2016年11月21日月曜日

【学問のミカタ】キラメって?

2016.11.21

経営学部の本藤です。
今月の全学共通テーマ【学問のミカタ】のお題は「言葉」。
言葉の力は計り知れませんね。
人間関係をつなぐものは、この言葉によるところが圧倒的だと感じますが、実は、消費者と商品をつなぐ大きな役割を果たしています。
たとえば、日々あふれかえっている広告には、ネット広告からテレビCM、チラシから店頭POPなどなど数多くの種類がありますが、これらはほとんどの商品情報や企業価値などが言葉によって伝えられています。


マーケティングやマーチャンダイジングといった研究者の間では、日本語として馴染みのあるキャッチフレーズとかキャッチコピーという言葉は、タグラインと表現されたりしています。ただ、僕たちが使用する場合、キャッチフレーズというと軽快な印象がありますが、タグラインというと戦略的な印象を受けるような気がします。


しばしば売場で見かけるPOPでも、購入にあたっての意思決定を促すキラーメッセージが影響して、売上が倍増することもしばしばあります。このキラーメッセージが、世の中の消費者を狙って様々な広告媒体を通じて投げかけられます。

たとえば、オロナミンCで使われているような「1億3千万人の元気に」と語られても、自分に言われていると感じる人がどれだけいるでしょうか?
このようなマス・マーケティングは、近年の広告ではかなり少なくなってきています。それは、誰もかれもに訴えかけるということは、誰にも訴えかけられないという面もあるからです。


キラーメッセージ(キラメ)が購買行動につながるかどうかは、そのキラメを耳にした、あるいは目にした人が「あっ!これ私のことだ!」と感じるような問題提起だった時に、そのプロモーション効果は急上昇します。

「人が持っているものが欲しい」というニーズが多かった昭和時代のマーケットとは異なり、現代では「私らしいものが欲しい」という意識が強くなってきているので、誰も彼もが特定商品に集中するようなヒット商品は生まれづらい消費特性とも言えそうです(もちろん、一時的な流行としてであれば起こりえます)。
そんなマーケットでは、情報を発信する対象(ターゲット)を明確にして、そのターゲットにフィットした言葉を選択する必要があります。ターゲットを絞り込んだキラメであればあるほど、そのターゲットに対してエッジの利いたプロモーションになるのです。

このキラメ(タグラインと呼んでもキャッチコピーと呼んでも構いませんが)には、ポジティブ・コピーとネガティブ・コピーがあります。たとえば、ビタミンCの訴求を考えてみます。

① ビタミンCをキチンととると、お肌のキメが細かくなります!
② ビタミンCが不足すると、お肌のツヤが失われます・・・

この商品で問題が解決しますよと効果を伝えるポジティブなキラメと、この商品を買わないとヤバいですよとリスクを伝えるネガティブなキラメがあります。商品の特性によっても、想定するターゲットによっても、伝えるメディアによっても、その選択は変わってきますが、いずれにしても消費者への問題提起を目的としています。


消費者がお金を払って、商品やサービスを購入するときに、前提となるのがこのお客様の「問題認識」です。
「今日の夕食は何にしようかな」とスーパーマーケットに来た主婦に「急に寒くなってきました。しょうがには体温を上げる効果があります」と言えば、温かくなる夕食メニューを意識させることができますし、ドラッグストアに来た高齢者に「空気が乾燥してきました。風邪の予防に寝るときもマスクをつけましょう」と言えば、風邪予防の意識が芽生えるかもしれません。
前者はポジティブ、後者はネガティブなキラメですが、どちらも消費行動を促すための問題提起です。

ビジネスは、言葉の力を使って、ひとびとの問題認識を促す役割を果たしたり、さまざまなニーズに合っていることを訴えたりして、多くの生活者の消費行動に結びつけています。


文責:本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/


【学問のミカタ】
他学部やセンターからも、同じ「言葉」をテーマとしたブログがアップされています。
高校生の皆さんは、他学部の【学問のミカタ】に是非ともお立ち寄りください。

・経済学部ブログ : 「数字で伝わるもの、数式で伝わるもの
・コミュニケーション学部ブログ : 「言葉
・現代法学部ブログ : 表現の自由~自分の表現がどのように伝わるか考えよう~
・センターブログ : 「さわやかさを誘う「おネエことば」






