2016年5月29日日曜日

大学教員のお仕事とは!?(小木ゼミ通信vol.14 ~ゼミキックオフ&成績優秀者&TFTコラボメニュー決定!?などなど~)

 マーケティング担当の小木紀親です。

 流通マーケティング入門、フレセミでの1年生から私への質問で多いベスト3が、①先生はなぜマーケティングを学ぼうと思ったのか、②普段、大学の教員は授業以外に何をしているのか、③大学教員になるためにはどうしたらいいか、の3つです。①については以前のブログで簡単に書きましたし(シンデレラエクスプレス&クリスマスエクスプレス http://tkubiz.blogspot.jp/2014/09/vol5.html)、③については次回以降に廻すとして、

今回は、

普段、大学の教員は授業以外に何をしているのか


について、コメントします。


 答えとしては、

各教員でかなり違う


としか言いようがありません。


 大学の教員の仕事は、主に、教育(講義、ゼミなど)、学内業務(様々な大学運営など)、研究活動(著書・論文執筆、学会運営、学会発表など)、社会活動(講演、企業研修、コンサル、行政参画、個人的な特殊技能活かした活動など)、その他諸々と、広範囲にわたる可能性があります。

 高校生や大学生の皆さんからすれば、大学教員は「授業をする人」という認識でしょうが、それ以外にも結構忙しく働いている教員は多いと思います(各教員でかなり違いますが)。

 たとえば、最近の私のスケジュールを簡単に紹介しますと、授業・ゼミはもとより、非常勤先の授業、学内業務・会議、著書論文執筆、学会、某市審議会、企業研修、講演、コンサル、各種打ち合わせなど、多岐にわたっています。

 私は、バランスよく仕事をこなすことを旨としていますが、上記以外にも家族サービスが入ってくるとなると、完全に自身のキャパを超えます。したがって、朝早く起きてまたは夜遅くに各種の準備をしないととても廻りません。できれば、大学で寝泊まりして仕事をしたいときもあります(だから、夏休みが早く来てほしいと願っているのです)。

 たまたま私は上記のようですが、学内の要職につかれている先生方は相当それらに時間を投入することになりますし、授業・学内業務以外はしないという信条の先生は比較的ご自身の時間をとることができるのかもしれません。いずれにしても、各教員のスタイル・信条や、おかれている状況によってかなり異なるかと思います。


 さて、本日の小木ゼミ通信としては以下のメニューになります。
1.ゼミ キックオフ
2.成績優秀者表彰
3.TFTコラボメニュー決定!?(今年のオープンキャンパスにも出すよ!)




1.ゼミ キックオフ

新規2年生(通算20期生)を迎えて、4月よりゼミがキックオフしました。今年は、2年生17名+GCP生2名、3年生18名の計37名ですが、これに4年卒業論文19名(旧森岡ゼミ8名含む)が別途おり、なんだか分からなくなるくらいの大所帯となっています。毎年、やるべきことは変わりませんが、今年も頑張りたいと思います。


2.成績優秀者表彰

5月18日に、経営学部の成績優秀者表彰がありました。小木ゼミからは、3名が選ばれ、手計算では、他ゼミと同数で、ここ数年来のトップの座を死守した模様です。でも、ゼミ生には、もう少し頑張ってほしいものです。


3.TFT健康ランチ、今年も7月上旬とオープンキャンパス4日間で実施!

本年度の「TFT×東経大生協×小木ゼミコラボ:健康ランチ販売プロジェクト」ですが、ようやく日程がきまりつつあります。6月2日に試食会が行われ、メニューなど詳細が決定しました。

 東経大・小木ゼミが進める本プロジェクトは、すでに4年目を迎えた、東京都内の大学でもまだ数校しか行っていない取り組みです。本プロジェクトは、皆さんが購入してくれた健康ランチの売上の一部をアフリカの子どもたちの給食に寄付する取り組みです。

 これまでのメニューをまとめてみましょう(詳しくは、バックナンバーをご覧下さい)。

第1弾 2013年夏  キーマカレー
第2弾 2013年冬  ふわとろオムライス
第3弾 2014年夏  たっぷるこぎ丼
第4弾 2014年冬  2種ルゥ☆ふわとろオムライス
第5弾 2015年夏  先取り夏のマサラ・ナン・カリー&サラダ
第6弾 2015年OC ふわとろオムライス
第7弾 2015年冬  俺のがっつり鶏丼 VS 私のホワイトオムティ

 そして、2016年夏にお届けする第8弾は、次の3つ!

