2017年10月23日月曜日

共感するCM 心に響くCM

2017.10.23

経営学部の本藤です。
突然やってきましたねぇ~、冬が・・・。
さっそくウルトラライトダウンを携帯するようになりました(笑)

ところで、ボクの模擬授業とか出張講義を見たことのある人は、既にご存知のはずなのですが、CMで購買行動に結びつきやすいのは、視聴者の共感を得るコンテンツです。
「たしかになぁ~」とか「そうだよなぁ~」というテロップが、視聴者の頭の中を通り過ぎたら、CMの内容が頭に入ってきます。

健康番組とかでも、高血圧とか更年期障害とか言われても、高校生や大学生には、いまひとつピンとこないのではないでしょうか? でも、疲れ目とか肩こりになると思い当たる人はいるかもしれません。自分のことだと感じさせられるかどうかがポイントになります。

どうしてもメーカーは「うちの製品ってこんなに凄いんだぞ!」というコンテンツを盛り込みがちです。洗剤のCMで以前よく目にしていたのは「わが社の技術力・開発力で、こんな微細な汚れも漏らさず分解しちゃいます!」っていうようなメッセージでした。
このようなメッセージは、もしかしたら競合他社は「あの会社は凄い技術力だなぁ」と感心してくれるかもしれないのですが、消費者に対して、あまりにも専門的なことを伝えても、なかなか購買行動に至らないことが多いのです。

だから、単身世帯ターゲットであれば「一人暮らしあるある」だったり、高齢者ターゲットであれば「お年寄りあるある」だったり、高校生ターゲットであれば「試験勉強あるある」といった共感をもたらした方が、消費者に自分のコトとして認識されて、自分の生活シーンの中でその商品やブランドを具体的にイメージできて、購買行動につながりやすくなるのです。

実は、本藤が実施する高校生向けの模擬授業では、キャッチーなタイトルにするために有名女性タレントが起用されているCMを中心に紹介していますが、ここでは「共感」を呼ぶ本質的なコンテンツに焦点をあてたムービーを紹介します。2分半という長さですが、騙されたと思って見てみてください。見始めると、中高年の人であれば、惹き込まれて最後まで見てしまいます。高校生や大学生にとっては、どうなのか分かりませんが・・・(^^;)

このムービーは、クリニカkid's(ライオン)のプロモーション用のムービーです。




何か響いてきませんか?
これはCMとして流すには長すぎるのですが、この動画をサイト上で紹介して、これを視聴したママのクリニカキッズの購入が明らかに促されました。
ここで表現されているのは「相手の立場で考える」ことであったり、「発想の転換」だったりします。これって、そもそものCMのあり方を考えさせてくれます。自分の主張をしていても、相手の行動や意識を変えることはできません。相手の立場から物事を考えてみる大切さを教えてくれます。



文責:本藤貴康(流通論、流通マーケティング入門、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/