2015年3月2日月曜日

卒業式は、どんなファッションやヘアスタイルがいいですか?


【学問のミカタ】ブログ全学コラボテーマ 『卒業』

 
経営学部の本藤貴康(流通論、流通マーケティング入門、地域インターンシップ担当)です。毎月、学内横断的に同じテーマでブログを書くことになりました。初回のテーマは「卒業」です。

寒さが和らぎ始めると「卒業」の季節です。この「卒業」に焦点をあてたマーケティングは、数多く仕掛けられています。マーケティングと一言で表現しても、ブランディング(ブランド価値の育成・確立)も見られますし、プロモーション(販売促進や営業促進)は枚挙にいとまがありません。

みなさんは「卒業」というと、記憶の中で飛び交う曲がありませんか?

丙午:ひのえうま世代(1966年度生まれ)の僕にとっては、『ほたるの光』でもなければ『仰げば尊し』でもありません。柏原芳恵の『春なのに』が断トツのポジションを獲得しています。これはちょうど僕の高校1年の冬にリリースされたヒットソングで、明らかに春の卒業シーズンを意識したタイミングでした。「卒業」という節目に絡めたヒットソングを挙げるとキリがありません。ほかにも、『卒業』(尾崎豊)は3月にリリース、『さくら』(森山直太朗)は3月にリリース、『卒業まで、あと少し』(GLAY)は2月発売のアルバムでリリースなどのように、リリースの時期をマーケティング戦略的に設定してロングヒットのポジションを獲得しています。これは、マーケティング的な視点から考えると、ブランディングを意識した戦略と言えます。(もちろん、卒業ソングもタイミングを敢えてズラすこともありますが・・)
 



プロモーションについて考えてみます。大学生が卒業前に消費するシーンとしては、卒業旅行、卒業式、卒業コンパなどがメインイベントかもしれませんが、卒業後(入社前)の消費活動としては、仕事用の洋服や小物の購入はありますし、一人暮らしを始める新社会人は新生活グッズの購入もありそうです。
最近は、卒業旅行も1回だけではなく、部活やサークルの友達との卒業旅行、ゼミの卒業旅行、個人的な少数グループでの卒業旅行など、何回もの卒業旅行が企画されています。卒業式では、女子学生は「袴」や「ドレス」を買ったりレンタルしたりします。大学近くの美容室では、卒業シーズンが近づくにつれて着付けやヘアセットなどの営業広告が加速しています。

このような節目における消費者の購買行動は、予算上限の歯止めがゆるくなる傾向が強まり、核となる商品やサービスに多様なオプションを用意して、「あなただけのプラン」を選択肢として見せることは売上アップにつながります。「卒業」のような節目の消費活動では、「みんなと同じように」という同質化の需要喚起と「あなただけの」という差別化の需要喚起の両面からの働きかけが可能になります。みなさんも、「友達と同じように着飾りたい」という気持ちもあれば、「同じ袴やドレスは着たくない」という気持ちも理解できるのではないでしょうか。



 
文責:本藤貴康(東京経済大学教授)
担当科目:流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ、
フレッシャーズセミナー

 
 
 
 

2015年2月25日水曜日

4大学合同インターゼミナールに参加してきました

皆さん、こんにちは。経営学部の山本(中小企業経営論担当)です。


 
 さて、大学は期末試験も入学試験もほぼ終わって、キャンパスも静かになっています。なので、学内の話題はあまりないので、恐縮ですが、当方のゼミで2月11日に実施した他大学とのインゼミの模様を報告させて頂きます。

  東経大・経営学部のゼミでは、個々の先生方が学会や研究会のつながりを活用して、他大学のゼミとインゼミ(合同研究報告会)を行っています。私が担当している中小企業経営論なんかは、大抵どこの大学にも専任教員が1人しかいないので、同じ研究分野で切磋琢磨しようとすれば、必然的に他大学のゼミとインゼミをすることになります。

  私のゼミでは、二年前に日本大学商学部の先生とインゼミを始め、今では帝京大学経済学部、文教大学国際観光学部の先生方と、4大学合同ゼミというかたちで、結構、大きなものになっています。他大学の学生と交流する機会は、実はあまりないもので、学生も楽しんでくれているみたいです。また、他大の先生から指摘をもらうことは、良い刺激にもなっているようです。

では、当日の写真を紹介します。

今回の4大学合同ゼミは帝京大学で開催されました



        2月開催のため、二年生が中心ですが、それでも50人以上の参加者でした



        報告に対して、他大学の先生・学生からコメントをもらうのも良い経験です



         皆で記念写真。他大の先生、学生との交流はとても貴重な経験です



(文責:山本聡)

















2015年2月16日月曜日

キーワードは、小規模、高合格率、高現役率!!



