて創造的な思考を学ぶ方法については、高校生には少しわかりにくいかもしれません。実は、東経大経営学部は、こちらの方法でも高い成果を上げています(例:「プロネクサス懸賞論文で優秀賞受賞」)。

 そこで今回は、大学での学問の中心である「研究」について取り上げ、研究をすると、どうして創造的な思考が身につくのかを考えてみましょう。以下では、京都大学霊長類研究所の正高信男教授(以下敬称略)が行った、実際の研究をみながら解説していきます。

2.「研究」とは何をすることなのか?:実際の研究をみてみよう

まず、以下の写真を見てください。赤ちゃんが、かなりきっちりと、布でぐるぐる巻きにされています。皆さんは、こうした光景を見たことがありますか?

出所:正高(1996)289
  これは、「スウォドリング(swaddling)」と呼ばれる育児方法で、南アメリカ先住民・中国西部の山岳地帯からモンゴル・ロシアまで、世界のかなり広い範囲で行われてきた方法です(正高, 1996)。かつてはヨーロッパでも見られ、日本でも明治時代には行われていたそうです。
 あなたは、このように赤ちゃんをぐるぐる巻きにして育てるスウォドリングが、なぜ行われてきたと思いますか?

(1)スウォドリング=「親の手抜き」説
 ルソー(高校の世界史や政治・経済に出てくる、『社会契約論』を書いた、あのルソーです)は、スウォドリングは「親が育児の手抜きをするためのもの」であると考え、強く批判しました。彼によれば、スウォドリングは、赤ちゃんの幼い体を布できつく巻き、お腹がすいたりおむつがぬれたりして泣いても放っておき、親の都合の良い時にだけ世話をするものです。これは、親の手抜きにほかならず、赤ちゃんがかわいそうだというのです。
 
 正高は、ルソーの「スウォドリング=親の手抜き」説が本当かどうか確かめるため、スウォドリングを今でも行っている南アメリカのアイマラ族の調査を行いました。アイマラ族の中で、スウォドリングで育児をしている家庭と、それ以外の方法で育児をしている家庭をピックアップし、それらの家庭の間で赤ちゃんが受ける世話の量がどれだけ違うかを比較したのです。その結果、意外なことに、両方の家庭で世話の量にはほとんど差がないことがわかりました。スウォドリングをしている家庭でもしていない家庭でも、おむつ交換の頻度や、抱っこや頬ずりなどの非言語的接触の回数、話しかけなどの言語的接触の回数はほとんど同じでした。つまり、スウォドリングをしているからといって、親が育児の手抜きをしているわけではなかったのです。

(2)スウォドリング=「赤ちゃんが落ち着く」説
 育児の手抜きではないとしたら、なんのためにスウォドリングは行われているのでしょうか?正高が考えたのは、スウォドリングには、親にとってのメリットではなく、「子供」にとってのメリットがあるのではないかということでした。調べてみると、スウォドリングには、実際に赤ちゃんを安心させ、落ち着かせる効果があることがわかりました。

 しかし、この説にも問題がありました。もしスウォドリングが赤ちゃんに良い効果をもたらすものであるならば、世界中でスウォドリングが行われていてもおかしくありません。ところが、世の中には、スウォドリングとは対照的な育児方法を採っている人々もいるのです。例えば、アフリカ南部のカラハリ砂漠にすむサン族は、母親がいつも赤ちゃんを抱っこし、赤ちゃんが泣くとすぐに授乳するという、非常に手間をかけた育児をしています。スウォドリングが赤ちゃんにとって良い育児方法であるならば、このように対照的な育児方法が存在することの説明がつきません。

(3)スウォドリング=「繁殖戦略」説
 正高は、次に、スウォドリングが行われている理由を「r-K戦略」という動物の繁殖行動に関する理論を使って考えてみることにしました。r戦略とは、たくさん子供を産んであまり手をかけないで育てる繁殖の方法で、K戦略とは、少しだけ産んだ子供に手をかけて育てる方法です。動物の繁殖行動にはこの二つの戦略があることがわかっています。
 
