2020年10月26日月曜日

マンガ・アニメで地域活性化(小木ゼミ通信 vol.41 日経円ダービー表彰、企業コラボ進捗状況、その他)

 マーケティング論、ソーシャルマーケティング論を担当しています、小木です。41回目の投稿です。


 マンガ・アニメで地域活性化

 日本のマンガ・アニメが文化(サブカルチャー)として捉えられ、国内外で大いに盛り上がりを見せていることは周知の事実です。マーケティングの観点からみると、『鬼滅の刃』などはとてつもなく上手な売り方をしています。もちろん、原作のパワーがあってなせる業なのでしょうが、潔い完結の仕方(今から読んでも到達できるくらいの絶妙なボリューム)、最終話の際の原画コピー付き(有料)の販売、単行本初回限定販売の際にキャラクターグッズ付きの販売、テーマソング・挿入歌・声優による盛り上げ方、劇場版への切り替えによるここ数年の公開、子ども・大人問わずファンにさせる戦略など、まさにマーケティングの髄を施したものになっています。10月26日の速報によりますと、劇場版『鬼滅の刃』の興行収入は、公開から10日間で107億円突破で、観客動員数も790万という歴代の日本映画史上最速を記録したとか。まだまだ公開されたばかりなので、どこまで記録を延ばすか楽しみです。ちなみに、歴代興業収入1位は『千と千尋の神隠し』で308億円(100億円突破が25日間)、2位以下は『君の名は。』(興行収入250億円、100億突破28日間)、『ハリーポッター賢者の石』(興行収入203億円、100億突破28日間)となっています。鬼滅の刃劇場版「無限列車編」は単行本7巻あたりですので、ピークはまだまだ先であって、今後おそろしい興行収入になるかもしれません。

 拙著『マーケティングEYE【第5版】』(小木紀親、中部経済新聞社、2020年)でも「マンガ市場にみるマーケティング戦略」を書いてあるので、ご覧ください。

 さて、そんなマンガ・アニメですが地域活性化と非常に強い結びつきを持っています。現在、外国との往来は滞っていますが、アニメのゆかりの地(聖地)と呼ばれる場所は、どこもかしこも国内外のファンで盛況でした。たとえば、『君の名は。』(飛騨市、高山市)、『聲の形』(大垣市)、『スラムダンク』(鎌倉市)など枚挙に暇がありません。

 ちなみに、アニメやマンガのゆかりのある地を訪れることを「聖地巡礼」と呼び、それを核に地域活性化を狙った動きも出ています。最近訪問したところで言えば、春場ねぎ作『五等分の花嫁』(愛知県・東海市)の聖地がありましたが、娘に「五等分の花嫁、パパ知らないの」と言われたので、悔しくなって訪問してみました。まだ盛り上がりに欠けますが、太田川駅前から日本福祉大学にかけての地域がマンガに描かれており、もし東経大もマンガ・アニメなどの舞台になっていたら、聖地巡礼などで大いに盛り上がるだろうから、何か良い手はないものかとしばし考え込んでしまいました(ウチのゼミOBの妹さんがマンガ作家の卵なので連載になったら東経大を書いてもらおうと思っています)。


 また、新潟市はマンガ作家(『翔んで埼玉』の魔夜峰央、『うる星やつら』『犬夜叉』の高橋留美子、『DEATH NOTE』の小畑健など)を多く輩出しているとして、新潟市上げてのマンガによる地域活性化(聖地巡礼)を狙っています。


 このあたりは、前述の著書にまとめてありますので見てほしいです。


 小木ゼミの動向

国分寺物語

講演会を開催すべく検討中です。こくぶんじ写真コンクールの審査員・国分寺物語賞の表彰式参加が決まりました。その他、InstagramやFacebookでの配信を行っています。


TFT

12月TFTメニューが生協で販売される予定です(詳細はまた別途いたします)。おうちでTFTなど、コロナ禍でも活動しています。


日経円ダービーの表彰

日経円ダービーは総合で5位となり、表彰状をいただきました。ありがとうございます。




ゼミ紹介・オープンゼミ

アカデミックコンパス内で10月28日分(1月13日まで配信)として、小木ゼミが紹介されています。webオープンゼミのお知らせもしていますので、1年生のみなさんは合わせてごらんください。


多摩大学AL祭り参加・ゼミ研究発表に参加

12月12日㈯、両方ともWebオンラインで多摩大学AL祭りとゼミ研究発表会で、それぞれ企業コラボ、個人研究を発表します。


知財活用スチューデントアワード2020年度本選出場

学内選考を経て、小木ゼミの1チームが本選に出場することになりました。こちらも頑張ってほしいものです。


 といったように、何だかんだで、ゼミは忙しく動いております。ゼミ生の皆さん、お疲れ様です。このまま2020年度も駆け抜けましょう。「全集中 小木の呼吸 拾の型 希望!」って感じで。








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