2014年9月29日月曜日

プロモーション企画の店頭実験に向けての最終プレゼン

東京経済大学本藤貴康ゼミナールでは、大塚製薬ポカリチームとのコラボ企画を店頭で実現するために、2014年9月28日に大手小売業様に向けて最終プレゼンを行いました。

当日は、大塚製薬様から支店長、チェーン担当の方が挨拶にお越しになり、大手小売企業から常務取締役、地区担当部長、営業戦略担当部長、ドライ食品担当バイヤーなど要職にある方々の前で、本藤ゼミ4チームがそれぞれ睡眠時間を削りながら励んだ企画提案をプレゼンしました。

プレゼン当日の早朝まで、チームの仲間と励んだ成果を、たった15分のプレゼンで伝えなければなりません。自信をもって臨んだチームもあれば、ギリギリまで満足できずに試行錯誤を繰り返したチームもあり、プレゼンの後には隣接する店舗を見学しました。

今回のプレゼンは、小売企業様のID-POSデータを提供して頂き、それに基づいての提案でしたが、常日頃使っているデータの構造や定義と異なり、時間的にも過去の本藤ゼミのプロジェクトとして最もタイトなスケジュールの中での取り組みでしたが、最終的な小売企業様からの講評では、「実務家では発想できない着眼点で、売り場で試してみたい」とか「メーカーからの提案を受けることが多いが、こんな提案をしてくれないかという事例として活用したい」といったコメントを頂きました。

ゼミ生と小売企業様の方々との昼食会もありましたが、常務から「我が社のお店は、お客様の視点に立った売場づくりを考えて取り組んでおり、カテゴリー別のテリトリーや権限などは無視して、売場づくりをしているので、この取り組みを出発点として、これからも一緒に取り組んでいきましょう」という嬉しい言葉がありました。

10月7日には、実際にゼミ生が考えた売場を4店舗でゼミ生が実際に作ります。大きな期待と不安を胸に抱きながら、ゼミ生たちの企画が形になります。


 
 
文責:本藤貴康(流通論、流通マーケティング入門、地域インターンシップ担当)

2014年9月7日日曜日

シンデレラエクスプレス&クリスマスエクスプレス(小木ゼミ通信 vol.5 ~徒然なるままに、夏休みの出来事~)

 
 経営学部の小木紀親です。5回目の投稿となりました。
 

 各先生のブログ投稿の話も面白いですね。
 とりわけ、先回の北村先生のプロ野球のマネジメントの話は面白かったです。ちなみに、北村先生からの挑発的な課題はすべて答えることができ、中日ドラゴンズをこよなく愛する私としては面目を保つことができました。数年前からビジターチームが勝ってもヒーローインタビューが行われるようになり(ナゴヤドームで巨人が勝っても巨人選手のヒーローインタビューがあるなど)、これも先の話と照らし合わせると、納得がいく話となりますね。


 さて、この間夏休みだったこともあり、小木ゼミは「学ぶときはとことん学び、遊ぶときは王様のように遊ぶ」のモットーに則り、夏休みは各々の充電期間であり、個人研究にいそしむ時間であり、合宿時の出し物を練習する時期?でもありました(ゼミ生は課題提出を忘れないようにね)。
 したがって、ゼミ合宿(9月14日~17日)もまだですし、まとまったゼミ活動はしておりませんので、今回は、「小木の徒然なるままに、夏休みの出来事パートⅠ・Ⅱ」と「今後の小木ゼミスケジュール」をお送りしたいと思います。


 夏休みの出来事 パートⅠ(シンデレラ&クリスマスエクスプレスのCM)


 8月と年末年始は仕事は入れないという私的なモットーはどこへやら、とにかく仕事で忙殺された夏となりました。セミナー講師、講演、集中講義、論文執筆、原稿校正、審議会、出張調査などなど、あっという間に夏休みが過ぎていってしまいました。。。。