 ここで正高が注目したのは、母親が乳児に母乳を与える「授乳行動」のパターンでした。月齢3~6か月の子供に対する母親の授乳頻度は、スウォドリングをしている場合、していない場合の半分程度しかないことがわかったのです。母乳は、高頻度・短時間で反復授乳したほうが、分泌量が増加し、分泌期間も持続します。逆に、スウォドリングをしていると、授乳間隔があくため、母乳の分泌量は減り、分泌期間は短くなります。
 実はこの母乳の分泌期間の短縮化は、繁殖戦略上、重要な意味を持ちます。母乳が止まると次の子供を妊娠しやすくなるからです。実際、アイマラ族のスウォドリングをしている家庭では、前の子の出産から次の子の出産までの出産間隔は平均20か月なのに対し、スウォドリングをしていない家庭では、平均30か月と、約10か月もの差が生じていることがわかりました。そのせいか、ある年齢の女性がもつ子供の数は、スウォドリングをしている場合のほうが、スウォドリングをしていない場合よりも多くなっていました。
 つまり、繁殖戦略という観点からみると、スウォドリングは、一定期間内によりたくさんの子供を産めるようにする育児方法(=r戦略)と捉えることができるのです
 
 また、この繁殖戦略の観点を使うと、なぜ世界には、サン族のようにスウォドリングとは対照的な育児をしている人々がいるのか、という謎も解くことができます。正高がサン族の授乳間隔と出産間隔、一定年齢の女性が持つ子供の数を調べたところ、アイマラ族のスウォドリングをしている家庭に比べて、サン族は授乳間隔が短く、一人の子に対して長期間にわたって授乳をしていること、その結果出産間隔が長くなり、子供の数も少なくなっていること(=K戦略)がわかりました。このように、繁殖戦略の視点を使うことで、世界で対照的な育児をしている人々がいる理由も説明することができたのです。

 3.研究を通じて、社会で通用する「創造的思考」を身につけよう!

 さて、この正高教授のスウォドリング研究の事例をみると、「研究とは、物事に対する常識を問い直し、新しいものの見方を生み出すことだ」ということがわかっていただけるのではないでしょうか。
 
 私たちは、スウォドリングのようなあまりなじみのない現象を見たときでも、それが何を意味するか、直感的に解釈しようとする傾向を持っています。しかし、ルソーの「スウォドリング=親の手抜き説」が間違っていたように、私たちの直感的理解は間違っていることも多いのです。研究では、そうした、私たちが普段無意識に使っている「ものの見方」を疑い、それとは異なる視点から物事を見ることで、真理にたどりつこうとします。この意味で、研究とは、皆と異なる視点から物事をとらえ、物事に対する自分なりの意見(=新しいものの見方)を組み立てることなのです。「学問のミカタ(見方)」とは、本来こうした創造的なものの見方のことをいうのです。

 今回はスウォドリングに関する研究をご紹介しましたが、これは経営学研究でも同じです。経営学では、「企業が利益を上げられるのはなぜか」という問題について、戦略、組織、財務、開発、生産、販売、マーケティングなど、様々な視点から解明していこうとしています。大学で経営学を学ぶとは、経営学の様々な視点(=理論)を学ぶことを通じて、経営現象を多様な視点から捉えられるようになり、それをもとに、常識にとらわれていては見えない企業の成功/失敗のより本質的な原因をつきとめられるようにすることなのです。

 東京経済大学経営学部の特長は、社会で必要とされている「新しいものの見方ができる」人材になるために、(1)ビジネスプランの作成などを通じて自分の意見をつくる、(2)研究を通じて何事に対しても自分の意見を持てる「視点」を身につける、のいずれの方法も選べることです。あるいは、もっと違った東経大経営学部の活用方法もあるかもしれません。是非、他人とは異なるあなただけの意見=「自分なりの東経大経営学部の活用戦略」を考えてみて下さい。

参考文献:もし上記の研究に興味がわいた場合は、以下の本・論文を読んでみて下さい。
正高信男(1996)「南アメリカ先住民の伝統的子育ての習慣であるスウォドリングの機
  能」, 『心理学研究』第67巻, 第4号, 285-291頁.
正高信男(1997)「繁殖戦略としての人類の育児文化」『科学』第67巻, 第4号, 305-312頁.
山岸俊男(2011)『「しがらみ」を科学する:高校生からの社会心理学入門』筑摩書房.