                              文責:板橋雄大(経営学科 専任講師)
はじめてブログに登場します。

皆さん、初めまして。
経営学科現代会計コースの板橋です。
今回は、東経大の看板でもある「国家資格」についてお話ししたいと思います。
私は会計系の教員ですので、その中でも「税理士」と「公認会計士」のお話です。

東経大では、今年度の公認会計士試験で6名の合格者を輩出しました。
また、税理士試験では学部在学中の科目合格者を13名輩出しています。

(12月24日の速報で把握できていなかった1名が追加されました。他に修士課程でも一人合格しており、大学全体では14名が合格しています。)
  詳しくは、リンク先をご覧下さい。
【速報】税理士試験、科目合格12名、のべ15科目に合格!
http://www.tku.ac.jp/news/014738.html
【速報】公認会計士試験、6名在学中合格!
http://www.tku.ac.jp/news/014479.html
「一緒に仕事ができて良かったと思われる会計士をめざしたい」~公認会計士在学中合格者6名が、合格の決め手と今後の目標を語る
http://www.tku.ac.jp/news/014656.html

でも、実は、ここで私たちが注目してほしいなと思っているのは、人数ではありません。
母集団なんです。
東経大は決して大きな大学ではありません。
マンモス校といわれるような大学と比較して、規模が小さいというだけで、
学生さんの選択肢から外されてしまうこともあると思います。
でも、そんな小規模な大学が、マンモス校と比較しても劣らないだけの成果を挙げています。

その理由は、①専門科目②ゼミナール③学生・卒業生組織のバックアップの3点にあります。
①専門科目

・・・「7名」の会計教員によって展開される幅広い専門科目がありますので、体系的に連続性を持って会計学を修得できます。結果として、ぶつ切りで学習するよりも、迅速かつ確実に知識の習得が可能です。
 また、担当教員には、公認会計士試験委員経験者、税理士試験委員経験者を擁しておりますので、要は試験作問者による講義が展開されるわけです。
 更に、選抜制ではありますが、少人数制の授業により、会計公認会計士、税理士、国税専門官、日商簿記1級といった難関資格の在学中合格を目指す 「会計プロフェッショナル・プログラム(会計PP)」があり、ここでは試験に即応した講義が展開されます。会計PPに所属しなくても試験に合格することはありますが、やはり合格者のほとんどは会計PPでの講義を受けています。

②ゼミナール

・・・演習(ゼミナール)もさまざまな研究課題で開かれていますので、興味をもった分野を徹底的に研究することが可能です。特に、武脇先生のゼミナールからは、毎年多くの合格者が輩出されており、伝統的に資格試験に強いゼミとして有名です。
 この点は③とも関連しますが、現役・OBに資格試験合格者が多く居る点、そして、資格取得を目指す学生が集まり、競争することで、更に合格率がアップしているのでしょう。
 

③学生・卒業生組織のバックアップ・・・
本学には公認会計士、税理士を輩出してきた長い伝統があり、その結果課外での資格取得をバックアップする仕組みが非常に充実しています。学生団体では、会計学研究会や税法研究会があります。卒業生組織として、大倉公認会計士会や税理士葵会があり、学内で講演会や学生に対する相談会を行い、学生の資格取得に対する支援を行っています。もちろん、首尾良く資格試験に合格したあかつきには、これらのOB組織とのつながりは、あなたの仕事上の大きなアドバンテージになるはずです。

こうした点から、高い現役合格率を実現している本学なのですが、2015年度からは更なる飛躍を目指して改革を行います。
もちろん、これらの改革はすべて、既に実現が確定しています。

