こんにちは,経営学部講師の岩田聖徳です。
前回はゼミ教育のお話をいたしましたが,今回は教員の研究生活をチラ見するブログ記事にしてみようと思います。
学生から見て,大学の先生=授業をする人,という認識が強いと思いますし,まして学外の方や受験生からみるといっそう教員の普段の生活が想像しにくいかもしれません。
ちょうど,8月に自分の研究を報告するために米国に出張してまいりましたので,どんなことをしていたのかを紹介してみようと思います。
学会に行ってきました!
今回は,American Accounting Associationという,会計学関連の国際学会に出てきました。「学会って何?」と思われる方のために軽くご説明すると,学会というのは似た専門の研究者たちが集まって,研究を報告してコメントし合ったり,交流をしたりするための組織のことです。
今回は米国イリノイ州,シカゴで学会が開かれました。米国は大学院生の時以来で2回目だったのですが,シカゴに着いたときの第一の感想は「高層ビル多っ」でした。
全米でも有数の大都市ということで,その経済力を見せつけられた感じがしました。写真は学会会場に向かう道の風景です。生トランプタワー,初めて見ました。
今回はハイアット・リージェンシーというホテルの会議場での開催でした。初日は,学会に多大な貢献をした著名な教授陣によるスピーチがあり,多くの参加者が真剣な眼差しで聞き入っていました。
普段の学会に参加するときは大学の大講義室で行われることも多いのですが,ホテルの会議場だと雰囲気がまるでライブ?のようでした。
大ホールでの講演が終わったあとは,3日間にわたり参加者による怒涛の研究報告が行われます。毎日,朝から夕方まで30分ずつ違う発表を聞く,という感じだったので,夕方になるころには頭がクラクラする程度には知的体力を使います。
この研究報告の風景は,さすがに個人の顔や発表内容が映ってしまうので,ブログには載せないようにします。(一番雰囲気が伝わるのはその写真なんですがね…笑)
岩田も2日目に自分の研究を報告して,他の参加者に研究を改善するためのアドバイスを貰ったり,他の発表者の研究にコメントをしたりしていました。
個人的に,こうした学会に参加して一番よかったなあと思う瞬間は,他の参加者から「君の発表面白かったよ!」とか,「君のコメント参考になったよ!」と言ってもらえて,発表後に交流ができたりしたときです。
研究は最終的な成果物になるまで長い時間のかかる地道な作業なので,良い「仕事仲間」のような関係を世界の色々な国の研究者と築けると,大きなモチベーションになります。こうした刺激があるのも,研究活動の良いところだなと思います。
今回は,現地の大学からの参加者の方と学会中の議論を通じて仲良くなり,休み時間に一緒に会場近くのお店でランチをしました。ちょっと量が多いけど,名物のパンケーキが良いとのことでしたので,それにしました。
後で,米国での「ちょっと量が多いパンケーキ」の意味を一旦考えてから注文すればよかったな,と思いました(※味は美味しかったです。次の日の朝ごはんにしました)。
ちなみに,彼から聞いた豆知識なのですが,シカゴは建築で有名なのだそうです。確かに,街にそびえ立つ高層ビル群をよく見てみると,それぞれが独特な形をしていました。
学会期間は3日間でしたが,たくさんの知的刺激があり,非常に濃い時間でした。大学での研究が楽しそうだなと思った方は,関心のある分野の「学会」を調べてみても面白いかもしれません。興味深い研究や活動に出会えるかもしれません。
(文責:経営学部専任講師 岩田聖德)