 そんな中、仕事で駅前(自宅前)の百貨店を見て回りしているときに、「わたせせいぞう展」をやっているのを見つけました。しかも、初日とくればテンションも上がります。
 

 わたせせいぞうさんは、我々世代からすると「ハートカクテル」(『モーニング』掲載)などで有名で、最近ではNHK連続小説「花子とアン」の原案者・村岡恵理さんの絵本「アンを抱きしめて」の挿絵や、「続・最後から2番目の恋」劇中歌「T字路」のジャケットのイラストを描いていることでも知られています。

 とにもかくにも、そこで目にした1枚の版画に一目惚れしてしまい、即買いしてしまいました。東海道新幹線開業50周年作品で50枚限定、名古屋駅が舞台のイラストです。なんとその時期のT百貨店の紙袋にその絵がプリントされて、よくみると多くの人がその紙袋を嬉しそうに持っていました。あとから聞いたところ、プレミアムの紙袋になったとか!
 当版画は即日完売だったらしいので、紙袋ではなく現物を購入できて、本当にラッキーだったかもしれません。

                 ↓ その版画がこれ! ↓


東海道新幹線開業50周年記念
夢のシンデレラエクスプレス 50枚限定

 版画タイトルの「夢のシンデレラエクスプレス」といえば、やはりJR東海のCMを思い出させます。
 山下達郎の「クリスマスイブをテーマ曲にしたクリスマスエクスプレスのCM(88年深津絵里、89年牧瀬里穂、90年高橋里奈、91年溝渕美穂、92年吉本多香美、00年星野真里)と、ユーミンの「シンデレラエクスプレス」をテーマにしたシンデレラエクスプレスのCM(87年河合美佐、92年横山めぐみ)は、広告・プロモーション好きの私からすると、もしかしたらマーケティングを学ぼうと思い立ったきっかけになったともいえる作品群です。
 一般的に深津さんと牧瀬さんのCMが評価が高いですが高橋里奈さんのCMは個人的に好きです。YouTubeでもたくさん流れているので、一度ご覧ください。きっと素敵な想いを描くことができるでしょう。

 ところで、このような衝動買いは、私にしては本当に珍しい行動です。かなり吟味してしか商品を購入しない私ですが、「限定」「名古屋駅」「懐かしさ」「自宅近」などのキーワードが折重なって、思わず買ってしまったのかもしれません。消費者問題の講義では、衝動買いを戒めることが多いのですが、実は私もやってしまうということが証明されたわけです。。。。そこには、消費者心理や消費者行動を巧みに突いたマーケティング戦略も見え隠れするのですが、これを分析すると自分自身の購買行動にちゃちゃを入れることになりそうなので、今回はやめておきたいと思います。

 先の版画の現物は、9月10日前後に届くことになっています。いまから、どこに飾ろうか迷うところです。


 夏休みの出来事 パートⅡ


 
 次に、この間、調査出張に3つ行ってきたお話を簡単にしておきます。

 ①佐賀県武雄市の取り組み
 佐賀県武雄市のまちづくりは特筆すべきものがありますが、なかでも市立図書館は、ツタヤとスタバが入店していることでも全国的に有名になっています。地域活性化を研究テーマとしている私としては、本当に興味深い訪問となりました。詳しくはソーシャルマーケティングの講義でお話しします。

なんともまあモダン、武雄市図書館
館内にはTSUTAYAとスターバックスが入店
販売用の本と貸し出し用の本はスタバでコーヒーを飲みながら読むことができます。

 ②世界遺産登録後の富士山周辺の地域活性化事情
 世界遺産登録後の富士山周辺の地域ビジネスは非常に活発化していることが分かりました。様々な観光資源に恵まれ、人のにぎわいが戻ってきたようで、どこに行っても周辺は交通渋滞でした。世界遺産には三保の松原も含まれているのですが、観光客アップで松枯れが起こっていて、バスでの近くへの乗り付けが制限されるようになったとか。。。集客にともなうマイナス面も見逃してはなりません。
 富士五湖を筆頭に、水上バス、新東名のサービスエリア、白糸の滝などをめぐり、B1グランプリ第1回・第2回連続グランプリの「富士宮焼きそば」の総本山・お宮横丁で締めました。充実した視察となりました。これも詳しくはソーシャルマーケティングでお話しします。


