2018年1月1日月曜日

多様性と個の狭間を楽しむ



みなさん、明けましておめでとうございます。
石黒です。

今回は新年1回目の更新ということで、私たちが生きる「今」という時代について考えたいと思います。


私たちは今、多様性の時代を生きているのではないでしょうか。
経営学的に見てもニッチと言われる一部の熱狂的ファンに向けたジャンルであった市場が、企業にとって欠かせないターゲットになるようになってきました。
例えば、アニメ・漫画といったいわゆるサブカルチャーがこれに当たるでしょう。
今や、日本の映画界はアニメ・漫画の原作無しには成り立たなくなっています。

性差にも同様のことが言えるでしょう。
女性の社会進出や、多様な性を持つ生き方。
これらは、ほんの数十年前には社会から認められず、排除されてきた生き方です。
アニメ・漫画といったジャンルも程度の差こそあれ、オタクとして秘匿すべき趣味だったのではないでしょうか。
しかし、たくさんの人達の努力によって、今の社会はこれらを受け入れつつあります。
言ってみればこの数十年は、「社会に対して私たちの多様性を受け入れさせてきた時代」と言えるでしょう。

では、多様性を受け入れた社会に対して私たちはどうでしょうか?
私たちは、社会の多様性をしっかりと受け入れられているでしょうか。
これまでは、「自分とは関係の無いこと」と思い込んでやり過ごすことができました。
しかし、社会が変化したことで私たちは、常に多様な考え方、多様な生き方と対峙しています。
私たちが多様性を受け入れなければ、多様性の中でバランスを取ろうとしている社会の天秤は崩壊するでしょう。

今の私たちに必要なのは、自身を社会に受け入れさせることではなく、社会そのものを受け入れ、許容する態度です。
そこで大事なのは、社会の多様性を受け入れつつも、自分自身の「個」を見失わないことだと思います。
「何と対峙し、何に共感し、何と闘うのか?」を考えなければ、多様な社会で「個」を見つけることも、維持することもできないでしょう。

説教くさいことを書いてしまいましたが。。。
大事なのは、「多様な社会」と「個」の間に存在する矛盾を楽しむことです。
白か黒かだけでない、あなたらしい生き方を楽しめる一年にしてください。

(白黒つけられない自分を受け入れつつ丸くおさまる実家の猫様)