2016年11月15日火曜日

特別企画講義「ビジネス創造」 part 2


こんにちは。経営学部の関口和代です。

9月から、特別企画講義「ビジネス創造」がスタートしました。
5月16日の本欄でも紹介しましたが、ビジネスや起業に興味がある学生に、
ビジネスの基礎知識やビジネスを肌で感じることができる機会を提供しようと
今年度初めて実施した講義です。


「ビジネス創造」は中小企業基盤整備機構/中小企業大学校東京校内にある
BusiNest(ビジネスト)さんの全面協力により行われています。
BusiNestは、新規事業の立ち上げや既存事業の活性化、
異業種・異分野の交流を応援することを目的に、
20154月にスタートとしたプロジェクトで、
オフィス・スペース、専属サポーターによる支援、
起業家・起業希望者の視野とネットワークを拡げるイベントの開催、
ビジネスを基礎から学べるプログラムなど、さまざまに支援活動を行っています。



起業は特別なものでも一部の選ばれた人だけのものではない。
実社会においては、組織にぶら下がっていては生き抜くことすら難しく、
起業を考えないこと自体がリスクとなる。
将来どの方面に進むとしても、自ら考え、計画し、行動する力が求められる。

特別企画講義「ビジネス創造」のシラバスには、上記のような一文があります。
本講義をきっかけとして、アントレプレナーシップ(entrepreneurship)や
ベンチャー精神といった創立者である大倉喜八郎の想いや行動力を
再認識するとともに、新たなビジネスが立ち上がることを期待しています。
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「ビジネス創造」では、熱い想いを持つ起業家の方々のお話しを伺う機会があります。
第一弾である11月3日は、東京経済大学OB・OGの方にお出でいただきました。
国分寺でカフェLife Size Cribeを経営されている吉田一毅氏と、
フェアトレード・ビジネスをされている久保田優氏です。


★Life Size Cribe

 














★スリーパンズ
















お二人のお話に対する感想の一部をご紹介します。
◎実際に東経大卒の起業家の方のお話を伺うことで、起業することが雲の上の
 ような話ではないと思いました。なぜなら、「起業する!」という強い信念を
 持つまでに、不安や困難なことが押しかかり、時間は掛かると思いますが、
 気持ちさえ固まれば、人は目標に向けてがむしゃらに頑張れるのではないか
 と感じたからです。今現在、私には「こんなビジネスを起業したい!」という
 ビジョンのようなものはありませんが、今後お二人が感じたような「ピンッ!
 とくるようなビジネスを思いついたら、起業に向けて頑張ってみようと思います。
 また、時間の関係上お聞きできなかったのですが、創業者として後継者のこと
 もお考えになっているのか気になりました。(4年)
◎外見も性格も違うであろうお二方であるが、自分のお店を持つ経営者としては
 共通点がいくつかあると感じた。1つのことに真剣に向き合い技術や知識を身に 
 つけること、人と人の関係性を大事にすること、一人ではなく理解できる仲間
 がそばにいること、そして何より、自分の好きなことを自分の仕事としている
 こと。
 大変なことがたくさんあるけど、顧客に「ありがとう」と言われるだけで
それも忘れられるということは、自分の好きなとこが評価され、同時に自分の
努力も認められたということだろう。私も、起業するのであれば、自分の好き
な事をやろうと改めて思うことができた。(3年)

◎話をしていただいた2人に共通するものが見えてきて、それが起業家としての
 心構えなのだと思いました。大学の先輩にこんなに素晴らしい人がいるという
 ことを知ったことが一番の収穫であったと思います。自分もこの起業家の精神
 (アントレプレナーシップ)をさらに学んで生きたいと感じました。(3年)
◎今の自分自身にとても刺激を受けました。ありがとうございました。
 今回の講演でBusiNestを初めて知りました。私は、外国人観光客をターゲット
 にしたビジネスでの起業を考えていますが、どこから何をすればいいのかわか
 らず、全く進んでいないので、ビジネス創造の授業、また、BusiNestにぜひ
 参加したいと思いました。(3年)
◎ビジネス創造は履修していませんが、今回起業家さんの話を聞けて非常に勉強に
 なりました。二人の話から共通して感じたのは、「今すぐなにかしらのアクショ
 ンを起こさなければいけない」と感じました。焦りも感じましたが、自分は何が
 好きなのか、将来何をしたいのか、そこにじっくり時間を使いたいと思います
 あと金曜日に吉田さんのお店にもよりました。吉田さんとも色んなお話ができて
 とても楽しかったです。すごく良い雰囲気のお店だと思いました。こういった
 交流ができただけでも、今回の講義に参加できてよかったと思います。(1年)



