2024年6月13日木曜日

会計プロフェッショナル・プログラム

 会計プロフェッショナル・プログラム


 経営学科 会計コースの板橋です。本日は、本学の「会計プロフェッショナル・プログラム」と、私が担当している「会計プロフェッショナル・プログラム入門」という講義について、お話ししたいと思います。

 まず、本学には、アドバンストプログラムという、少数精鋭で、より高度な資格や語学力の習得にチャレンジするプログラムがあります。会計プロフェッショナル・プログラム(以下、会計PPとします)はこうしたアドバンストプログラムの一つで、「公認会計士」「税理士」「国税専門官」といった会計系の資格の習得にチャレンジするものです。
 
 この会計PPに合格するとどんなメリットがあるのかというと、受講料が全額大学負担で提携専門学校に通えたり、「大倉公認会計士会」「税理士葵会」という本学OB組織からのアドバイスや進路相談、インターンシップの紹介といった手厚いバックアップを受けることができます。
 
 こうしたバックアップの結果として、例えば2022年度公認会計士試験では会計PPから5名が合格(うち3名は在学中合格)しました。税理士試験では5名がのべ7科目に合格しています。
 
 会計PPの定員は各年度で50名、その選考は6月と11月に行われています。その選考基準は、日商簿記検定の2級と、本学の独自選考試験の点数となっています。今年度の本学独自選考の日程は6月25日(火曜日)となっていますので、会計PPへの合格を目指している学生さんは、今まさに、最後の追い込みを頑張っています。
 
 さて、ここで本学の独自選考試験とはなんなのかということをお話ししたいと思います。これは、日商簿記検定とは異なる、記述解答力を確認するための試験です。記述解答形式にすることで、会計についての体系的な知識と、正確な理解、そして日本語力を確認することができるのです。日本語力は、公認会計士試験、税理士試験はもちろん、首尾よく合格した後の勤務においても必須となるスキルですので、正しい日本語で記述解答ができるかは非常に重要です。

 特に、公認会計士や税理士としての勤務が始まってしまえば、いくら簿記の知識があっても、それを日本語で正しく伝えることができないのでは、職責を果たすことはできません。そのため、本学では、日商簿記検定と、記述力を重視した独自選考試験の2本立てで選抜を行っているのです。

 とはいえ、会計PPの受験生は大学1年生か、2年生です。いきなり、会計PPに求められるレベルの記述力を発揮できる学生さんは、そうは居ません。そのために、本学では「会計プロフェッショナル・プログラム入門」という講義を設けており、私を含む2名の教員による添削を軸として記述力の底上げを図っています。4月の最初の講義では四苦八苦だった受講生も、毎回の添削を通してぐんぐん実力が上がり、例年今の時期には、見事な記述ができるようになっています。

(文責:経営学科 板橋雄大)