白糸の滝
この日は本当に水量もあり、爽やかでもありました。

 ③彦根市及び近江八幡周辺
 やはり彦根城はすばらしいです。おとなりの三成の居城だった佐和山城址の方が個人的にはとても気になりましたが、、、。彦根城の下の博物館では、ゆるきゃらでおなじみの「ひこにゃん」が時間割で登場。でも、こちらも個人的には「くまもん」の方が圧倒的に好きです。そして、この近辺で大きく幅を利かせているのは、あのクラブハリエで有名な「たねやグループ」です。どこに行っても「たねや」さんのお店はお客で一杯です。たしかに、クラブハリエのバームクーヘンはうまい!が、その他は、特にベーカリーなどは私の口にはあいませんでした。でも、商品開発力というか、地域活性化力というか、とにかく発想力と発信力はピカイチです。今後の全国展開が楽しみです。

ひこにゃん登場。こいつ観客慣れしとるで。
半径3メートル内には近づけないほどの厳重なガードです。

クラブハリエの工場兼カフェ
焼きたてのバームクーヘンを食べられるのはここだけ。


 以上、とりとめもなく、夏休みの出来事を書きてきましたが、大学教員は夏休みには本当にそれぞれが様々なことをやって過ごしています。こうして充電したものを、次の教育や研究に活かしているのです。


 今後の小木ゼミのスケジュール


 最後に、小木ゼミの今後のスケジュールを紹介して終わります。

9月14日~17日 ゼミ合宿
9月中旬 進一層トライアル(旧ゼミGP)結果発表
9月24日~ ゼミ開始(個人研究発表、コラボ企画、就職相談会)
11月22日 小木ゼミOBOG会
12月13日 経営学部ゼミ発表会
12月毎週~ 小木ゼミオープンゼミ(12月以降のゼミを1年生に聴講開放)
12月中旬 TFT・健康ランチ販売及び「国分寺物語」シンポジウム
1月中旬 こんなお菓子あったらいいなプロジェクト発表会


 次回(11月中旬)は、小木ゼミの成果活動をたっぷり報告していきたいと思います。乞うご期待。


   小木紀親 (経営学部 教授)





  


 

2014年9月1日月曜日

合同ゼミ報告―プロ野球の顧客満足向上策の重要性―

こんにちは。流通マーケティング学科の北村です。
今回は、つい先日、大阪で開催してきた合同ゼミについて紹介します。最後にクイズもあります。ぜひ挑戦してみて下さい。


私のゼミは毎年、専修大学・神原ゼミと、京都産業大学・福冨ゼミとともに、2日間の合同ゼミを開催しています。例年は、1日目に3ゼミ合同の少人数チームを作り、フィールドワーク(現場調査。詳しくはhttp://tkubiz.blogspot.jp/2014/06/blog-post_24.html参照)。2日目に各ゼミでの調査・研究プロジェクトの発表をしています。

しかし、今回は、京産大のゼミ生の一部が産学協同プロジェクトとして、プロ野球球団オリックスのファーム(2軍)の活性化策を考えているということもあり、1日目を京セラドーム大阪にて、特別講義付きのオリックス・バファローズ1軍戦観戦企画としました(福冨ゼミと共同研究している京産大・井村ゼミも特別参加)。試合前の講義は、球団職員の三上さんによるもの。関西人のノリと、バファローズ愛を存分に感じさせる方でした。

軽妙なトークの中に、年俸と勝率の相関など真面目な解説も。

三上さんによると、プロ野球の試合時間(大体3時間強です。http://www.npb.or.jp/gbp/2013time.html参照)のうち、ボールが実際に動いているのは、20分程度だそうです。つまり、その他の大半の時間では、ボールは投球前のピッチャーの手中にあったり、回や表裏の交代中のため死んだボールだったりするのです。

確かに、そこが野球ファン以外から「野球ってつまらない」「試合時間が長い」と思われる要因の1つでもありますよね。

そこで、球団は、既存のファンを維持し、新規ファンを獲得して、楽しんでもらおうと頑張っています。今回の試合中では、例えば「回や表裏の交代時に、大画面に映された観客とジャンケン」という企画がありました。