①学外から、税理士試験委員経験者を一人追加し、布陣を更に手厚くします。
②同じく学外から、税理試験対策に実績のある教員をお呼びし、簿記・財務諸表の試験対策にあたって頂きます。
③会計PPコースへの選抜を突破するための実践的な講義「会計PP入門講座」を始めます。
④東京税理士会による寄付講座が開講されます。 本学出身の現役税理士の方々を講師として、学んだ知識が現場でどのように活用されるのか、税の実務に携わる方々ならではの講義が展開されます。

⑤簿記原理の内容を改め、簿記から会計学へ連続的に学習が進むようにします。

これらの改革で、本学入学から試験合格までを出来るだけ、スムースに駆け抜けることが出来るようにしたつもりです。
是非、皆さんも東経大の会計の「本気」を味わって下さい。
意欲のある学生さん!!我々は全力で貴方をバックアップします。

2015年1月25日日曜日

卒論って!?(小木ゼミ通信 vol.7 ~近況報告&コラボ&入ゼミ面接 他~)

 経営学部の小木です。今回で7回目の小木ゼミ通信です。

 以下、今回のラインナップです。
1.卒論って!?
2.小木ゼミの近況報告
3.小木ゼミの企業コラボの進捗状況
4.今後のスケジュール(入ゼミ面接など)


1.卒論って!?


 毎年の光景ですが、とりわけ後期においては、4年生は卒論に四苦八苦しておりました。

 ここで高校生の皆さんにお伝えしたいことは、現在、東経大に限らず、多くの大学では卒論を書く学生が極端に少なくなっているということです。時代の趨勢には逆らえませんが、私は「卒論を書かずに卒業するのは、仮免(仮卒業)状態だ!」と常々「ゼミ生」には言っており(個人的な見解です)、入ゼミの際には卒論を書くことを約束して、了解した上でゼミ生になってもらっています。私の個人的な希望としては、高校生の皆さんには、大学に入ったら卒論までしっかりとやるという気持ちで入学してほしいと思っています。

 翻って、小木ゼミの4年生は、全員が卒論ゼミ(卒業論文)を登録します。今年は12名全員が登録し、何とか12名全員が卒論を出すことができました。これまでのOBOGで卒論ゼミを登録して卒論を書かなかったものはいないというのは、すごいことだと思っています。多くの学生が卒論を書かないでいる中で、また卒論を書かなければ、小木ゼミのOBOGとしての称号は得られないという、わずかなモチベーションの中で書いているという意味では、私はゼミ生を誇りに思っています。

 ところで、今年度から「優秀卒業論文賞」を、経営学部で創設しました。


 小木ゼミからは、同賞に2本をエントリーさせていただきましたが、こうした制度(卒論優秀賞)が、最後まで頑張っている学生、あるいは頑張ってみたいと考えている3年生以下の学生のモチベーションになればと願っています。


2.小木ゼミの近況報告


 企業コラボについては3.にまわすとして、前回Vol.6からの動きとしては、ゼミのOBOG会(11月22日)、ゼミ研究報告会(12月13日)、ゼミ個別説明会(11月26日、12月5日)、オープンゼミ(12月各水曜日)、クリスマス会(12月17日)などが主だった動きだったでしょうか。

 とりわけ、ゼミのOBOG会では30名弱のOBOGが集まってくれて、現役ゼミ生を合わせて、総勢70名ほどの会となりました。会場では、即席の就職相談会が開かれるなど、OBOGと現役生の交流が盛んに行われていました。本当に、ゼミ生(OBOGを含む)が育っていくのをみるとうれしいです。そういえば、4年生12名も就職が全員決まり、4年生たちももう卒業するのかと、妙にセンチになってしまいました。

OBOG会の模様


 ゼミ研究報告会では、3年ゼミ生が頑張っていました。個人的には、発表者はすばらしかったです!なんといっても、個人研究を行う小木ゼミとしては当たり前のことですが、研究報告する際は、個人で何でもやらなければなりません。他ゼミがグループで壇上に上がるのとは違って、ひとりで発表・質疑応答を行う姿は本当に立派だったと思います。来年度以降も、新しいゼミ生らがそのスピリット受け継いでいってほしいと思います。


 ゼミ個別説明会及びオープンゼミでは、たくさんの1年生が来てくれました。ありがとうございました。
 他のゼミも結構オープンゼミに1年生が来ていたみたいですが、今年は小木ゼミとしても最高来訪者数を数えました。小木ゼミのスタンスとしては、オープンゼミ用の着飾ったメニューではなく、普段のありのままのゼミ活動を見せることにして行いました。