経営学部生対象の講義科目ですが、11月3日は公開にしました。
他学部の学生も多く参加してくださり、また所属学部でも開講してほしい
という声が寄せられたことは嬉しかったですし、励みになりました。


















図書館1階のブックウォールで、「ビジネス創造」を履修する上で
役立つような関連書籍や資料を展示しています。
ゲスト講師のお二方のこともご紹介していますし、
寄せられた感想の一覧も展示しています。
興味のある方は、是非ご覧いただければと思います。
次回のゲスト講師をお招きする日は12月15日の予定です。
ブックウォールにも案内を掲示します。
皆さんの聴講を歓迎します。






(文責:関口和代)

2016年11月6日日曜日

ハワイと日本の観光施設の比較調査を行いました

皆さんこんにちは。経営学部教員の柴田です。
私のゼミでは、以前より観光ビジネスの研究を進めています。その一環として、今年の柴田ゼミでは、ハワイと日本の観光施設の比較研究を行っています。ハワイは日本人にとってたいへん馴染み深い海外旅行の訪問先ですが、ハワイの側から見ても、観光ビジネスは州内の重要産業であり、日本からの観光客は米国本土に次いで2番目の多さであり、重要な顧客であるわけです。そのため、本年度は4組の比較対象を選び、夏休み前から、日本国内の観光施設を実地調査して、9月上旬に比較相手のハワイの観光施設を現地調査しました。その4組とは、以下の通りです。

 戦跡観光戦艦三笠(神奈川県横須賀市)と戦艦ミズーリ
 産業観光桔梗屋信玄餅工場(山梨県笛吹市)とメネフネマカデミアナッツチョコレート工場
 集客施設型観光新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)とシーライフパーク
 景観観光鯛の浦(千葉県鴨川市)とハナウマ湾

ゼミ生も4つの小グループに分かれてそれぞれのテーマを選んで研究を進めますが、「他の場所のことはどうでも良い」などと思わないように、見学はグループによらず可能な限りゼミ生全員で自分の目で確かめるように、参加してもらっています。

まず7月3日(日)には、戦艦三笠と新江ノ島水族館に行きました。戦艦三笠は日露戦争時に東郷平八郎大将が座乗した連合艦隊旗艦であり、艦内にも日露戦争に関するさまざまな展示が行われています。新江ノ島水族館は、観光地として有名な江ノ島のビーチサイドにある水族館で、くらげの展示やいるかのショーで知られています。


次に7月16日(土)には、鯛の浦に出かけました。ここは日蓮上人が生まれた際に、鯛が飛び跳ね、ハスの花が咲き乱れたという伝承を持つ場所です。本来は比較的深い層を回遊するはずのマダイが浅い入り江の根付きになり、遊覧船から船べりを叩くと鯛が水面近くまで集まってくる様子を見ることができます。ただ、「人気のある今日的な観光地」とは言いがたく、遊覧船に乗る前に集合写真の記念撮影を行うなど、昭和の時代のまま残っている雰囲気があります。
さらに夏休みに入ってすぐの8月2日(火)には、桔梗屋信玄餅工場を見学しました。ここは工場と売店が一体となった施設で、山梨県の代表的な土産物である信玄餅の製造販売だけでなく、ここでしか購入することのできない、限定商品の販売なども行っています。


以上のような事前学習を行った上で、9月6日(火)に出発して、ハワイで現地調査を行いました。9月6日(火)には、ホノルル国際空港から直接真珠湾のアリゾナ記念館ビジターセンターに向かいました。

いかにもハワイという感じの良い天気でしたが、まことに残念ながらアリゾナ記念碑に渡る船が大混雑で待っている時間的余裕がなく、戦艦ミズーリに移動となりました。戦艦ミズーリは、太平洋戦争終結時に日本が無条件降伏文書の調印を行った場として知られています。主砲の前で記念撮影を行っていますが、日露戦争当時の主力艦と太平洋戦争当時の主力艦では、主砲の大きさにかなりの違いのあることが分かります。


9月7日(水)の午前中に、メネフネマカデミアナッツチョコレートの工場に行きました。現地の従業員の皆さんが1つ1つ手作りで作っているプロセスを見学するだけでなく、同じように自分たちでもチョコレート作りを体験し、市販製品同様にパッケージにされて持ち帰ることができます。また、売店では各種のチョコレートを購入することもできます。