TFT健康ランチ名:

「鶏丼(おろしのタレ)鶏とポテトベストマッチ」

「鶏丼(トマトチーズ)真夏のトマチー丼」

「豚丼 食べ盛りの君たちへ 食いつけ!がっつけ!ガーリィ丼」


*写真の中の5つの鶏丼からは2品(おろし醤油とトマトチーズ)に決定、豚丼からも1品選ばれました。したがって、3品の競い合いになります。

販売期間:

鶏丼2種 7月4日~8日

豚丼    7月11日~15日

上記勝者 7月18日~22日

場   所:東経大生協食堂


です。

トマトチーズとおろし醤油に決定

ポテトとコーン添えに決定

試食会の模様




 また、今年も、なんと、TFT健康ランチが夏のオープンキャンパス(7月31日、8月1日、8月27日、8月28日)でも登場することになりました。入試課も入っていただいてのカルテットな取り組みです。今年はなんとお弁当でも登場するとのことです!

オープンキャンパスで東経大への来訪を考えている、


高校生のあなた!

そしてご家族の皆さん!


 オープンキャンパスでは、(無料)学食体験があり、そこでもTFT健康ランチを選ぶことができます。ぜひ、オープンキャンパスにいらしてください!

 

 ちなみに、昨年の「ふわとろオムライス」は人気ナンバー1でした!


 今回のオープンキャンパスのメニューは、試食会で議論をした結果、昨年に引き続き、「ふわとろオムライス」になりました。

TFT健康ランチ名:「 ふわとろオムライス 」(学食体験)

OC期間:7月31日(土)、8月1日(日)、8月27日(土)、8月28日(日)

場   所:東経大生協食堂(及びお弁当コーナー)

です。

オープンキャンパスメニューがこれだ!



 さらに、7月31日(日)のオープンキャンパスでは、小木ゼミによる「企業とのコラボ企画~お菓子の新商品開発、Web国分寺物語、TFTランチ企画~」のゼミ報告会もあります。ご興味のある方は、ぜひ見にいらしてください。
 

 今年の夏も、東経大オープンキャンパスで決まり!

 多くのご来訪、心よりお待ち申し上げます。


   
                                    文責:小木紀親
 

 
 

2016年5月24日火曜日

学会シーズン到来!

こんにちは!
経営学部の吉田靖(経営財務論担当)です。
4月から、学部の教務主任という役職も担当しております。
5月18日には、経営学部2年生以上の成績優秀者の表彰式を行いました。
4月9日のブログにもありますが、頑張っているみなさんの励みになるように東京経済大学にはいろいろな表彰制度があります。
表彰された学生さんには、是非継続してチャレンジを続けて欲しいと思います。

さて、教育の一環としてこのような制度を作ったりするのも教員の仕事ですが、大学の教員は他にもいろいろな仕事があります。
例えば、前回の私のブログ(3月23日)でも書きましたが研究というのも、大学の教員の重要な仕事です。
大学の教員は、それぞれの分野の専門家ですが、専門家として認められるためには、その専門家の集団である学会で研究を発表しなければなりません。

丁度5月、6月の土日にはこの学会があちこちの大学などで開催されます。
私はというと、5月に2回、6月に1回発表があります。

5月22日(日)には、日本ファイナンス学会の大会で次のようなセッションで発表してきました。
また、時には発表するだけでなく、こういう大会そのものを企画することもあります。その企画の責任者をプログラム委員長といいます。
3月には日本ディスクロージャー研究学会の第1回JARDISワークショップというイベントを担当しました。