オープンゼミの模様


 恒例のキャンパス内で行われるクリスマス会では、様々な出し物や持ち寄った食事などで大いに盛り上がり、最後は全体でのプレゼント交換で締めました。イベントでは、私も人生初の壁ドン(あごクイはしませんでしたが)に挑戦し、とても恥ずかしい目に合いました。



3.小木ゼミの企業コラボの進捗状況



 ①TFT×東経大×小木ゼミ(健康ランチ企画販売)
 12月初旬に行われた「ふわとろオムライス」の売上数は497食でした。1杯あたり20円×497食=9940円をTFTを通じてアフリカの子供たちの給食に寄付いたします。ご協力ありがとうございます。次回(第5弾)は7月を予定しています。

 ②ニッポニアニッポン×小木ゼミ(Webサイト「国分寺物語」運営企画)
 1日おきのFacebookへの投稿、国分寺第2中学への成果報告会への参加、第2回「国分寺物語」シンポジウムの開催(12月10日)、国分寺市役所などとの連携など、活発な活動を継続しています。来年度に向けて、新たな企画も進行中です。乞うご期待!

 ③イーグル製菓×小木ゼミ(「こんなお菓子あったらいいなPJ」)
 ゼミ内選考会(12月17日)を経て、いよいよ2月上旬に岐阜県大垣市に乗り込んで、社長へのプレゼンに臨みます。ゼミ生は旅行気分もありますが、そろそろ気合が入ってきている模様です。現在、5本のプレゼンを用意していますが、どのように評価されるかドキドキです。評価がよければ、来年度にはお菓子の新商品が発売されます!

 以上、企業コラボはそれぞれ進行中ですが、高校生の皆さんや高校の先生方で興味がある方は、大学までお問い合わせください!



4.今後のスケジュール(入ゼミ面接など)


 
 
 小木ゼミの主な今後のスケジュールをお知らせしておきます。

◆2月上旬 イーグル製菓への社長プレゼン(岐阜県・大垣市)
*本プロジェクトは東経大・進一層トライアル資金を得て行っています。

◆3月20日(金)午前~(予定) 入ゼミ面接(小木ゼミ)
*小木ゼミへの入ゼミ希望者はエントリーシート及び成績表コピーをもって面接に臨んで下さい。各ゼミのエントリーシート用紙は2月以降にTKUポータルで配布されます。小木ゼミ情報は、小木紀親ゼミナールtwitter @ogi_seminarで常時流していきます。またTKUポータルでは、全てのゼミのシラバス(ゼミ概要)が11月後半の時点で配信されていますので、それをチェックするのも良いでしょう。

◆3月23日 卒業式 / 24日 卒業イベント

2015年1月19日月曜日

模擬面接―就職活動で問われる学生の総合力


こんにちは。流通マーケテイング学科の北村です。
今回は、私のゼミで先週実施した、「模擬面接」について書きたいと思います。

ゼミとは、学生が主体となり、調査・研究を行う時間や場所のことです。
しかし時には、このメインの活動以外に、企業や工場を訪問したり、学外からゲストを招いて講演してもらったりするなど、どのゼミも特別企画をおこなっていることと思います。

私のゼミではこの特別企画として、主に3年生のゼミ生のために、就職活動における面接の訓練をおこないました(模擬面接)。
今回は面接官役として、学外から2名のゲストをお招きしました。ともに、企業の人事担当ご出身で、現在は評論家およびキャリアカウンセラーとしてご活躍の方です。

新卒採用のご経験も豊富なお二人より、就職活動の面接でありうる質問として、直球から変化球まで、たくさんの質問を投げかけて頂きました。以下、その一部です。

まずは、定番(直球)の質問群です。

1.うちの業界・企業をなぜ志望するのですか?
2.あなたの強みと弱みは、それぞれ何ですか?
3.大学時代に最も力を入れたことは何ですか?