9月7日(水)の午後には、ハワイに在住してFM放送のDJを務め、現地からの情報を伝えるパーソナリティの徳重玲子さんを訪問し、ワイキキのSTUDIO RIM HAWAIIで、海外で仕事することの体験談をお伺いしました。さらに、JALPAK International Hawaiiの本社を訪問し、シニアマネージャーの三浦理充さんから、ハワイの観光事業の現状と、海外で働くことの体験談をお伺いしました。




9月8日(木)の午後には、オバマ大統領の母校として知られる名門校の私立プナホウ高校を訪問し、異文化コミュニケーションを実践しました。日本語を勉強中の高校生のクラスに入り、日米の学生生活の話しをしたり、一緒にキャンパスツアーに廻りました。高校といっても、東京経済大学より広い敷地があり、きれいに手入れされた芝生の広がるキャンパスに体育館や食堂などいくつもの建物が並んでいます。


9月9日(金)には、シーライフパークと隣接するハワイパシフィック大学オセアニック研究所を見学しました。ここは、ハワイに生息する水生生物の展示と保護に力をいれており、舞台裏を学ぶとともに、オセアニック研究所で魚類資源保護と養殖の試みを見学しました。ここでもマーケティング部の氏原部長やオセアニック研究所のロス所長よりさまざまなお話しを伺いました。

9月10日(土)には、ハナウマ湾を見学しました。ここは多くの熱帯魚の泳ぐ珊瑚礁として知られた海岸でしたが、観光客の増加により環境破壊が進んだため、現在は自然保護のために、入場時にハナウマ湾の歴史や自然保護教育のためのビデオを見ることが義務付けられていたり、多くの規制が行われているところです。ここでは実際にシュノーケリングで魚の生態を観察しました。

このようにして行われた今年の海外ゼミ研修は、参加した学生にとっても学ぶところの多いものであったと思います。行く先々で、実際に働いている方たちに質問を繰り返したり、お話しをうかがっているゼミ生を見ていると、決して物見遊山の旅行ではなく、きちんと目的意識を持って現地で知りたいことを調べているのだということが分かります。引率教員としては、学生の成長を見ているようで、ちょっと嬉しいことでした。研修の内容については、10月19日(水)の昼休みの成果報告会でゼミ生が報告いたしました。

さらに比較研究の成果については、12月10日の経営学部ゼミ研究報告会で発表する予定です。今年度は、かなり充実した内容の発表ができるのではないかと期待しています。
(文責:経営学部 柴田 高)


2016年10月31日月曜日

中国北京で繊細なスイーツを伝えるために頑張るパティシエから元気をもらう

流通マーケティング学科の丸谷です。14回目の執筆です。私はグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行っていくのか)を専門分野にしているので、海外に出張に行くことが多く、このブログでもインド、チリ、香港の出張の模様をこれまで取り上げてきました。

今回は中国小売現地取材のための出張(北京天津)の出張最終日に、日本帰国便までの合間の2時間で訪れたToshi Yorozuka BEIJINGについて取り上げてみたいと思います。今回取り上げるToshi Yoroizuka BEIJINGはまさに発展する中国の首都北京の現在の象徴ともいえます。

最初にこのお店を出店した鎧塚シュフについて簡単に説明します。鎧塚俊彦氏は日本を代表するパティシエです。故川島なお美さんの夫としても有名です。私の趣味はスイーツ店巡りなのですが、私は彼が川島さんと知り合う前に、彼が恵比寿でお店を始めた時から注目し続けていました。私は恵比寿には2回、六本木3回ほど訪れています。

また、最近では渋谷ヒカリエのケーキショップ(デザートカウンターはありませんが、椅子とテーブルの共有スペースがあるのでその場でケーキを味わえます)で彼がエクアドルで開設したカカオ農園でとれたカカオを使って作ったチョコを材料にしたスイーツを定期的に味わっていました(ちなみにヒカリエには赤坂のリベルターブルという注目のお店の支店もあります)。

先日来年始めにナカニシヤより出版予定の『国際社会学』のコラム作成の取材で、コーヒーハンターとして有名な川島良彰もお話されていたのですが、彼がこだわっているコーヒー同様、嗜好品であるケーキやチョコも、いくらよい技術があっても、良質の素材をしっかり確保できなければ、質の高さは出せないと実感させる味を、このお店でも提供しています。