自分の研究をするだけではなく、こういうイベントの準備には半年以上かかったりしますが、学会の研究の水準を高めて、社会に役立てるためには必要不可欠です。

受験生のみなさんが大学を選ぶときは、自分が勉強したい分野で、活発な研究を研究している教員が多い大学を選ぶとよいでしょう。

最後に、研究で使用しているデータをほんの少しですが、ご紹介しましょう。下のグラフは東京商品取引所のガソリン先物の売り注文と買い注文が2013年12月2日の9時丁度からの3分間でどうなっていたかを示したものです。横軸が時刻、縦軸が50キロリットルあたりの価格(円)です。垂直の線の上端が売り注文の価格、下端が買い注文の価格です。このわずか3分間でなんと1千件の注文が届いています!・・・ということは1年間ではどのくらいになると思いますか?
こういう取引はコンピューターから発注されたりすることもあります。前回のブログで紹介したガソリンスタンドのガソリン価格もこういう取引が影響して、最終的には我々の購入するガソリンの代金が決まったり、企業の収益が決まったりすることになりますね。さらには国の貿易額や地球環境にも影響するかもしれません。(データの出所:東京商品取引所)


 
吉田 靖(よしだ やすし)




2016年5月17日火曜日

特別企画講義「ビジネス創造」



経営学部の関口和代です。
先週末の514日から15日にかけてゼミ合宿を行いました。
昨年に続いて、中小企業基盤整備機構/中小企業大学校東京校の施設を
お借りしての充実した合宿となりました。



中小企業大学校・東京校は、東京経済大学からも近い東大和市にあります。
中小企業大学校は「中小企業基盤整備機構が、国の中小企業施策の
実施機関として、中小企業の人材育成を支援することを目的に
全国9箇所に設置・運営」されています。
東京校は、緑豊かな素敵な環境の中にあります。
http://www.smrj.go.jp/inst/tokyo/index.html










東京校には、BusiNest(ビジネスト)という
新規事業の立ち上げや、既存事業の活性化、異業種・異分野の交流を
応援することを目的に、20154月にスタートとしたプロジェクトがあります。
そこでは、オフィス・スペース、専属サポーターによる支援、
起業家・起業希望者の視野とネットワークを拡げるイベントの開催、
ビジネスを基礎から学べるプログラムなど、さまざまな支援活動を行っています。







今年度、経営学部では、BusiNestさんの全面協力をいただいた
特別企画講義「ビジネス創造」を開講する運びとなりました。
「ビジネス創造」は、ビジネスや起業に興味がある学生に、
ビジネスの基礎知識やビジネスを肌で感じてもらう講義です。
シラバスには下記のように記載されています。

   起業は特別なものでも一部の選ばれた人だけのものではない。
  実社会においては、組織にぶら下がっていては生き抜くことすら難しく、
  起業を考えないこと自体がリスクとなる。
  将来どの方面に進むとしても、自ら考え、計画し、行動する力が求められる。

コーディネートいただいた藤間チーフマネジャーと
講師をしていただく馬込ビジネスコーチです!



東京経済大学の前身、大倉商業学校の創立者である
大倉喜八郎は、その生涯で200社余りを起業した実業家です。
http://www.taisei.co.jp/140th/ourfounder/challenge.html

西洋諸国とならぶ商業の知識・道徳を備える人材を育てることを目的として
1900年に創立された大倉商業学校は、大倉高等商業学校(大倉高商)、
大倉経済専門学校を経て、第二次世界大戦後、東京経済大学となりました。
http://www.tku.ac.jp/tku/founder/okura/


特別企画講義「ビジネス創造」を受講することによって、
ベンチャー精神、アントレプレナーシップ(entrepreneurship)といった
創立者の思いや来し方を認識するとともに、ミッションとパッション溢れる
新たなビジネスが立ち上がることを期待しています。
シラバスにもあるように、ベンチャー精神やアントレプレナーシップを
持つことは、組織人にとっても必要なことです。
起業意思の有無にかかわらず、多くの学生に受講してほしいと思っています。

活躍の場所がどこであっても、
ベンチャー精神やアントレプレナーシップは重要です。
ゼミの研究テーマである「グローバル人材」とも関連させて、
検討していきたいと思っています。


(文責:関口和代)

2016年5月11日水曜日

【学問のミカタ】利益を増やすために考える2つの視点

経営学部の本藤です。
今月の全学共通テーマは「お金」です。
「お金」という今回のお題を頂いて、正直なところ広大な「お金」に関わる流通やマーケティングの考え方の何を紹介しようか悩みまくりました(実は、いまも悩みながら書き始めています)。