(ちなみに私が以前に観戦した米国メジャーリーグの試合では、「大画面に映された観客がキスをせねばならない」という企画がありました。カメラマンは見た目でカップルらしき人を選んでいるのでしょうが、日本人からすると、誰もが恥ずかしがらずにキスすることに、驚きと米国ならではのノリの良さを感じました)

チームの強化はもちろん、ボールが動いていない間もファンを楽しませる工夫も重要なのです。

というわけで、当日はこうした「観戦のポイント」をいくつか聴いた上で観戦したので、顧客満足を向上させるための球団による工夫や球場内での仕組みを多々発見できました。


では、お待ちかねのクイズです。これは私が個人的に三上さんから出されたものです。
試合終了後、その試合で活躍した選手に対して行われる「ヒーローインタビュー」を実施する5つの意図とは、何でしょうか?
5分間あげます。できるだけ多く考えてみて下さい。

いかがでしょうか?
ちなみに私が考えたのは、下記のとおりです。
1.選手の声をファンに直接届けるコミュニケーションの場を作る
2.活躍した選手が「また頑張ろう」とモチベーションを向上させるのを促す
3.スポーツニュースで取り上げられる素材(映像・写真)をマスコミ各社に提供する
4.選手の背後にあるパネルに広告を出していたり、選手への賞品を提供(食べ物1年分など)しているスポンサーの名を売る
5.選手の隣にいるインタビュアーやマスコットキャラクターの名を売る

ちなみに、三上さんによると、2と3はいずれも「選手の価値向上」で同じこと。5は、間違いではないが正解ではないそうです(確かに、無理やり考えたものでした)。
私はギブアップして、三上さんの言う「正解」を聞いたのですが、確かになるほどと思えました。

というわけで、皆さんはぜひギブアップせずに、「1.選手とファンのコミュニケーション」「2.選手の価値向上」「3.スポンサー対応」以外の、4つ目および5つ目の意図を考えてみて下さい!






・・・といっても、難しいですよね。では、第一ヒントです。以下は、当日撮った写真です。よく見てみると、気づくことがあると思います。
ヒーローインタビュー中。この中に正解も写っていますよ。






・・・どうですか?やはり分かりませんか?では、第二ヒントです。選手目線でも、スポンサー目線でもダメです。球団・球場運営目線で考えてみて下さい。






・・・ギブアップしますか?では、最後のヒントです。写真をよく見て下さい。ヒーローインタビューを間近で見ようとネット裏に集まっている人もいれば、背を向け帰ろうとしている人もいますよね。






・・・分かりましたか?正解は、

4.ヒーローインタビューまで残る観客とそうでない観客を作ることで、観客が球場を出るタイミングをずらし、出入り口や交通の混雑を減らす。
5.ヒーローインタビューを間近で見ようと、もともとの座席から移動していた観客が、ネット裏の座席の良さを知ることで、次回以降の席のプロモーションとなる。

だそうです。
5について補足です。指定席と自由席の間は、試合中には柵があり、係員もいるので移動できませんが、試合終了後は柵が撤去され、係員は別の場所に配備されます(恐らく出入り口や帰路誘導)。よって、値段の安い自由席で観ていたファンも、ネット裏など値段の高い席に移動でき、その席からの見え方を確認できるというのです(球団としては、次回は値段の高い席で観たい、と思わせられたらOK)。



納得できたでしょうか?なお、ここで私が言いたいのは、こうやって何かの意図を考えることは、すごく良いトレーニングになる、ということです。

皆さんは高校生だったり、大学生だったりして、自分の選択でお金を使う機会が増えてきている時期だと思います。あくまで本人としては、自分の意思でお金を使っていると思っているでしょう。しかしその背後には、皆さんに自然とそうさせる仕掛けがあるはずなのです。つまり皆さんは、仕掛けにまんまとハマっただけだとも言えるのです。

