2018.02.12
少し暖かくなってきたような気がするのですが、これは一時的な天候でしょうか?
受験生にとっては、いま一般入試真っ只中ですね。高校2年生以下の方々にとっては、志望校を具体的に考える気持ちが高まる季節かもしれませんね。
東京経済大学の本藤です。
今回は、AI(人工知能)について、簡単に触れてみたいと思います。
AIというと、ヒト型ロボットをイメージするでしょうか?
人間の仕事を剥奪してしまう恐ろしいものという印象を持っている人もいるかもしれません。
でも、本当に創造的な発想はAIには難しいかもしれません。
このAI(人工知能)がマーケティング手法に活用したソリューション・ビジネスが急速に拡大しています。以前、紹介したファミリーマートとLINEが取り組もうと考えている未来型店舗もそうでした。※2017年7月掲載
AIはビッグデータを活用したディープラーニング型のソリューション(解決策)です。
多くの人は「人工知能」というと、スターウォーズのC3POとか手塚治虫の鉄腕アトムをイメージするかもしれませんが、少し違うかもしれません。
AIによるディープラーニングというのは、人間のように「ゼロから考え出す」ことはできません。膨大なデータに基づいて機械的な判断基準を与えられれば、人間には到底不可能な計算量をこなして、与えたロジック(論理式)に応じて結論を導き出してくれるのがAIなのです。
これまでお得意様に対しては、お店の人は「本藤様にお勧めの新商品が入りましたよ」とか、「きっと本藤様はこんな商品に興味があると思いますが、いかがでしょうか?」という推奨販売が行われていました。アマゾンのサイトでも、それぞれの人にフィットした商品提案が行われたりします。
それをもっと広い範囲にわたって「機械的な情報処理」によって対応できるものは対応していこうとする仕組みづくりになります。その方が、人間の記憶によるよりも遥かに的確なアプローチが選択できるのです。
購買履歴や性別・年齢、来店頻度や客単価から、このようなお客様は「接客を好まない」とか「価格評価が最優先される」とか「価格には拘らない」というような属性まで判断できるようになってくる可能性があります。
ボクが洋服を買いに行くときは、必要なときには声をかけますから接客について欲しくありません。でも、百貨店などでは、「私が来たのに接客につかない」と不満を感じるお客様もいるかもしれません。そんなお客様の性格を判断して、商品提案やサービス対応する形を追求しています。
これは、BtoCの販売のシーンだけではなく、生産や物流などの社内的な業務から、BtoBの営業業務、それだけではなく自治体サービスやインフラ産業においても広範囲に渡るソリューションになりつつあります。
文責:本藤貴康(流通マーケテイング入門、流通論、流通マーケティング演習担当)
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