そもそもマーケティング戦略や流通戦略などの売上追求のための方法論は、「お金を稼ぐ」ということが最終的な目的です。
経営学部には、経営、会計、情報に関連した勉強をする経営学科と、流通やマーケティングを勉強する流通マーケティング学科がありますが、これらの研究や理論は、基本的に「お金を稼ぐ(利益を上げる)」ためには何をすべきかという問題意識を共有しています。


よくテレビ番組などで「年商10億円」などと紹介されていますが、これは年間売上総額を意味しています。そして、これだけでは、そのビジネスの儲け具合は判然としません。ここから、仕入原価などの原材料調達に関わるコストや、人件費、オフィス賃貸料などのコストを引かなければ、利益額の規模が分かりません。
昨年の国内平均年収は440万円でしたから、「年商10億円」でも桁違いに儲かっていると考えてしまうかもしれませんね。


でも、仮に、その会社が小売業だとしして、粗利(卸売価格と小売価格の差)が10%程度だとしたら、もはや会社に残るのは1億円。社員を5人雇用していたとして、平均年収の400万円×5人分の2000万円をその1億円から引くと8000万円。更に、店舗にかかる賃貸料、大型冷蔵庫を24時間365日稼働するなどの水道光熱費、チラシなどの販売促進費などが引かれていきます。その上に税金が引かれて・・・
意外と、数字の印象ほど余裕のある儲け方ではないのです。


そこで、売上とコストをどのように管理するかを考えるために会計学が役に立ちますし、情報を戦略的に効果的に活用するための方法論も役に立ちます。組織のあり方、経営管理や生産管理の手法、社員の管理方法などの経営学の勉強が、ビジネスにおいて忘れてはならない視点や知識を与えてくれます。そして流通論では、メーカー、卸売業、小売業など様々なビジネスを想定しますが、マーケティング論では、主としてメーカーの立場から体系化された売上追求のための様々な考え方を習得できます。


みなさんの日常生活において、より身近な小売業を考えてみます。
「売上を上げる」と一口に言っても、売上の上げ方は2通りあります。
「客数を増やす」か「客単価を上げる」かのどちらかです。
「客数を増やす」ために、価格を下げて、より多くのお客様に利用して頂こうとする小売ビジネスが、ディスカウントストアになります。
「客単価を上げる」ために、ステータスを前面に出して、お客様に(相応の)高い価格で買って頂こうとする小売ビジネスが、ブランド・ショップや百貨店と言えそうです。


とは言っても、それぞれのお店では、付加価値の高い商品からお買い得な商品まで幅広く店頭に並べられることもあり、それぞれのお店で集客のための安い商品から、利益を獲得しやすい高単価商品も混在させながら、効果的かつ効率的に売上追求を図るというような取り組みを行います。
いずれにしても、全てのビジネスは、「利益を増やす」ために「売上を上げる」ことと「コストを減らす」ことを考えて、「売上を上げる」ために「客数を増やす」ことと「客単価を上げる」ことを追求しています。



【学問のミカタ】
他学部やセンターからも、同じ「春」をテーマとしたブログがアップされています。
高校生の皆さんは、他の【学問のミカタ】に是非ともお立ち寄りください。

経済学部 「経済と言えばお金!!………なの?」
http://tkueconomics.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html

経営学部 「利益を増やすために考える2つの視点」
http://tkubiz.blogspot.jp/2016/05/blog-post_11.html

コミュニケーション学部 「働くモチベーション」
http://comtku.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html

現代法学部 
「お金について- マイナス金利など」
http://genho-tku.blogspot.jp/2016/05/blog-post_13.html
「お金について- その2 電子マネー、仮想通貨など」
http://genho-tku.blogspot.jp/2016/05/blog-post_26.html