そんな鎧塚氏が今回海外初出店したToshi Yoroizuka BEIJINGでは、彼の愛弟子で北京店シェフに指名された南里英伸さんが、鎧塚氏譲りのこだわりと情熱を感じることができました。


Toshi Yoroizuka BEIJINGシュフ南里氏

地下鉄10号線亮馬橋駅B出口の複合施設「官舎」3階にある400㎡のお店は、テイクアウト用販売スペース、飲食ができるテラスと、目の前でデザートを作り提供するデザートカウンターで構成されます。


               複合施設官舎              

私は飛行機の時間もあったので、開店直後の11時にお店に伺うと、南里シェフが暖かく対応いただきました。2種類のコース(前菜メイン飲み物300元、プラス中間に1皿の500元)について丁寧に説明して頂きました。私がお勧めを伺うと、中国産のお米の良さを活かしてアレンジしたリゾットと、それに合う飲み物としてシャンパンがいいのではと勧められたので、500元コースを注文しました。

             
前菜と飲み物

東京では最近神楽坂のコータ、等々力のデセールルコンタワールなどカウンターデザートのお店は人気がありますが、北京ではカウンターデザートどころか、レベルが高いケーキ店もほとんどないそうです。私もいくつか気になるお店を取材の合間に食べてみたのですが、香港や台湾のスイーツチェーンは一定のクオリティなのですが、駅から少し離れた場所にある高円寺のラブリゴチエや千石のトレカルム、蘆花公園のルラシオンのような個人店は根付いておらず、ケーキの見た目重視のお店ばかりでした。

そんなスイーツに関しては発展途上の中国、それも経済の中心地上海ではなく北京での出店は苦労も多いそうです。出店には2年以上かかり(最初は別の場所で出店予定でしたが、諸事情で断念したそうです)、出店が決まっても、素材の現地調達、現地スタッフ育成と海外ならではの苦労は並大抵ではないようでした。

特に、現地スタッフ育成は大変であり、台湾出身の助手の方を通じての言葉が通じにくい環境での時間をかけた現地スタッフとのやり取りや、しっかりと作業がダメな場合の理由の論理的説明や、育成後のスタッフの維持のための工夫といった取り組みについて伺うことができました。

そんなお話も伺いながら、作られるスイーツはどれも素晴らしく、特におすすめのリゾットは中国産のお米の触感を意識した工夫がなされており絶品でした。
          

           
 中国産米を使ったマンゴーリゾット

日本に比べても高価な、500元(1元は約15円)は高いような気もしますが、北京の状況や南里シェフの情熱混みの値段と考えれば、妥当と感じさせる味でした。実際、北京のお金持ちは良いものにはお金を支払うそうです。厳しい出張の最後に元気をもらう経験ができた貴重な時間となりました。                  
                            


文責 丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)




















 
 

2016年10月24日月曜日

山本ゼミ、1.多摩の学生街づくりコンペティション2年連続本選出場 2.葵友会三支部合同講演会 3.知財活用アイディア全国大会ブラッシュアップ会 4.懸賞論文完成・応募へ

経営学部の山本(中小企業経営論担当)です。徐々に秋らしくなり、夜は寒くなってきました。

東経大国分寺キャンパスは葵蔡の準備にかかりきりです。推薦入試も行われ、2017年度に東経大に入学することが決まった方々、受験を考えている方々がTKU Business Blogをご覧になっているかもしれません。

後期開始の9月以降、学生の研究活動は佳境を迎えています。学外の懸賞論文の〆切だったり、プレゼンコンテストの予選・本選が開催されます。また、12月10日には東経大経営学部ゼミ研究報告会も開催されます。そんな、東経大生の研究の日々をご紹介します。

1.山本ゼミ、多摩の学生まちづくりコンペティション2年連続本選出場!!