そこで、これから通学途中の道や、電車内や、コンビニの店頭で、考えてみて下さい。「なぜこの企業はここに広告を出したんだろう?」「どうしてこんな色でこんなメッセージにしたのかな?」「きっとこれは・・・をターゲットにしたんだろうな」「だとすると、私なら・・・というメッセージに替えた方がよいと思うのにな」など。こういうことを考えていくと、企業側の意図に気づくことも出てくると思います。

皆さんも数年後に社会に出たら、今度は他人にお金を使ってもらう機会を作ることを考える立場になります。これは、得意先企業との商談でも、最終消費者相手の店頭販売でも、基本的に同じです。こうしたトレーニングは、仕掛ける側になれるか、仕掛けられる側のままでいるかを分けるポイントになるという意識で、今後取り組んでほしいと思います。

2日目終了後、梅田駅での集合写真。すごい人数です!

2014年8月29日金曜日

企業小説・経済小説でイメージを膨らませる

こんにちは。 経営学科の関口和代です。
今回は、企業小説・経済小説を取り上げたいと思います。

経営学の対象は組織です。
官公庁等の公的組織、病院、そして東経大等の教育機関も組織ですが、
経営学では、営利を目的とした会社組織を念頭におくことが多くなります。

 
会社組織が対象ですので、講義・演習では、
「会社」について皆さんにお話しすることになります。
しかしながら、日本の場合は特にですが、
多くの学生は会社をはじめとした組織に所属し、
働いた経験がありません。
ですので、どうも今一つピンとこない、腑に落ちない
という状況になりがちです。

講義や演習で理論や事例を紹介し理解してもらうためには、
組織の実態や実情をイメージとして持つことができれば、
より深く理解を深めることができるはずだろうと考えています。

皆さんが、組織や組織を取り巻くさまざまな事象について
深く理解し、疑問を持ちつつ考えをまとめてもらうために
多くの先生がさまざまな工夫をされています。
企業とのコラボ商品の開発や企業訪問・工場見学、
各種イベントやコンテストへの参加等、
実態・実情を知り、より深く理解し、
その経験を更なる学習に結び付ける活動をされている様子が、
本ブログ内でもいくつも紹介されています。

 
柴田高先生は、2014121日付の
「会社が見える・会社が分かる映画と経営学のお話し」で、
会社組織を舞台にする映画等を見ることにより、
会社の実態を少しでもイメージしてもらおうと、
いろいろな映画をご紹介してくださっています。
今回は、企業小説あるいは経済小説と言われる分野に関して
ご紹介したいと思います。

なお、2014821日付「学長ブログ『進一層』だより」で、
堺憲一学長は、新設された図書館を紹介されており、
「二つの推薦書コーナー」というタイトルのもと、
経済小説について取り上げられています。
内容的に重複する部分もありますが、
あわせてお読みいただき参考にしていただければと思います。
(堺学長は、下記のように企業小説・経済小説に関する本も出版されています)

 ■企業小説・経済小説を紹介した本

佐高信著「経済小説のモデルたち」
               社会思想社(現代教養文庫), 1994年。
   田尾雅夫著「企業小説に学ぶ組織論入門」
              有斐閣(有斐閣選書), 1996年。
   岩出博著「小説で読む企業ガイド」
              春秋, 1999年。
 斎藤貴男著「経済小説がおもしろい。―日本の未来を解く30冊」
     日経BP社, 2001年。
 堺憲一著「この経済小説がおもしろい!
     ダイヤモンド社, 2010年。

 
企業小説・経済小説は、
ケーススタディーとして活用することもできます。
全くのフィクションもありますが、
実際にあった事件や出来事を題材にしたものもあります。
組織とは何か、人間とは何か、社会とは何かといったことをはじめ、
さまざまな事象について深く学ぶことのできるツールでもあるのです。
http://www.tku.ac.jp/~sakai/mainhtml/novelm.html

http://www.nikkei.com/article/DGXZZO46173540V10C12A9000000/ 

http://president.jp/articles/-/333
 

その他、経営学の基礎を学ぶための副読本として、
下記は楽しく読めるのではと思います。
 
夏休みも終わりに近づいてきていますが、
気楽に読めますので、ぜひ参考にしていただければと思います。


 
(文責:経営学部 関口和代)

