2015年7月6日月曜日

【学問のミカタ】「海」では紫外線対策を忘れずに!

東京経済大学の本藤です。7月になりました。いつの間にか梅雨に入っていましたが、なんか梅雨が明けるのはいつなんでしょうか・・・まぁ、ハンパな雨が続いてイヤだなぁなどと考えている今日この頃ですが、これまた梅雨が終わると一気に夏本番に向けて、駅から徒歩10分少々の道のりも長く感じてしまうんですよね・・・(^^
でも、梅雨は必ず明けるし、暑い夏も必ずやってきます。相応の準備が必要です。
 

「海」にからめた話の前に!
7月と言えば、多くの大学で期末試験が行われる時期ですね(^^
高校生にとっては、多くの大学でオープンキャンパスが始まる時期なので、期末試験もある上に、受験大学選びに多忙な7月かもしれません。因みに、東京経済大学のオープンキャンパスは726日と822日・23日です。その中でも822日にはボクの体験授業があるので、高校生のみなさんは是非是非!足を運んでください。
 

 

  東京経済大学のオープンキャンパス情報はこちら(↓)

そんな高校生や大学生にとっての「7月」ではありますが、そう考えると「海」というお題は遠い存在なのかもしれませんね。
受験生は来年に期待ですね。今年は臥薪嘗胆・・・

 
 
日本のほとんどの海水浴場の「海開き」は、この7月に予定されています。
海水浴のときに気にするスキンケアは、何といっても「紫外線」です。
紫外線は、水面や砂浜の方が、アスファルトなどよりも反射しやすいため、海やプールでの紫外線には注意を払わなければなりません。
紫外線は英語で「UltraViolet rays」ですから、紫外線対策には一般的に「UVケア」という言葉が使われています。
厚生労働省によると、紫外線の健康への影響として、シワやシミ、皮膚がんや白内障などの慢性的なものや、角膜炎や免疫機能低下などの急性的なものもあるようです。これだけ広範囲に渡る問題となると、もはやUVケアはスキンケアというよりもヘルスケアですね。ただし、太陽光自体はビタミンDを生成します。このビタミンDはカルシウムの吸収率を引き上げるので骨の新陳代謝を促しますから、日陰で生活した方が健康的というわけではありません。
 
ところで、UVケア商品の中に「SPF30」とか「SPF50」とか表記されていますが、これはシミやそばかすの原因になる紫外線B波の防御力を何倍に増やしてくれるかどうかを示すものです。その他に「PA+」とか「PA+++」とかの表記は、シワやたるみの原因になる紫外線A波の防御効果を示すものです。この「PA」については、それまで「PA+++」が最大でしたが、2013年から最大値が「PA++++」に変更されています。
 
 
なぜに、こんな知識を紹介するのかって???
このような商品知識がマーケティングを実践し、プロモーションを行っていく上で重要な知識になります。なぜなら、マーケティングというのは「メーカーが作り出した価値を伝えること」だからです。そして、そのターゲットとなる相手は「その価値を正しく評価してくれるお客様」ということになります。つまりは、価格だけで買い物をしないお客様こそメーカーにとっては大切なお客様なのです。
でも、品質や機能を評価するお客様の中には、紫外線に弱いけれど肌は弱くない人もいれば、紫外線には強いけれど肌が弱い人もいます。そこで、紫外線防御力のあるリキッドタイプやクリームタイプがあったり、肌への負担が少ないものとしてパウダータイプがあったりします。
 
 
同じUVケア商品であっても、ターゲットとなるお客様は異なるのです。SPFの数値が高ければ高いほど優れているわけではなく、それぞれのお客様の体質にフィットした商品を「あなたのために」発売しています。
しかし、残念ながら店頭で「UVケア」商品に関する情報が提供されているかどうかとなると千差万別で、売場では数字だけが強調されてしまいがちであることも事実です。そのような詳細な情報は「接客」を通して、お客様に伝えるケースが重要なプロモーションになっています。
そこで、「価値を伝える」機会を作り出すために、サンプル提供などが行われています。これまでは街頭で限りなく無差別に近い形でサンプル配布が行われていたのですが、それが新規購入やブランドスイッチにつながる確率は極めて低いことから、特定の購買行動からレシートにサンプル配付案内をするメーカーが増えてきています。
敏感肌用の基礎化粧品を購入している人向けの「肌にやさしいUVケア商品」をサンプリングする際に、そのお客様の悩みを聞き出して、その商品の特長を伝えられれば、サンプリングは違った意味が出てきます。
 
 
メーカー各社は、すべてのお客様に向けて商品を認知させるだけでは購入に至らず、ひいてはリピート利用につながらないことを認識し始めています。特定の「あなた」のための商品の価値を「あなた」に伝えることがブランド育成につながっています。
 
文責:本藤貴康(流通論、流通マーケティング入門、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミブログ⇒ http://hondo-seminar.blogspot.jp/