今年は、8月22日から31日までの9泊10日で、
上海・広州・深圳・香港を周ってきました。
中国は2011年に続いて2回目の訪問です。
企業7社を訪問させていただいた他、
協定校である曁南大学(きなんだいがく・Jinan University)での交流、
深圳のインキュベーション施設である深圳湾創業基地や
民生ドローン市場でシェア7割を占めるDJI社さんのショールームを
見学させていただきました。
中国市場において、各社がどのような戦略をたて、
どのような事業活動をしているのか、
環境規制を含めたさまざまな規制が事業活動に与えている影響、
ローカル人材のマネジメント等について、
さまざまなお話を伺いました。
また、日本でも取り上げられているQRコードを用いたモバイル決済をはじめ、
情報技術をどのように活用しているのかも見ることができました。
観光客や中国国内に口座を持たない人間は利用できない不便なシステムですが、
航空券や鉄道のチケット、レストランや屋台での食事から
道端でフルーツを売っている人に対してスマホを使っての即時決済です。
渡航前は、衛生状態、交通ルールやマナー等に対する不安を感じていた学生も、
日本での(恣意的ともいえる)報道とは異なる状況に驚いたようです。
自分の目で確認することの重要性を認識できたと思いますので、
今回の経験を踏まえて、情報リテラシーを高めるための取り組みも
ゼミ内でしていきたいと思います。
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協定校である曁南大学では、曁南大学に留学中の
オーストラリア・インドネシアからの学生8名と交流をしました。
今回の研修を踏まえ、ゼミ活動はもとより、
さまざまな活動に積極的に取り組んでくれることを願っています。
今回の研修成果を報告会で発表します。
日時・場所が決まりましたら、本投稿に記載しますので、
ご興味のある方は、是非ご参加いただければと思います。
(文責:関口和代)
以下、参加学生の感想の一部を掲載します。
●普段の生活では、体験できないことが、中国での研修旅行で体験できたと思った。A社の方のお話にあった「変化があったら、その変化に柔軟に対応していく」ということが、とても印象に残った。これは、自分の生活において、物事の変化に対して、どういう形で物事を捉えて、どのように解決していくかだと思った。良い考え方や自分にない考えを吸収して、今の自分よりも成長していかないと、社会に出たときに困るのは自分自身だと感じた。また、異なる環境では、当たり前が通用しなくなってしまうということが普通にあるのだと思った。自分の価値観を広げて、さまざまな考えを持てるようになるためにも、人脈を広げたいと考えた。まだ、学生生活の時間はあるので、人とのコミュニケーションを大事にしていきたい。
●今回の研修が人生初の海外だった。今までは、日本国内から一生出なくても生活していけるし、わざわざ海外に行く必要はないだろうと考えていた。しかし、実際に行ってみると、匂い、街並み、マナーや慣習など、自分の目で見て経験することの大切さに気付けた。また、海外駐在している方の話を聞くと、いきなり海外に行ってくれと言われて中国に来ている人も多かった。行きたくなくても、海外に行かなくてはならなくなった時に、自分ならどうするのかを考えるきっかけになった。今後は、今まで以上に海外に目を向けていこうと思う。
●今回の研修で私の考えが変わった瞬間は、駐在している方との懇談会の席である。最初は、大手企業のトップの方との夕食で緊張していたが、大変有意義な時間になった。特に、日本人の素晴らしい点に関する話と、これから社会を支えていく私たちのような若い人がもっと外に出て自分自身で体験して様々なことを感じてほしいという話が印象に残っている。話してくださった方は海外で仕事をする事が多く、海外の方と話をする際に日本人と聞いただけで相手の対応が変わる経験をされていた。その理由として、日本人は幼少期からの教育で礼儀は身についているし、基本的な知識が備わっていることがあるそうである。これは、海外にでた人達が基盤を作ってくれたからであるので、私たちもその方達に恥じぬように礼儀正しさを守っていかなければならないと感じた。
また、海外に出て自分自身で様々なことを感じてほしいという言葉には、新聞やニュースで情報を得ることも大事だが、実際に海外に出てみると、自分で感じることが多くあり、それを大事にしてほしいという希望が込められていた。今回の研修でそれを実感した。中国は日本と近く、ニュースでもさまざまな情報があり知っているつもりになっていたが、行ってみると想像をはるかに上回る発展を遂げていた。今後は少しずつ海外に出て自分の目で現状を知り、日本との違いを感じながら良いところは見習い自分を成長させていきたい。
●懇談会などで現地の日本の方と直接お話した時に、ほぼすべての方が言っていたのは、「若い今のうちから海外に触れておくべき」ということである。中国に住んで長い方もいれば、2年目という方もいた。それぞれきっかけは会社の異動などと言っていたが、海外にきて良かったという人が多かった。「中国にきて考えが変わった」「中国は日本よりも進化のスピードが速くて面白い」など、中国に対する良いイメージを持っていた。自分自身、研修前は中国に対するイメージは悪いものばかりで、東京よりも都会なところはないと思っていた。しかし、上海はとても賑わっていて、高層ビル、自動車や人の多さ等は、東京よりも規模が大きく、とても驚いた。中国に対する考えが変わった。これは中国に実際に来てみなければ分からないことで、日本で想像しているだけでは一生知らなかったことである。これを踏まえ、企業の方々が口を揃えておっしゃっていた「若いうちから海外に触れること」はとても重要であると感じた。今回の研修で、海外に行くことに対して対抗心や恐怖心はなくなったと思っている。今後、今回の研修で感じたことを生かして、海外に触れることを増やしていきたいと思った。
●今回初めて海外を訪れて、日本では当たり前だと思っていたことが当たり前ではなく、この環境に感謝して生活していかなければならないと感じた。また、たくさんの企業に訪問したことで、商品を海外で売るためにはどのような段階を踏んで発売にいたるのかなどを学ぶことができ、非常に勉強になった。日本から出て学ぶこと、体感することが多くあり、とても有意義な10日間を過ごすことが出来た。今年度の経験を活かし、来年度は事前学習なども含め、もっと濃い内容の研修をしたい。
●懇談会では、中国で働いてみて、日本人との考え方の違い、政府の取り組み、世界へ出ることの大切さなど様々なことを学ぶことができました。その中でも自分が聞きたかったこの研修の重要性の話はとても興味を持って話を聞くことができました。去年ミャンマーを訪問して少しは理解することができていましたが、改めてこの研修の重要性を知ることができました。「自分の目で確かめたことがない情報が飛び交うこの世の中で、数日でも海外を訪問することは今後の人生に大きく影響する」と懇談会でお聞きし、研修を通して本当にその通りだと感じました。
●2回目の海外研修も大変有意義な時間を過ごすことができたと思う。最初は中国に対してマイナスのイメージを抱いており、正直あまり行きたいとは思っていなかった。しかし、ミャンマー同様に実際に現地へ行き自分の目で確認することでそのイメージは覆った。中国は予想以上に環境が悪いわけでもなく、ホテルも綺麗だった。上海には多くの日本人が暮らしており、とても生活しやすかった。尖閣問題以降、日本では中国に対してマイナスイメージを持たせるような報道が多くされおり、それにより多くの日本人が中国に対しての偏見を持っているのだと思う。自分の目で確認したことで悪いイメージを払しょくすることができてよかったと思う。