2014年8月18日月曜日

ゼミの日常


こんにちは。 流通マーケティング学科教員の田中です。
今回は普段のゼミ活動について紹介します。

私のゼミでは、大きく二つに分けて活動しています。

① グループ学習
② 個人研究

まず、①のグループ学習は、今年も昨年に引き続き学校祭(葵祭)にお店を出店します。
そこで成功するために、市場調査と製品開発を行っています。
今回は串揚げのお店を出店するようで、B級グルメについて幅広く調査しています。

7月には、武蔵村山キャンパスの研修ハウスに宿泊して製品開発を行いました。


みんなで作っています。

あげ方が非常に上手で、手際がよいです。
プロ並みに美味しい串揚げでした。



①については、某楽器メーカーとコラボして、商品のアイディア出しも行っています。
これについては、進行中のプロジェクトですので、またの機会にご紹介します。


②の個人研究については、4年生で卒論を書くことを目標に、
各自関心のあることについて研究調査しています。
6月~7月には、3・4年生による中間発表会が開かれました。
動物園、水族館の経営、サンリオ、ファッション、じゃがりこ、ラジオ局、折り込みチラシ、
旅行、スポーツ用品、建設業、スターバックスなど、
様々な分野・企業を歴史的な考察を踏まえて発表しました。
卒論の完成が楽しみです。


ゼミ活動はこれだけではありません。
東経大のOBがゼミにいらして、実際の社会についてお話を聞く機会もあります。
今回は伊勢丹に長くお勤めしていました、島田茂さんをお招きしました。
講演内容は、ファッション産業についてと学生時代にやらなければならない勉強についてです。

ファッション産業の説明に力が入ります。
後輩であるゼミ生に優しく語りかけています。
国際感覚を身に付けてほしい、とのことです。
最後には個別の質問に答えて頂いています。
一番気になるは就職の話しです。
東経大のOBには後輩思いの方が非常に多いです。
島田さんが東経大の大学院でまとめられた著作物。
東経大の図書館にも配架されています。
後輩のために残した本です。

ゼミ活動は教室だけではありません。
東経大には「ゼミ対抗フットサル大会」というものがあり、
様々なゼミの学生と一緒に汗を流す機会もあります。
私のゼミではサッカー好きな生徒が多いので、今回の大会にも力が入っていました。

キャンパス内にある体育館で行われました。

なんと決勝まで勝ち進み、試合開始を待っています。
いよいよ決勝です。

結果は2位でした。
チーム名がなぜかバングラディッシュ代表になっています。
表彰状と賞金を頂いています。
いつも結果を残して、凄いですね!
良い汗を流しました。

東経大のゼミには、この他にも様々な出来事があります。
是非、東経大に入学して、他では体験できない学生生活を送ってください!

文責: 田中智晃

2014年8月17日日曜日

1年生向けの基礎セミナーで国分寺の街歩き

こんにちは、経営学部教員の柴田です。
まだまだ暑い日が続きますね。大学は夏休み中で、通常の授業はありません。
そのため、今回は前期の授業期間のお話しをさせていただきます。
経営学部では、入学したばかりの1年生全員に、前期授業で「基礎セミナー」
という科目(2015年度からは「フレッシャーズ・セミナー」と改称します)を
履修してもらいます。「基礎セミナー」の目的は,これから大学生として
学んでいく技術と力を身につけるために、経営学部の専任教員がそれぞれ
十数人の少人数クラスを担当し、さまざまな実習を通じて「学ぶ力」を
高めていくところにあります。内容としては、授業の受け方、ノートのとり方、
レポートの書き方、資料の収集・分析の方法、プレゼンテーションの実習
などを行い、その間に図書館オリエンテーション、人権に関する講習、
キャリアガイダンスなどのイベントも行います。