全学共通教育センター 「金でも取れるかね?」
http://tkucenter.blogspot.jp/2016/05/blog-post_18.html


文責:本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/








2016年5月2日月曜日

ゼミで工場見学に行ってきました

こんにちは、経営学部教員の柴田です。

ゴールデンウィークに入りました。新しい学年が始まって1ヶ月経過して、学生の皆さんも、新しい生活パターンにようやく慣れてきた頃かと思います。私の担当するゼミでも、卒業などで出て行った学生や今年から入ってきた新規生などで、メンバーがかなり入れ替わりました。新しいメンバーの親睦と、世の中の会社の運営方法を学んでもらうことを兼ねて、4月26日のゼミでは工場見学に出かけて、その後、親睦会を行いました。私たちが教えている「経営学」は、会社の活きた姿を理解することを目指しています。工場見学を行う理由も、会社の理解を深めるためには、実際の会社を見学するのが良い方法の1つと思うからです。

今回の見学先は、サントリーの武蔵野ビール工場です。この工場はJRの府中本町駅から徒歩15分ほどで、国分寺キャンパスからでも1時間以内の近さです。3時限目の授業終了後に大学を出てもぎりぎりで見学ができる、ほとんど唯一の工場です。
詳しくは以下のリンクを参照してください。
http://www.suntory.co.jp/factory/musashino/index.html

見学は、まずビデオで会社や製品の概要を紹介するところから始まります。次に、原料である水、麦芽、ホップについての紹介があり、麦芽を実際に一口食べてみると、香ばしさと甘さのあることが分かります。さらに実際の製造工程に沿って、仕込・発酵・貯酒・濾過・缶瓶への詰込の様子を見学通路から見ることができます。そして、最後に一番人気のコーナーである試飲会場で、出来立ての生ビール、プレミアムモルツや工場限定の新製品を飲むことができます。ちなみに、未成年や(自転車を含めた)運転者にはソフトドリンクの提供となります。やはり、工場を歩き回った後に、できたてで、良く冷えて、上手に注がれたビールを飲むと、そのおいしさは格別ですね。
下は工場でのゼミ生の集合写真と試飲会場での新規生の様子です。




見学の後は、国分寺に戻って本年度初のゼミ生の親睦会を行いました。このような機会を設けると、ゼミ生同士もかなり打ち解けて、盛り上がっていたようです。
詳しくはゼミのtwitterをご覧ください。
https://twitter.com/shibatazemi



この経営学部のブログメンバーの中でも、関口先生や山本先生など工場見学や会社訪問を積極的に行っている先生方がいらっしゃいます。やはり、「現場を見てみる」ことは非常に大事だと認識されているのでしょう。柴田ゼミでも、本年度は国内の工場と、似たような性格の海外の工場を見学して比較、分析する機会を作っていきたいと思っています。

(文責:経営学部教員 柴田 高)

2016年4月30日土曜日

香港ディズニーランド取材報告

 流通マーケティング学科の丸谷です。11回目の執筆です。
 私はグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行っていくのか)を専門分野にしているので、海外に出張に行くことが多く、このブログでもインドやチリの出張の模様をこれまで取り上げてきました。

 今回は今年秋出版予定の「グローバル・マーケティング」の教科書の中で、取り上げることになった香港ディズニーランドの現地取材をしてきたので報告いたします。
開業10年を迎えた香港ディズニーランド

 ディズニーランドに関しては日本でも30年以上の歴史があり、皆さんご存じだと思いますが、日本以外での状況は知らない方も多いと思うので、ディズニーランドの海外展開について簡単に説明します。

 ディズニーランドは1955年にアメリカ西海岸のカリフォルニア州ロスアンゼルス郊外のアナハイムで開業し、大成功を収めました。1971年には東海岸のフロリダ州オーランドにアナハイムよりも大規模なディズニーワールドを開業しました。ちなみに、ディズニーワールドには動物園などもあります。

 2か所のアメリカでのテーマパークの成功後海外進出第1号として1983年に開業したのが東京ディズニーランドでした。

 東京ディズニーランドは皆様もご存じのとおり大成功を収めたのですが、ディズニー社は最初の海外進出であったこともあり、成功できるか確信もなかったので、現在も東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランド社(京成電鉄、三井不動産及び朝日土地興業という地元を知りつく尽くした3社)とのライセンス契約によって進出しました。