   2016年9月17日に、第3回 多摩の学生まちづくりコンペティション予選会が明星大学で開催。
23団体が参加したのですが山本ゼミは「瑞で繋がる多摩のまちづくり〜MIZU沁み渡るTAMAらない旅プロジェクト〜」で参加。予選突破、2年連続の本選出場を決めました。これは同コンペティション初とのこと。山本は海外出張のため参加できなかったのですが、参加大学数も多く、それぞれの内容が大変に充実していて、薄氷の予選突破だったとのことです。


 山本ゼミは2015年度の第2回 多摩の学生まちづくりコンペティションで優秀賞を受賞しています。
前回コンペティションの後、山本ゼミ生は一年間かけて、様々な企業や自治体と連携し、企画を進めてきました。12月18日に立川市柴崎学習館で本選が開催されますが、ゼミ生には後悔の無いよう全力を発揮してもらいたいな、、、と思っています。


予選会:プレゼンする山本ゼミ生

2.山本が葵友会三支部合同講演会で講演しました

 2016年9月18日に東経大のOB・OG組織である葵友会の武蔵野支部、東京西支部、東京多摩支部からご依頼頂き、

多摩地域における企業研究と地域連携・ゼミ活動
~東経大・山本ゼミの成果を報告しながら~

という演題で、立川グランドホテルにて講演しました。当日は山本ゼミ生も3名参加。東経大OB・OGと交流させて頂きました。OB・OGは大学の財産であり、こうした機会を頂いたことは、大変に名誉なことだと考える次第です。以下に当日の模様を写真で紹介します。


講演させて頂きました。



多くの東経大OB・OGにご清聴頂きました。



OB・OGとの懇親の席です


ゼミ生も挨拶


多摩の学生まちづくりコンペティション2016本選出場を報告



二年生も参加しました

3.知財活用アイディア全国大会ブラッシュアップ報告

 2016年10月6日には、地域連携センターで、第2回 知財活用アイディア全国大会ブラッシュアップ会が開催されました。山本ゼミのゼミ生も報告。11月2日の本選まで残り僅かの時間しかありませんが、しっかりと頑張ってほしいです。



ブラッシュアップ会:山本ゼミ生の報告

4.懸賞論文完成・応募へ

  最後にですが、2016年10月17日、山本ゼミ生が恒例の商工総研 中小企業懸賞論文に応募をしました。山本ゼミでは昨年度、準賞を頂いています。完成まで大変に時間がかかったのですが、教員としては応募できて一安心といったところです。今回は幾つもの信用金庫の方々に大変にお世話になりました。
 なお、山本ゼミ生が本論文の内容を多摩信用金庫にフィードバック報告することになっています。これも大変によい機会です。もうひと頑張りです。



懸賞論文の応募後、昨年度頂いた賞状とともに記念撮影。
お疲れ様でした。


 以上、9~10月の東経大生の研究やOB・OGとの交流を報告しました。東経大 経営学部での研究に興味を持たれた高校生の皆さん、是非、12月10日の経営学部 ゼミ報告会に参加してください。東経大 経営学部で様々な研究がなされていることに、驚かれるはずです!!



文責:山本聡(中小企業経営論 担当)




2016年10月10日月曜日

【学問のミカタ】 秋冬の売場スタート!

経営学部の本藤です。
受験生は、もはや直前期にさしかかりますね。「受験の天王山は夏休み」などと言われますが、なんだかんだ言っても秋冬が最も大切です。最後のロングスパートで頑張ってください。
大学生は、夏休みも終わって、後期授業真っ只中ですが、そろそろ学祭シーズンなので、勉学以外にも時間がとられる季節を迎えていますね。

頑張れ!受験生!
是非是非お立ち寄りください(笑)

今月の学問のミカタのテーマは「秋」。
漠然かつ広大なテーマです(笑)
困ったときは、すぐに売場ネタにいってしまいます・・・(;^_^A

実は、売場というのは3月頃と9月頃に「棚替え」と呼ばれる陳列商品の大幅な入れ替えが行われます。売場には、エンドやシーズン棚のように毎週見直されるプロモーション用の売場と、「定番」と呼ばれる不動の定位置が決められた売場がありますが、小売業にとっては、この定番売場が最も重要な売場になります。
チェーンによっては、まだこの棚替えが完了していないところもあるかもしれませんが、このブログがアップされる10月には全ての売場が一斉に「秋冬のラインナップ」に様変わりしていると思います。


この秋から、ドラッグストアの売場を占めるのは、気候の変化に伴う体調変化に関するものが増えてきます。風邪に関する商品、乾燥肌に関する商品などです。
本当は冬も気にしなくてはいけないのですが、夏場には目立っていた紫外線予防や汗じみ対策などは棚落ちする店舗も出てきます。