いずれも、学生が自分のことをよく理解していなければ、答えられません。自分のことを理解する作業は「自己分析」と呼ばれ、就職活動の最初から最後まで、もっと言えば就職後もずっと、ついてきます。例えば、1をとってみても、自分がその業界・企業で働きたいと思う理由は、自分の性格や考え方の特徴、人生で大事にしたいポイントが分かっていなければ、うまく答えられませんよね。よって自己分析が必要なのです。

なお、上記1~3への回答には、当然ながら、一貫性があることが期待されます。

「私が御社を志望するのは、御社は現在~という問題に直面しており、私は自分の~という強みを活かして、その問題を解決したいと考えたからです。なお、私にこの強みがあるという根拠は、私は大学時代に~活動に取り組み、~を達成したことにあります。」

といった具合です。
はっきり言って、この3つはどの企業でも聞かれることなので、自己分析をしっかりやっていれば対応できます。

次に、変化球の質問群です。ゼミ生はたじたじになるばかりか、全く答えられなかった者もいたほどです。

4.ここに10円あるとします。これを2倍にする方法を教えて下さい。
5.1000万円あったら、何に使いますか?
6.うそをついたことはありますか?あるとしたら、どのようなうそでしたか?

ゲストのお二人は、面接後に、質問の意図を解説してくれました。

4は、自由な発想力を問う質問でした。もちろん、マジメに答えてもよいのですが、ユーモアにあふれる答えでも、よいのです。

5は、本人の性格(リスクを取るかどうか)を問うと同時に、志望業界との適性を見極める質問でした。ゼミ生の1人は、「全額貯金する」と答えたのですが、その前に金融業界志望だと話していたので、「金融志望なのに融資や投資を全く考えないとは、ダメ!」と叱られました。

最後に6は、倫理観を問いたかったのだそうです。皆さんも、会社員が企業のお金を私的に流用したり、社外秘の情報を漏らしたりした事件を見聞きしたことがあると思います。就職後、ビジネスパーソンとしても、高い倫理観は必要なのです。


以上の質問は、当日ぶつけられた多数の質問のうち、ほんの一例です。しかし、このたった6問だけでも、企業は学生からできるだけたくさんの情報を引き出し、できるだけ多面的に評価しようとしていることが分かるでしょう。論理力、何かに熱中した経験の有無、持続力や根性、発想力や着眼点の良さ、志望業界との適性、倫理観・・・評価のポイントは、多岐にわたるのです。

ちなみに、就職活動では多くの場合、いきなり面接してくれるのではありません。面接に先立つ選考を勝ち抜いた学生だけが、面接に進めます。
面接以外の代表的な選考方法としては、「エントリーシート」と呼ばれる志望書兼履歴書、筆記試験(算数や国語の基礎学習能力を問う選択式と、小論文のような論述式があります)、心理・性格テスト、「グループ・ディスカッション」と呼ばれる他の学生との議論、が挙げられます。これらでは、熱意、知力、性格、コミュニケーション力や社交性などが見極められているのです。

つまり、就職活動では、それまでどのような人生を歩んできたか、その結果としてどのような能力や考え方や個性を身につけたかという、総合力が問われているのです!

高校生の皆さんにはぜひ、「大学に入ること」ではなく、「大学で、もしくは大学時代に、何をするか」を考えてほしいと思います。大学生になったら、自由に使える時間が増えるだけでなく、自分で時間を管理できる余地も増えます。勉強、部活動やサークル活動、アルバイト、ボランティア、旅行、買い物、街歩き、人脈づくり・・・たくさんの経験を積めば積むほど、就職活動時に、どの企業からもぜひ採用したいと言われるような魅力的な学生になれます。その経験を積む時間と権利を得るために、最低限の受験勉強は頑張ってほしいものです。



文責:北村真琴(流通マーケティング学科 准教授)

2015年1月12日月曜日

海外ゼミ研修を終えて・・・

皆さん、こんにちは。
経営学部の関口和代です。

昨年度のこのブログでも書きましたが、
海外ゼミ研修についてご報告したいと思います。

昨年度は、タイを訪問しましたが、
今年度(2014年9月)はトルコを訪問しました。
http://www.tku.ac.jp/news/014494.html


訪問先の候補として、私が考える条件は、
 ・学生時代の一般的な旅行先でないこと
 ・経済が発展中であり、エネルギッシュであること
の2つを基本としています。
そして、もう一つ重要な点は、安全・安心な国・地域であることです。
日本も完全に安全・安心とは言い切れませんし、ましてや、日本国外。
言語・習慣・気候その他、異なる場所ですので、
当然、リスクはありますが、それでも、出来得る限り、
リスクを最小限にできるな国・地域を選択しています。

