「クリスマス」という響きから、みなさんは何をイメージしますか?
サンタクロース、トナカイ、デコレーションケーキ・・・
誰のためのイベントとしてイメージしますか?
家族、恋人、友達・・・
これはそれぞれの人が置かれている境遇によっても異なるかもしれません。
受験生だと「センター試験まであと3週間ちょっと」と考える人がいるかもしれません。
マーケティングの視点から言えば、数多くの人に「自分のイベント」だと発想させられれば、消費行動を生み出しやすくなり、社会的な経済効果は拡大します。多くの消費者が「クリスマスなんて私には関係がない」と思われてしまっては消費行動を誘発できず、多くの消費者が「クリスマスだから何かしたい」とか「クリスマスだから何か買おうかな」とか発想してくれるから需要が生まれ、購買行動につながります。
先月、中国では先月の「11月11日」は「独身の日」として、中国ネット通販のアリババの売上が2兆円近くになりました。日本も最も多い世帯である単身世帯に焦点をあてたイベントを企画したら、「自分のこと」と考える消費者の購買行動を刺激して、大きな経済効果が見込めるかもしれません。
クリスマスというと、アメリカでは年間小売販売額の約2割を占めます。「クリスマス商戦」という言葉があるように、小売各社は、ハロウィーンが終わってからクリスマスイブまでに様々なプロモーション(販売促進)を打ち出します。
日本経済のためには、ムダ遣いもムダ遣いになりません(笑)
逆に、どれだけ大きな買い物に価値を見出してもらえるかについて、すべてのビジネスが頭を使って消費刺激策を考えています。
たとえば、クリスマスソング。
まだ11月だというのに、ボクが利用している八王子駅前の書店でもスーパーでは早くもクリスマスソングが流れています。
それを中学2年になる娘に伝えたところ、「クリスマスソングが流れていると、目の前の商品を買いたくなる」と言っていました。クリスマスソングを聞くと消費意欲を刺激するという研究報告は未確認ですが、意外と音楽による消費刺激はあり得るのかもしれないと考えてしまいました。
クリスマスが終わると、年末イベントから年始イベントへとつながっていきますが、ビジネス側としては、いろいろなプロモーション方法の検討が進められています。
本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)