こんにちは。経営学部の関口和代です。
毎年、夏季休暇中にゼミで海外研修へ行きますが、
今年はミャンマーを訪問することにしました。
現地の企業・工場訪問、現地学生との交流等は毎回実施していますが、
初めての試みとして、NGOのエコツーリズムに一部参加することにしました。
きっかけは、昨年8月のミャンマー訪問時に知り合った方からのお誘いでした。
その方は、Nature Loversという旅行会社をヤンゴンで経営されていますが、
もともとは林業省(現:環境保全・林業省)のシニアオフィサーをされていた方です。
乾燥地域であるバガンで植林活動と環境教育をされている
NGOとともに、ミャンマーの環境保全活動もされています。
http://www.myanmarnaturelovers.org/
NGO「ミャンマー日本・エコツーリズム(MJET)」は、
JICA(国際協力機構)やUNDP(国連開発計画)等で
仕事をされていた方によって設立されました。
MJETのビジョンは、
「日本とミャンマーの青年と一般市民が協力して
植林を行うシステムを構築し、ミャンマー中部乾燥地域の
自然環境と住民の生活環境を改善し、
観光客を対象とした新たな農林業と環境に優しい地場産業を
発展させ、日本語を話せる優秀な人材の養成とそれらの人材の
雇用を創出し、以って『環境・平和・権利の尊重』という
普遍的な価値に基づいた、より豊かな地域社会の実現を図る」
ことです。
今回、植林活動で訪問するバガンはミャンマー中央部に位置します。
カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥールとともに、
世界三大仏教遺跡と言われています。
バガンでは、かつて王朝のあった11世紀から13世紀に
4000近くの仏塔や寺院が建設されました。
その建材となるレンガを焼くために、そして増加した人口の
エネルギー源として樹木が伐採されました。
その結果、バガン地域の山は裸同然となり、
家畜の放牧等も影響し乾燥地化が進みました。
現在のバガン地域の年間降雨量は600~800ミリと、
ミャンマー国内で最も乾燥した暑い地域になっています。
(MJETサイトより)
ちなみに、東京の年間降雨量は1500ミリ前後です。
今回、私たちは一人あたり5本購入した苗木とともに、
寄付金で購入された苗木を、現地住民とともに植林します。
植林後は、住民の方々が、世話をしながら、
成長度合いをメールで知らせてくれるとのことです。
上手く成長するとよいのですが...。
また、MJETでは、結婚や家族の節目の記念に、
あるいは企業のCSR活動の一環としての
「記念の森」活動もされています。
興味のある方は是非ご応募ください。
http://www.mjet-tokyo.com/13_kinennomori.html5月下旬にJICAのASEAN担当の方に、
6月上旬にMJETの方にレクチャーしていただきました。
「百聞は一見に如かず」ということもありますが、
事前学習を重ねることで、目前の事象より理解することができますし、
より深く考察することができると思います。
受け入れてくださった企業・大学をはじめ、
関係された方々のご厚意にお応えできるように、
8月のミャンマー訪問に向けて準備を進めたいと思います。