海外ゼミ研修を実施する目的の一つは、
日本とは異なる状況のもとで短期間の滞在とはいえ
何かを感じとってほしいと思っていますので、
毎回、訪問先には頭を悩ませています。


これまでの海外ゼミ研修では、
韓国・中国・ベトナム・タイを訪問してきましたが、
今回のトルコは、2つの点でこれまでの研修とは異なりまます。

一つは宗教です。ご存じの方も多いと思いますが、トルコはイスラム教の国です。
政教分離の国ですので、他のイスラム国家に比べると、宗教的な制約は
緩やかといえますが、いたるところにモスクがありますし、
礼拝の呼びかけ(アザーンといいます)も流れます。
ヴェール(ブルカ)等を用いている方も多く、
日本の生活とは大きく異なる雰囲気を感じる国と言えます。

















二つ目は、これまで、東アジア・東南アジア地域の国を
訪問してきましたが、日本から直行便で13時間近くかかる
トルコは、東洋と西洋にまたがる国であるという点です。
地政学的にも重要な場所にありますし、歴史的にもとても興味深い国です。

 
















日本とのつながりも強く、1890年のトルコのフリゲート艦「エルトゥールル」号が
和歌山県沖で座礁し、それを住民が救助・介助したことに始まる長い友好の歴史があります。
このことは、長くトルコの教科書にも掲載されていました。

約100年後の1985年、イラン・イラク戦争で、
イラン在留日本人の救出にトルコ航空機が出動し、
約200名以上が救出され、日本に帰国することができました。
戦争状態の他国に、日本人を救出するための飛行機を飛ばす
決断をしたトルコ政府及び国民には感謝の言葉しかありません。

日本の航空会社は、乗務員の安全確保等の観点から
救援に向かうことはできませんでした。
時間制限がある中、トルコ政府等に働きかけたのは、
トルコ駐在の総合商社の方だったと、
首都アンカラにある日本大使館の方に伺いました。
帰国後、その商社に勤めていた方に伺ったところ、当然、社内の方は
ご存じのことですが、それを大々的に公表することはしてこなかったとのことでした。
この一連の出来事は映画化され、今年2015年に公開予定です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150110-00000021-san-l30
https://www.facebook.com/Ertugrul.movie





 












ボスポラス海峡トンネルを走る地下鉄です。大成建設さんが作られました。



長々と書いてきましたが、今回、言いたかったことの一つは、
グローバルに活躍する人の条件は「語学力」だけではないということを
お伝えしたかったのです。
また、グローバルに活躍するというと、
日本国外で活動しているイメージを持たれるかもしれませんが、
決してそうではないということも、です。
「日本人」でなければ出来ない仕事は、もはやほとんどありません。
日本国内でも、多様な背景を持つ方と協働する、
共に活動することが当たり前になっています。
地方公務員の方も、国外拠点で仕事をすることもありますし、
たとえば、窓口に来られる方の国籍も多様になっています。


準備その他も大変ですし、研修中に何が起こるかわからない、
大きなリスクがある中で、海外ゼミ研修を実施する理由の一つは、
大学生のうちに、出来る限りさまざまな背景を持つ方々と交流をしてほしいからです。
そして、人と人との交流は、皆さんの大きな財産となるだろうと、財産としてほしい、
と思ってのことです。

ただ、誤解してほしくないのですが、
日本国外に出なくてはならないということではありません。
日本にいても、さまざまな背景を持つ方が沢山います。
大学生までは年齢その他、同質的な方との交流が主ではありますが、
それでも、まずは自分と意見が異なる方と接することから
始めてみることが重要だと思います。

上記のことと関連してきますが、
2015年度新設科目として「グローバルキャリア入門」がスタートすることになりました。
バンコクでインターンシップ/フィールドスタディ等を実施する特別講義です。
本ブログを執筆されている柴田先生と加藤先生がご担当されます。
とてもユニークなプログラムになると思います。私も楽しみです。


それでは、皆さんにとって、
2015年が素晴らしい年となることを願っております。

 












(文責:経営学部 関口和代)