大学での授業は、どうしても大教室での多人数の学生に向けて、教員が
一方的に話しをする講義が多くなりがちですが、本来もっとも大学らしい
授業とは、学生が自分から進んでさまざまな問題について調査・分析し、
発表を行う、少人数のゼミ(演習)形式の授業を指すはずです。
東京経済大学では、2年生になると、ゼミ(演習科目)を履修でき、
さまざまな先生が開講するゼミの中から自分の希望するゼミを選んで
所属することになります。このブログの中でも、これまでに多くのゼミの
活動が紹介されてきました。「基礎セミナー」は1年生の皆さんにも
このような少人数でのゼミ(演習)形式の授業の雰囲気を味わって
もらい、大学らしい授業の良さをいち早く体験してもらうために
開講しているものです。各学生の時間割にあらかじめ指定されている
時間に、指定された教員のクラスに参加してもらいますが、この
「基礎セミナー」の中で具体的に、どのようなテーマでレポートを
まとめてもらうか、どのような課題で調査・分析を行ってもらうかは
それぞれ担当教員の比較的得意な分野から出題されるため、クラスに
より異なっています。

私の担当クラスでは、縁あって経営学部に入学した以上、経営学の大事な
概念のひとつである『業態』に注目して、「業態の違いを、実際にこの目で
確かめてみよう」というテーマで調査・分析を行い、レポートにまとめ、
プレゼンテーションを行ってもらいました。経営学部の1年生の授業では
「流通マーケティング入門」の中で、「業態」という概念が出てきます。
「業態」とは、小売業などでどのようなビジネスのしかた、売り方をするのか
という営業方法の違いを基準とした分類方法をさします。例えば全国的な
小売チェーン店であればコンビニエンスストア・スーパーマーケット・
百貨店・ディスカウントストアなどの違いが典型的なものです。
百貨店といえば、大都市の商業地の中心部や鉄道のターミナルビルに位置し、
高層棟の大きな建物を持っています。しかしコンビニエンスストアは
ほとんどの場合、平屋建てで、はるかに小さな店舗面積しか持っていません。
また、百貨店やコンビニエンスストアは定価販売が基本ですが、スーパー
マーケットやディスカウントストアは割引販売によって集客力を高めています。
さらにディスカウントストアでは廉価販売のためにコストを下げ、なおかつ
顧客のまとめ買いを促すために、駅前商店街などから少し離れた地価の安い
幹線道路沿いに、広い駐車場を併設した大型店舗を設けることが多いわけです。

このような語句だけの知識は、教科書などを読めはいくらでも得られますが、
そのような知識を「ああ本当にそうなんだ!」と実感を持って頭の中に
しみこませるには、自分の足で現場を見比べて「体で覚える」ことが大事です。
そのために、私のクラスでは、学生それぞれに例えば「○○社のXXXという
清涼飲料の500ミリリットルのペットボトル」というように、きわめて具体的に
商品を決めて、まったく同一の商品が、百貨店、スーパーマーケット、
コンビニエンスストア、ディスカウントストアでそれぞれいくらで売られて
いて、店のつくりや立地、販売方法など、教科書的な知識以上に気が付いた
違いを整理してもらっています。この一環として、授業の中で、大学から
国分寺の街を歩いて廻り、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、
ディスカウントストアを見て行く、ということを行っています。残念ながら
国分寺には百貨店らしい百貨店がありません。(国分寺駅ビルにある丸井は
月賦百貨店で、かなり特殊な営業形態です。)しかし、それ以外の業態に
ついては典型的な店舗が見られます。大学を出て、駅に向かって歩いていくと
コンビニエンスストアのセブンイレブンとミニストップが、交差点の
角地立地の原則通りに立地しています。国分寺駅の南口にはマルエツ、
北口には西友の2軒のスーパーマーケットがあります。また北口では
都内でも珍しい2階建てのファミリーマートを見ることができます。
さらに北口から10分ほど歩いて行ったところにはディスカウントストアの
OKストアがあります。大学から各店舗の中を見ながら歩いていくと
どうしても1時間半近くかかり、最後のOKストアに着くころには
「もう疲れた」とか「そんなところまで歩くんですか?」とか不平不満も
飛び出してきます。でも教員としては「だから駅から離れた、地価の
安い場所でないと、ディスカウントストアに適した広い駐車場と店舗の
用地を確保できないのだということが、身に染みて分かるでしょう?」と
答えることにしています。ちなみに、下の写真はOKストアのすぐ隣に
あるお団子屋さんで、一休みして団子をほおばる男子学生です。
後ろに見えるのがOKストアの駐車場です。