 この契約はディズニー社側がパークの設計と共に版権及び運営の指導・クオリティー管理を行う見返りに、入場料収入の10%と物販・飲料収入の5%のロイヤリティを獲得できるという内容でした。東京ディズニーランドの成功はディズニー社にとって毎年約50億円の収入をもたらし、当時経営が傾きつつあったディズニー社の経営を支える収入源ともなったといわれています。

 ディズニー社は日本での予想外の大成功の結果、海外進出を甘く見てしまった上、成功の理由が主に自社のブランド力の高さにあると考えてしまったようです。東京ディズニーランドの成功の理由はディズニー社の持つブランド力もありますが、パートナーとなったオリンエンタルランド社によるディズニー社の持つブランドをしっかり日本に定着させるために行った努力が大きいと考えられます。

 しかし、ディズニー社は東京以降の海外進出では成功の重要な条件である現地の状況にあわせる努力を担当したパートナーの存在を軽視し、自身の経営関与度を高めていくことを決定しました。その結果として、1992年パリ郊外に開業したユーロ・ディズニーと、今回取材した2005年香港郊外に開業した香港ディズニーランドでは、東京ほどの成功を収めたとは言い難く、苦戦を強いられています。

 苦戦の主な理由は現地の状況に合わせるために不可欠なマーケティング・リサーチにおける自己基準に基づく調査にあるといわれています。自己基準とは自身の文化的な規範や価値に基づいて判断を下してしまうことです(現地に合わせるための工夫に関しては、私が担当する『グローバル・マーケティング論』の授業では多く取り上げていますので、もしご興味のある方は入学後履修してみてください)。

 自己基準はエスノセントリズム(自民族中心主義)と綿密に結びついているといわれています。ディズニー社は出身国であるアメリカの文化的な規範や価値に基づいた思い込みによって進出する前の大事なリサーチの質問項目を設定しまったようです。

 例えば、海外進出第2号のユーロ・ディズニーの海外進出前のリサーチでは、テーマパークの食事はファストフードというアメリカの自己基準に基づいて行われてしまいました。そのため、欧州ではパーク内での食事でもゆったりととりたいというニーズがあることを無視し、調査はパーク内の食事はファストフードと決めていたため、当然ゆったりとしたレストランを作るための質問項目、例えばどのような雰囲気で、どのようなワインを欲しいか?などといった内容に関しては質問もしていないと考えられます。

 ディズニー社は食事に関する自己基準に関しては、1996年にディズニーランドパリスと名称変更した際には是正し、現在では高品質高価格ワインを提供するレストランも拡充しています。

 今回の香港での調査でも食事の工夫に関しては一定程度なされていることは確認されました(写真参照)。

         香港ディズニーランド内の中華料理レストラン
         (店内至るところに隠れミッキーも)


             ミッキー柄に切り抜かれた野菜も



 上記の工夫以外にも、パーク内のレストランに関しては、香港では多様な宗教に対応するように、イスラム食を提供するなど多様な工夫も見られていました。

 しかし、香港ディズニーの開業前にも、食事以外の項目において自己基準に基づいた調査がなされてしまったようです。その1つが多くの来客があると考えれる連休に関することです。中国の旧正月である春節の連休になると、多くの中国人の観光客の皆さんが日本を訪れているので、皆さんも知っているかもしれないですが、ディズニー社はこの一大イベントを軽視していたようです。
 
 春節における中国人客の動きをくみ取るための事前調査を怠ってしまったようです。そのため、期日指定なしの前売りチケットを持った顧客が入場できないといった混乱が生じ、その他の期間でもスムーズな入場ができないのではという誤ったイメージが伝わってしまいました。
 
 香港ディズニーランドは当初の失敗を反省し、2006年以降香港市民、香港空港利用者及びディズニーホテル利用者向けの入場券を割引する、3つのテーマランドの増設を発表するなどの梃入れを行いましたが、当初の思惑とはかけ離れた結果となっています。


           香港独自エリア グリズリー・ガルチのコースター


 2016年には上海ディズニーランドが東京ディズニーランドを上回る規模で開業するようですが、上記2パークの苦戦を経て、自己基準の問題を改善したマーケティング・リサーチが当初行われたのかという観点から今後も見ていきたいと考えています。
 