定番売場が、小売業にとってはもちろんですが、メーカーにとっても重要な売場である理由は、コロコロ変わるプロモーション売場と比較して、いつも売られている場所を長期に渡って確保できるからです。
メーカー各社は、自社製品(自社ブランド)を育てていかなくてはならないのですが、何をもって「育った」と言えるのかというと、新規購入者を獲得して、リピート購入者を増やしていくことで、商品育成・ブランド育成を果たしていきます。
ブームなどで単発的に売れるだけでは、メーカーは大きな利益になりません。持続的に支持してくれるお客様を拡大させていくことが営業目標になるので、そのために定番売場を確保することが必要になるわけです。


ただし、店頭の商品によってお客様の悩みを解決しようと思ったら、定番売場だけでは、ソリューション(解決策)を提供できないのです。
例えば、風邪をひいた時に必要な商品を考えてみると、風邪薬、マスク、うがい薬は基本アイテムですが、その他にも栄養ドリンク、氷のう、体温計などを買う人がいるかもしれません。もしかしたら、ロックアイスやポカリスエットのようなアイソトニック飲料も一緒に買いたい人がいるかもしれません。


そんな提案をするためにエンド展開やシーズン棚などの「出張場所」が必要になってきます。
この「出張場所」に、風邪をひいた人が必要なものをピックアップして集合させるので「集合陳列」と言ったり、散在している定番売場から外に出てくるので「アウト展開」と言ったりします(※このときリピート購入者がいるので、定番売場にある商品は、その場所を確保しています)。

本藤ゼミは、メーカーや専門商社を志望する人が多く、実際に就職していく人が多いのですが、直接的に売場をつくる小売業で働かないとしても、メーカーや専門商社で働くためには売場の知識は不可欠です。
みなさんも売場の変化を見ながら、季節を感じたり、ブランドを考えたり、お客様へのサービスを考えたりして過ごしてみると、色々な発見がありますよ。



【学問のミカタ】
他学部やセンターからも、同じ「食」をテーマとしたブログがアップされています。
高校生の皆さんは、他学部の【学問のミカタ】に是非ともお立ち寄りください。

・経済学部ブログ : 「競争と交渉の男女差
・コミュニケーション学部ブログ : 「芸術の秋を楽しむ
・現代法学部ブログ : 「秋 -風景に人の思いや社会の関わりを感ずる季節-
・センターブログ : 「フランスの秋あれこれ

文責:本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/

2016年10月2日日曜日

岐阜県はアニメの聖地!?&カブトビールってなに?(小木ゼミ通信vol.16 小木ゼミ近況、企業コラボ進捗状況、小木ゼミの今後の予定)

 マーケティング論、ソーシャルマーケティング論担当の小木です。

 今回のトピックスは、「岐阜県はアニメの聖地!?」と「カブトビールってなに?」です。

岐阜県はアニメの聖地!?


 私の準地元である岐阜県は、いまアニメで活況を博しています。
 特に、今年は立て続けに、岐阜県内を舞台にしたアニメ映画が公開されています。

 たとえば、

*『君の名は。』(飛騨市)
*『ルドルフとイッパイアッテナ』(岐阜市)
*『氷菓』(高山市)
*『聲の形』(大垣市)

 などなどです。

 とりわけ、大ヒット中の『君の名は。』では、公開後、多くのファンが飛騨市(ついでに経由する名古屋市にも)に聖地巡礼に訪れ、観光客は大幅にアップしました。

 美しい風景、美味しい食材など、いよいよ岐阜県のすばらしい資源が評価されつつあることを背景にして、ここぞとばかり、岐阜県サイドもアニメにあやかった地元PRを大々的に行っています。

 準地元の岐阜県が盛り上がれば、岐阜に行くために経由する私の地元の名古屋も、その恩恵に預かることから、岐阜県には大いに頑張ってほしいと願っています。


カブトビールってなに?

アニメ続きで、もうひとつ。皆さんはカブトビールって知っていますか?