経営学は、世の中の生きた姿を学ぶ学問です。このような、ちょっとした
体験を通じて経営学への理解が深まれば、教員としては望外の喜びに
なるわけです。

(文責:経営学部 柴田 高)

2014年8月8日金曜日

外国料理を食べる会 ―食から外国文化を理解するゼミ恒例イベント―


流通マーケティング学科丸谷です。2回目の執筆です。今回はゼミ恒例イベントである「外国料理を食べる会」について紹介したいと思います。

このイベントは前任校愛知大学時代(1999~2008年)から現在の東京経済大学時代(2007年~)まで15年間続いている行事です。ゼミでは月1回程度イベントがあるのですが、ゼミ生の皆さんとの対話から生まれた大部分のイベントとは違って、私が大学院生時代に所属するゼミで始めたイベントを引き継いでいます(ちなみに、その他のイベントとしてはカフェでのランチタイムミーティング、新歓、工場見学、講演会、合宿、外部専門講師を招いての模擬面接、ディベートなどです、機会があればまたブログに書きたいと思います)。

私の院生時代の所属ゼミは外国人が多く、日本人2人に対して、外国人7-8人(韓国、タイ、マレーシアなど)といった感じでした。最初は「せっかくいろいろな国の人がいるわけだし、出身国の料理を毎月順番に食べに行こうよ」という思い付きから始まりました。とはいえ、それぞれの出身国を1巡してみると、本場出身の方に話をうかがいながら食事をすることは海外文化を理解する上で非常に役立つことがわかりました。
最初に食べた本場の味にきわめて近いタイの代表的激辛スープ、トムヤムクンの辛さから受けた衝撃は今でも忘れられません(多くのお店のトムヤンクンは日本風です)。その後は私が生まれたメキシコやその周辺国ペルー、さらにゼミ生のアルバイト先の知り合いのベトナム人のお店など、その対象範囲は徐々に広がり、院生生活を終わる頃には10か国以上のいろいろなお店に行くことができ、いろいろな国の文化を理解するだけではなく友人も増えました。
最初のきっかけは私の院生時代の経験でしたが、イベントの実際の運営は全て学生に委ねられています。現在ではゼミのイベント担当者が候補先をいくつかあげ、ゼミ生の投票で決まっています。そして、候補先選定に当たっては1つのルールがあります。このルールは学生の皆さんと最初にゼミの運営について話し合った際に決めたルールなのですが、多様な文化を知るため、既に食事会を行った国は対象としないというルールです。そのため、名古屋近郊にあった愛知大学(現在は中心部へ移転)では、東京ほど外国料理店の種類はないので、最近当時の担当者のOBと会った際に聞いた話では、後半店探しが若干大変だったようです。
東京経済大学に移って以降、国の条件は1度リセットされ1からとなりましたが、ゼミ生さんの希望で現在では春と秋年2回開催となったため、少し最近厳しくなっているようです。とはいえ、東京には各国の大使館も集まっているのでまだまだいろいろなお店がありそうです。
食後の満足した表情
 
ちなみに、今年度の第1回外国料理を食べる会は例年より少し遅れて、730日に代々木駅近くの老舗カンボジア料理店「アンコールワット」にて開催されました。個性的な店主の方が非常に人懐っこく、味も非常に食べやすかったです。
 

 


カンボジア料理
ちなみに、ここ数回では、吉祥寺のセネガル料理店「アフリカ大陸」が最も印象深かったです。料理もさることながら、店長さんのキャラクターのインパクトが非常に強く(写真奥)、アフリカならではの内装と独特のレイアウトの地下にあるお店は、異空間でした。
セネガル料理店 アフリカ大陸
(文責:丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授))