2018年1月7日日曜日

日曜はじまりか、月曜はじまりか(小木ゼミ通信vol.24 OBOG会、じゃがバター、各種おしらせ 他)

 マーケティング論担当の小木です。「スナック あけぼの橋」を見ながらブログを書いてますが、この番組、本当に面白い!石田ゆり子さんの可愛いポンコツぶりが笑いを誘います。うーん、世のお父様方はこの感じにやられているのね。Eテレの「ねほりんぱほりん」も面白い!今年の正月はテレビ三昧となりました。


 さて、今回のトピックスです。12月某日、ゼミ生らと手帳やカレンダーの話になり、私は「最近のカレンダーや手帳は(左端が)日曜日はじまりが多くて使いにくいので、月曜日はじまりにしてほしい。」という持論を展開しました。反論されるかと思いきや、ゼミ生らは大いに賛同。特に、若い子たちは、日曜日はじまりを良しとしているわけではないことがわかりました。

 翻って、その翌日、娘の通っている囲碁教室に娘を迎えに行った際、娘が師事している女流棋士の方と棋院長が、もじもじしながらカレンダーはいかがですかと促してきました。それは、全国のトップ女流棋士を集めた、女流棋士アイドルカレンダーでした(こんなものがあるとははじめて知りました)。娘の師匠がばっちし載っているとなれば喜んで購入です。しかし、やはりこのカレンダーも日曜日はじまり。これもですか、、。


娘の師匠は「3月」に掲載。
でも、日曜日始まりなんだよな。。。

 現状はいかほどか。早速、東急ハンズに行き、全ての手帳・カレンダーをチェックしたのですが、月曜日はじまりは本当に少ないんです。ここ数年、日曜日はじまりのカレンダーが多くなり、月曜日はじまりは数えるほどになっておりました。私の手帳(月曜日はじまり)も稀有なもので、この型がなくなったら困ることになりそうです。週のはじまりは日曜日からという考え方が定型化してきたのでしょうか。この現象、今後しっかりと追いたいと思います。


 さて、小木ゼミ通信も24回目の投稿です。前回が【学問のミカタ】でしたので、今回はたっぷりと小木ゼミ情報をお知らせいたします。

1.2017年小木ゼミOBOG会が開催!

2.2017年後期のTFTランチを提供!

3.国分寺物語シンポジウム&じゃがバター販売&写真コンクール

4.小木ゼミのエトセトラ情報(クリスマス会&幹部交代式・オープンゼミ等・ゼミ選考)



1.2017年小木ゼミOBOG会が開催!

 毎年恒例の小木ゼミOBOG会が11月末に開催されました。今年も、約90名による大盛況ぶりでした。OBOGは、みんな大人になっていて、頼もしくも、素敵になっていました。私の宝物のひとつです。3時間半の1次会の後、2次会も終電まで開催され、楽しいひと時を過ごしました。

 残念だったのは、私が39℃の熱の中の参加で、声はガラガラで、皆さんとあまり話せなかったことでした。2018年度は、万全の態勢で臨みます!



 現役生は、先輩から就職の手ほどきを受け、来年度も、就職を勝ち切ることができると確信しました!OBOGの支援があるのも、小木ゼミの就職に強い理由のひとつです。


2.2017年後期のTFTランチを提供!

 TFT(Table For Two)×東経大生協×小木ゼミによる健康ランチ販売ですが、11月の試食会を経て、2017年12月に開催されました。

 東経大・小木ゼミが進めるこの女子プロジェクトは、今年で5年目ですが、東京都内の大学でも数校しか行っていない取り組みです。本プロジェクトは、皆さんが購入した健康ランチの売上の一部(1食あたり20円)をアフリカの子どもたちの給食に寄付していくものです。今回のランチメニューは「俺の鶏丼」12月4日~8日と「肉盛り丼」12月11日~15日でした。今年も大盛況のうちに終了しました。ありがとうございました。


3.国分寺物語シンポジウム&じゃがバター販売&国分寺写真コンクール

 【こくベジプロジェクト:じゃがバター販売】

 11月16日(木)に葵陵会館前にて、小木ゼミ・国分寺物語メンバー×国分寺市役所×清水農園×JAむさしの×生協の5者のコラボにより、国分寺産「こくベジ」のジャガイモをつかった「じゃがバター」を販売いたしました。販売から20分での完売で、大盛況でした。今後もこくベジを応援していきたいと思います。


こくベジの紹介とじゃがバター販売後の
小木ゼミ生、清水農園の清水さん、市役所、JA、生協の方々のスナップ

 【国分寺物語シンポジウム】

 12月6日(水)2時限には、E203教室にて「第5回 国分寺物語」シンポジウムが開催されました!今年も、ニッポニアニッポンの彦田代表の講演や、国分寺物語メンバーによる活動報告などを聞いてもらいましたが、1年生がたくさん来てくれて、例年にない大盛況となりました!