 宮崎駿作品『風立ちぬ』では一部名古屋が舞台になっていますが、劇中の名古屋駅の風景にはカブトビールの大きな立て看板を見ることができます。

 そうなんです。カブトビールは、アサヒ、サッポロ、サントリー、キリンとならんで、東海地方最大のシェアを誇ったビール会社だったのです。

 もともとは、1887年ミツカン創業者・中埜又佐衛門と、その甥であり、後に敷島製パン創業者・盛田善平による丸三麦酒醸造所の設立に遡りますが、1898年には「丸三ビール」から「カブトビール」に銘柄が改められ、その後1943年、戦時中の企業整備令の適用で半田工場が閉鎖されるまで、カブトビールは消費者に愛されるビールとして人気を博しました。

 私は何となくしか知らなかったのですが、今年の夏に愛知県半田市のミツカンミュージアムや半田赤煉瓦建物などをを訪問して、その歴史の一端に触れることができました。もしご興味ある方がいるならば、一度、その歴史を勉強されるといいでしょう。

 現在は、一般社団法人赤煉瓦倶楽部半田によって、カブトビールの復刻版が製造されるなど、その歴史の保存がなされています。

半田赤煉瓦内のカブトビールの広告の歴史



 さて、今回の小木ゼミ通信のラインナップは次の通りです。
1.小木ゼミの近況
2.企業コラボ進捗状況
3.小木ゼミの今後のスケジュール
などなどです。

 1.小木ゼミの近況報告

 ①ゼミ合宿(9月中旬・八ヶ岳にて)

小木ゼミにとって夏合宿はとても大事な行事です。今年も3泊4日、総勢42名での合宿は、あいかわらず激しいゼミ合宿でしたが、2年生の団結力が増したこと、3年生がたくましく成長したこと、4年生が立派な大人(社会人)に見えたこと、本当にうれしく思える合宿でした。実に、良いゼミになってきたとしみじみ思います。でも、合宿終了後、私は、点滴を打ち、寝込みました・・・・・それくらい疲れる合宿なのです。

2016年夏合宿最終日

2016年スポーツ大会にて

就活イベント(グルディス練習)と研究発表の仕方を上級生から指南

伝統行事・愛のエプロン大会



 ②7月・8月OCの小木ゼミ発表会は大盛況&TFTランチも盛況

夏のオープンキャンパスには、高校生の皆さんがたくさん来てくれました。本当にありがとうございました。東経大の雰囲気はいかがだったでしょうか。小木ゼミも7月31日にゼミ活動報告会に出させていただきました。100名ほどの方が参観していただけました。少しでも東経大のゼミは頑張っているんだということが伝わっていれば嬉しいです。
 また、オープンキャンパスで提供したTFTランチも好評でした。選んでいただいた方々、まことにありがとうございました!


 2.企業コラボの進捗状況

 小木ゼミでは、個人研究以外に、次の3つの領域で企業・NPOとのコラボ企画を進めていますが、その進捗状況をお知らせいたします。各コラボの詳細は、過去の小木ゼミ通信をご覧下さい。

①.商品開発プロジェクト 
こんなお菓子あったらいいなプロジェクト イーグル製菓×小木ゼミ コラボ
 
*10月下旬、各人による企画書提出
*12月に社長との打ち合わせ


②.地域活性化プロジェクト
*Web「国分寺物語」の企画・取材・制作 Nipponia Nippon×小木ゼミ コラボ

*9月  国分寺第2中学へのゲストティーチャーとして学生が講義
*11月 ぶんぶんウォークへの参加
*12月 国分寺第2中学の生徒取材に同行・学生派遣

 
③.国際貢献プロジェクト
*健康ランチ販売プロジェクト(貧困国支援活動・年2回) TFT(Table For Two)×東経大生協×小木ゼミ コラボ

*7月・8月のオープンキャンパスにTFTランチが登場!
*12月中旬 2016年冬・TFTランチ販売


 3.小木ゼミの今後のスケジュール

11月初旬   ぶんぶんウォークイベントのプロモーション
11月16日(水) ゼミ連主催のゼミ説明会に参加
11月26日(土) 小木ゼミOBOG会
11月30日(水) アカデミックコンパス内で小木ゼミの紹介
12月5日~16日 TFT×小木セミ×東経大生協「TFTランチ」販売
12月7日(水) 「国分寺物語」シンポジウム【オープンゼミ】
12月10日(土) 経営学部ゼミ研究報告会 小木ゼミからは3つエントリー
12月14日(水) 個人研究発表2年生【オープンゼミ】
12月21日(水) 個人研究発表2年生予備+ゼミ内での入ゼミ相談会【オープンゼミ】
1月18日(水) 「お菓子プロジェクト」ゼミ内選考会【オープンゼミ】
          終了後 クリスマスパーティー&幹部交代式

*ゼミに興味のある方は、小木ゼミtwitter(@ogi_seminar)を見て下さい。


 文責:小木紀親