 なお、私が訪れたのは他の調査の日程の関係上、日曜日でしたが、パーク内はほとんどがらがらで、ほぼすべてのアトラクションはほぼ待ち時間がなく体験することができました。

 パレードやショーもさすがディズニーと思わせる素晴らしいものでしたし、日本のディズニー好きの皆さんにとっては穴場なのかもしれません(さらに、上海にディズニーランドができた後は)。

文責:丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)





 








 




 




























2016年4月17日日曜日

山本ゼミ、TKU進一層表彰「優秀団体賞(学長賞)」受賞&16年度の産学・地域連携プロジェクト開始&私事×2など

経営学部の山本聡(中小企業経営論担当)です。

 まず、初めに、このたびの熊本地震で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。山本も調査や学会などで、熊本は何度も訪問していて、ニュースを見るたびに辛い気持ちになります。現地の方々のご無事と、地域の一日も早い復旧を心より祈念しております。

 さて、東京経済大学も2016年度が始まりました。山本も木曜3時限のフレッシャーズ・セミナーや、金曜2時限の基礎経営学で、入学したての一年生と会っています。そうした授業の履修者が二年次でゼミに入り、四年次まで、そして、卒業後もOB・OGとして長く付き合いを続けることも珍しくありません。

 一年生の皆さんは、友人や先輩とはもちろんですが、教員との出会いも大切にしてくれると嬉しいです。そういった期待も込めて、この3~4月に山本の周りの学生生活をつらつらと紹介していきます。

1.山本ゼミ、TKU進一層表彰「優秀団体賞(学長賞)」受賞

 2016年3月9日に進一層館で、TKU進一層表彰が行われ、山本ゼミが優秀団体賞(学長賞)を受賞しました。これまで紹介してきた多摩の学生街づくりコンペティション2015での優秀賞受賞商工中金/商工総研 中小企業懸賞論文 準賞受賞などを評価して頂いた結果だと思っています。
 
 東経大の学生表彰制度は非常に手厚く、「学内外で頑張った学生を可能な限り、評価する」という姿勢を明瞭に打ち出しています。本学のような比較的、小規模な大学だからこそできることだと思います。山本のゼミ生も学外での成果を学内の教職員の方々に誉めて頂き、非常に嬉しそうでした。

                  ゼミ生と記念撮影

表彰状と賞金(5万円)を頂きました


2.2016年度の産学・地域連携プロジェクト開始

 15年度の終わりから、地域活性化に関する新たな産学・地域連携プロジェクトを開始しています。これで丸4年、地域経済・産業の活性化に関わってきたわけですが、最近では少しずつ知名度が上ってきたのか、いろいろな企業や自治体、公的機関から

「一緒に何かやりませんか?」

というお声掛けを大変にたくさん頂いております。嬉しい悲鳴なのですが、山本の研究とゼミ生の興味・関心や活動、外部の方々のご要望とご期待、ご支援をなるべく無駄がないように連携させ、相乗効果を発揮できるようにするため、頭を悩ませています。山本ゼミも5年目を迎え、やっと研究室らしくなってきたということなんでしょう。

 直近では、富士ゼロックスの方々との連携プロジェクトに注力しています。同社の方々には何度も東経大に足を運んで頂き、ゼミ生と議論して頂いてます。ありがとうございます。学外の様々な方々との関係を軸に、2016年度もゼミで、ゼミ生とともに

研究、企画・情報発信、学外コンテストへの参加

などをガンガン推進していきます。


富士ゼロックスの方々との打ち合わせの様子

ゼミでの企画立案の様子

3.私事①

 さて、山本は3月25日に息子が生まれました。本年度の第一回目のゼミで、ゼミ生全員から息子にプレゼントを頂きました。大変にありがたい話です。息子も喜んでいます。冒頭の話の続きで言うと、教員と学生はときにこうした関係にもなります。


かわいいよだれかけでした


4.私事②

 最後になりますが、山本にちょっと大きな仕事が入りました。東経大の名をより周知できればいいなと思うとともに、可能であればごくごく問題のないかたちで、番外編として、当日の様子を本ブログでリポートできればなぁ、、、と思っています。

 それではまた。

文責:山本聡(中小企業経営論 担当)