 【こくぶんじ写真コンクール】

 今年も第39回こくぶんじ写真コンクールも開催されます!同コンクールは、国分寺観光協会が主催、後援に国分寺市、協賛には国分寺商工会、JAむさし、多摩信用金庫などが名を連ねていますが、小木ゼミも協賛者としてクレジットされています。なんと「国分寺物語賞」も創設していただきました。ご興味のある方は、ご応募ください!





4.小木ゼミのエトセトラ情報(クリスマス会&幹部交代式、オープンゼミ、ゼミ面接のお知らせ 等)


 【クリスマス会&幹部交代式】

 12月某日、小木ゼミ恒例のクリスマス会&幹部交代式が行われました。4時間にわたるこの会はゼミの忘年会にもあたる会です。クリスマス会では、私や各代からの出し物・プレゼント交換などがあり、笑いの絶えないものでしたが、幹部交代式では一転、涙ありの感動シーンに彩られました。この会を見るたびに、本当に良いゼミになったなあと実感します。2次会のカラオケ大会に終電まで興じ、今年1年を締めくくりました。お疲れ様でした。



 【ゼミ説明会・オープンゼミなど】

 11月末のアカコン内のゼミ紹介、経済学部ゼミ紹介、ゼミ連主催ゼミ紹介、12月の各オープンゼミと、ここまで順調にいっております。とりわけ、今年は、熱心な1年生が多く参加してくれて、ゼミ一同感謝いたしております。

 2018年1月17日(水)のオープンゼミでは、こんなお菓子あったらいいなプロジェクトの前プレゼンを行います。気になる方は2時限・F304に見に来てください。


 【ゼミ選考/3月19日(月)10:00 キックオフ】

 2018年度の小木ゼミの選考(面接等)が3月19日(月)に行われます。入ゼミ希望者は、3月中旬のポータル内で本エントリーを行い、面接当日の10時前に指定の教室に集合して下さい。10時すぎより順次面接を行っていく予定です。

 小木ゼミ情報は、小木ゼミTwitter(@ogi_seminar)で確認して下さい。


 文責:小木紀親

2018年1月1日月曜日

多様性と個の狭間を楽しむ



みなさん、明けましておめでとうございます。
石黒です。

今回は新年1回目の更新ということで、私たちが生きる「今」という時代について考えたいと思います。


私たちは今、多様性の時代を生きているのではないでしょうか。
経営学的に見てもニッチと言われる一部の熱狂的ファンに向けたジャンルであった市場が、企業にとって欠かせないターゲットになるようになってきました。
例えば、アニメ・漫画といったいわゆるサブカルチャーがこれに当たるでしょう。
今や、日本の映画界はアニメ・漫画の原作無しには成り立たなくなっています。

性差にも同様のことが言えるでしょう。
女性の社会進出や、多様な性を持つ生き方。
これらは、ほんの数十年前には社会から認められず、排除されてきた生き方です。
アニメ・漫画といったジャンルも程度の差こそあれ、オタクとして秘匿すべき趣味だったのではないでしょうか。
しかし、たくさんの人達の努力によって、今の社会はこれらを受け入れつつあります。
言ってみればこの数十年は、「社会に対して私たちの多様性を受け入れさせてきた時代」と言えるでしょう。

では、多様性を受け入れた社会に対して私たちはどうでしょうか?
私たちは、社会の多様性をしっかりと受け入れられているでしょうか。
これまでは、「自分とは関係の無いこと」と思い込んでやり過ごすことができました。
しかし、社会が変化したことで私たちは、常に多様な考え方、多様な生き方と対峙しています。
私たちが多様性を受け入れなければ、多様性の中でバランスを取ろうとしている社会の天秤は崩壊するでしょう。

今の私たちに必要なのは、自身を社会に受け入れさせることではなく、社会そのものを受け入れ、許容する態度です。
そこで大事なのは、社会の多様性を受け入れつつも、自分自身の「個」を見失わないことだと思います。
「何と対峙し、何に共感し、何と闘うのか?」を考えなければ、多様な社会で「個」を見つけることも、維持することもできないでしょう。

説教くさいことを書いてしまいましたが。。。
大事なのは、「多様な社会」と「個」の間に存在する矛盾を楽しむことです。
白か黒かだけでない、あなたらしい生き方を楽しめる一年にしてください。

(白黒つけられない自分を受け入れつつ丸くおさまる実家の猫様)