2015年1月4日日曜日

基礎セミナー2でアカデミック・ライティングの練習

皆さん、明けましておめでとうございます。
経営学部教員の柴田です。本年もよろしくお願い申し上げます。

さて、新年第1回目のブログでは、1年生向けの科目「基礎セミナー2」について
ご紹介しましょう。(2015年度からは「フレッシャーズセミナー2」という科目名に
変更になります。)8月にご紹介した、前期開講科目の「基礎セミナー」は、
1年生全員が必ず履修するように、あらかじめ各自の時間割に指定されている
「履修必修科目」なのですが、後期に開講される「基礎セミナー2」は、あくまで
「選択科目」ですので、希望者のみが、希望する教員の「基礎セミナー2」に
申し込んで履修する、というかたちとなります。授業の内容も、「学生が主体的に
取り組んで、調査・分析や発表・報告を行う」という部分は共通しているものの
各教員の得意な分野や関心の高い分野を中心に開講しますので、それぞれの
クラスで内容にかなりの違いが生じます。

私の担当している「基礎セミナー2」では、一昨年から「論文・レポートにふさわしい
長文の書き方」に的を絞って演習をおこなっています。数年前から気になっている
ことのひとつに、「学生が、自分の考えをまとめた文章をきちんと書くことができず、
卒業論文の提出本数が減っている」という問題があります。この問題の背景には
小学校から高校までの間に、論理的な文章をまとめる訓練をほとんど受けて
来ないまま、大学に入って来る学生が多い、という事実があります。そこで、
1年生の後期に、自分で課題を設定し、資料を集めて整理・分析し、そこから得られた
結論を、論文・レポートとして、ある程度まとまった分量の論理的な文章にまとめる、
という一連の体験をしてもらう授業を進めているわけです。

「論文・レポートにふさわしい文章」とは具体的には以下のような特長を持つものです。
(1) 文体は、「である」調を用います。「です・ます」調や、「だ」調ではありません。
これは日常的に用いる話し言葉とは異なった、非常に堅苦しい書き言葉になります。
(2) 論旨は簡潔明瞭に述べ、あいまいさを避け、読み手に誤解なく伝わるように
しなければなりません。
(3) 筆者の感情や感想、思い入れなどを全て排除し、具体的事実に即して、内容を
論理的にまとめます。小学校の読書感想文とは異なり、「面白かったです」とか
「とても勉強になりました」などの感想は、本来論文・レポートに不要のものです。
(4) 筆者の考えは、全て「なぜそのように考えるか」という理由・根拠・証拠を示す
必要があります。学生に「自分の考えを述べる文章を書きなさい」というと、多くの
場合、「・・・・と考える。また、・・・・・・と考える。さらに、・・・・・と考える。」と文末に
「考える」と書き連ねておきさえすれば、それでもう「自分の考えをたくさん述べた」
ように錯覚(?)してしまうようなのですが、理由・根拠・証拠が示されていないと、単に
「ふと・・・・・と、思いついた。」だけに過ぎません。
(5) さまざまな資料やデータを集めることは、とても重要ですが、引用にあたっては
必ず出典、引用元を明示することが大事で、さらに読み手が元のデータにも簡単に
アクセスできるように、分かりやすく参考資料一覧を整理する必要があります。

2014年度の「基礎セミナー2」では、履修者の皆さんに、それぞれ自分が評価する外食
チェーン店を決めてもらい、そのチェーン店のどのような部分が他社より優れているのか
第三者にも分かるように論文・レポートにまとめてもらう演習を行いました。
以下の写真は、授業時間中に資料を調べ、原稿をまとめているところと、できあがった
ところです。




実は、本学の経営学部では、今年から優秀な卒業論文を表彰する制度をスタートさせる
ことになりました。このところ、卒業論文を提出して卒業する4年生が減っていて、教員と
しては、とても寂しく思ってきました。本来卒業論文は、「自分の考えを論理的な、堅苦しい
文章にまとめて発表する」またとない機会のはずですが、現実問題としては、卒業論文を
書くことに、これまで何のインセンティブもなかったわけです。そこで、優れた論文を表彰
することで、卒論提出者を増やし、1人でも多くの人に優れた論文を書いてもらおう、と
いう意図で、このような制度を発足させました。これが、良い論文を書く学生が増える
きっかけになることを願っています。

(文責:経営学部教員 柴田高)