経営学部の石黒です。
今回は、今年のゼミ合宿テーマについて書いていこうと思います。
唐突ですがみなさん、日本の平均賃金がいくらかご存知でしょうか?
厚生省の『平成29年賃金構造基本統計調査』によると、その平均は30万4300円です。
ちなみに都道府県別で見ると、もっとも高いのは東京で37万7500円です。
この数字を覚えておいてくださいね。
話を沖縄に向けてみましょう。
沖縄の主要産業は何と言っても観光業です。
https://www.pref.okinawa.jp/site/kodomo/sangyo/uchiwake.html
やはり観光業をはじめとする第3次産業の割合が非常に大きいのがわかると思います。
それもそのはず、沖縄への観光客の増加は眼を見張るものがあります。
https://www.pref.okinawa.jp/site/bunka-sports/kankoseisaku/kikaku/report/youran/documents/tourist_number_income_transition.pdf
こちらも沖縄県が公表しているデータですが、国内外からの観光客が増加し、観光収入が著しく伸びていることがわかると思います。
あの美しい海がある限り沖縄への観光客が減ることはないでしょう。
しかし、こんなに観光業で儲かっている沖縄。
その平均賃金は、、、、24万4400円・・・・・
全国平均よりも6万円も低いです。
順位で言えばワースト5・・・・
「えっ、なんでこんなに低いの??」と思うのではないでしょうか。
ちなみにこの数値は、前年度から見れば伸びてはいますが、それほど大きな伸びは見せていません。
なぜ、これだけ観光業での収入が伸びているにもかかわらず、沖縄の賃金は増加しないのでしょうか?
この疑問に対して、当ゼミはこんな仮説を立ててみました。
「沖縄の観光業で働いている人で沖縄県民少ない説」
当ゼミは、沖縄の観光業と自然保護の両立を実現するエコツーリズムを調査、体験するために毎年沖縄でゼミ合宿を行ってきました。
そこで感じたのは、意外なほどマリンレジャーをはじめとする観光業で働いている人が沖縄県民ではないことでした。
「よく言われるんだけどね〜。東京から来たんですよ。」
「僕は北海道ですよ。こんなに焼けてますけどね?」
いったい何回こんな返事を聞いたことか・・・
今回のゼミ合宿では、観光業で働く方々にインタビューして仮説の検証をしつつ、「なぜ、沖縄県の人たちは観光業で働いていないのか?」を分析してみようと思います。
調査結果は後日この場を借りて報告したいと思います。
と、いうことで
「晴れてくれ!沖縄!!」
文責:石黒督朗