2016年6月27日月曜日

特別企画講義「オリンピックから現代をみる」の中でブラジル経済ビジネスに関して講義する。


流通マーケティング学科の丸谷です。12回目の執筆です。

  今回はコミュニケーション学部の遠藤先生が企画された特別企画講義「オリンピックから現代をみる」の中の1回分の依頼を受けて行ったので、その模様を報告させていただきます。

 なお、特別企画講義に関しては、一般にも今年度は6科目が公開されているようで、本講義も公開されている講義であるため、学生さん以外の方もこられていました。詳細は以下のサイトを参照下さい(実施教室は変更されている場合があり、今回の講義も教室が当初からは変更されていました)。

 特別企画講義というのはあるテーマに沿って教員が企画し、大学で承認したものを開催する講義です。今回の講義は間近に迫ったリオデジャネイロ・オリンピックをきっかけに多様な講師を迎えて連続講義を15回行うといった内容でした。学内だけではなく、外部からも多彩な講師を迎える予定になっております。


  私は経営学部ではグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行っていくのか)を主に担当しており、私がメキシコシティで生まれたこともあり、特に中南米に関しては現地調査で何度も訪れ、創成社新書「ラテンアメリカ経済成長と広がる貧困格差」も書かせていただいているので、お引き受けいたしました。

 注目集めるオリンピック関連の講義ということもあり、講義は大教室にかなりの人数が入って行われました。資料は300人以上分が毎回用意されるようです。

 私が与えられたテーマは、「ブラジルにおける経済及びビジネスオリンピック開催を契機に」でした。

 具体的には、第1にブラジル経済発展の経緯を三角貿易(図参照)によって発展した植民地時代から1985年の民主化後新興国の雄BRICSの一員として注目された近年まで振り返りました。

 三角貿易とは海洋国家であったポルトガルが本国であるポルトガルと、主要植民地であったアフリカとブラジルの3つの地域を貿易でつなぐことで行っていた貿易です。ポルトガル本国からはアフリカに武器を、アフリカからブラジルへは労働力として奴隷黒人を、ブラジルからは奴隷黒人を使って栽培したり採掘したサトウキビ、コーヒー等の農産物や金などの鉱物をポルトガルに送っていました。

2に厳しい局面を迎えている現在のブラジル経済の状況について示しました。ブラジルはエネルギー価格が高騰した2004年くらいからリーマンショックまでは順調に成長し、その当時にオリンピック開催を決めたのですが、その後経済は低迷し、2015年はマイナス成長になってしまい、正直オリンピック開催どころではない状況にあるともいわれます。

3にブラジルにおけるビジネスとオリンピック開催の関係性について説明しました。大統領が弾劾されるかもしれないなど、厳しい状況にはありますが、2014年に行われたワールドカップのことを考えると、オリンピックの開催自体はなされそうであるという前提を踏まえて、ブラジルのビジネスの状況について解説し、オリンピックをしっかりと開催しないことによって生じるデメリットについても若干触れました。


経済が厳しく、政治が混乱している中で行われる予定の南米大陸初のオリンピックが順調に行われることを期待しつつ授業は終わりました。本学では今回のオリンピックだけではなく、逐次多様な内容の特別企画講義が行われております。入学後にはぜひ視野を広げるためにも、特別企画講義にも注目してみてはいかがでしょうか。
(文責:丸谷雄一郎 流通マーケティング学科教授)


 

2016年6月21日火曜日

山本ゼミの新歓合宿、産学連携企画、学業成績優秀者表彰式&山本の近況

中小企業経営論担当の山本です。
 6月下旬は授業も2/3が終わり、佳境に入ります。学生も段々と定期試験が近づいてきて、そわそわしてくるのではないでしょうか。夏日と雨日の交互で、寒暖の差が激しく、体調にも気をつけなければいけないですね。

教員も国内や海外の学会で報告するための論文(DP:Development Paper)を書いたり、学会や学協会を開催したり、省庁の委員会に出席したりとこの時期は結構な繁忙期です。

それではこの4月から6月まで、山本の身の回りであった東経大の学生生活+αについて、報告していきます。

1.山本ゼミの新歓合宿
 4月22日にゼミの新歓合宿を開催しました。4月にゼミが始まり、最初のイベントが武蔵村山キャンパスでの「新歓合宿」です。新たにゼミに入った2年生に同期・上級生と親睦を深めてもらうため、毎年開催しています。3年生には合宿の企画・運営をまかせつつ、せっかくの機会なので、夜を徹して、一年間の研究・プロジェクトの案を練ってもらったりもします。
 なお、山本は↓の4の案件があり、今回は夜遅くからの合流になってしまいました。待っててくれたゼミ生に感謝です。



2.産学連携企画
 新歓合宿の次の日に、東村山を舞台に富士ゼロックスさんや大手鉄道企業の方々と産学連携企画を実行しました。まだ詳細は話せませんが、今年もいろいろとチャレンジしていこうと思っています。



3.学業成績優秀者表彰式
 5月18日に経営学部の学業成績優秀者表彰式がありました。前回も書きましたが、本学は学生の成果を積極的に表彰しようと大変に力を入れています。今回は経営学部だけで60名の学生が表彰されたとのこと。ありがたいことに、山本ゼミ生も3名が表彰されました。今後とも頑張ってください。



4.山本の近況
 6月のことを書こうとしたのですが、特筆すべきことがなかったので、代わりに山本の近況をほんの少しだけ。4月22日に、大変に恐縮だったのですが、NHKの番組でお話しする機会を頂きました。若干ですが番組作りにも関わらせて頂きました。中小企業経営の研究者として、有意義な学びの機会だったと思っています。ゼミ生など何人かの学生も見てくれたらしく、声をかけてもらいました。とてもありがたい話です。

 それではまた8月にお会いしましょう。


文責:山本聡(中小企業経営論担当)








2016年6月13日月曜日

【学問のミカタ】車が減ると駐車場は要らなくなる???

経営学部の本藤です。
今月の【学問のミカタ】のお題は「乗り物」ですが、みなさんの実家に自家用車はありますか?
自家用車が必要かどうかは、住んでいる地域の公共交通機関の発達具合によって変わりそうです。
都心部に住んでいる場合には、JR、私鉄、地下鉄、バスの交通網が縦横無尽に張り巡らされていて、平日に自家用車を利用する以外に必要ないかもしれません。逆に、地方都市になると、バスが1時間に1本しかなく、そのバス停さえも自宅から徒歩10分かかるようなケースも珍しくありません。


そのような実情を反映しているのか、普通自家用車の所有台数トップは愛知県ですが、世帯あたりの所有台数トップは福井県で、一人あたりの所有台数では群馬県がトップとなっています。そして、自家用車の一人あたり台数で見ると、東京都は最下位です(東京都は人口が多いことも理由かもしれません)。
そして、この普通自動車の数は徐々に減少する傾向を示しています。


商品流通に関して「乗り物」の話題と言えば、物流に話題を転じることが多いのですが、残念ながらボクの研究領域として物流はあまり登場しません・・・(^_^;)
ボクの研究領域から「乗り物」を考えると、自家用車の利用状況は、お客様の買い物行動(もう少し具体的に言うと「お客様の来店方法)に影響を与える点で影響があると感じます。


自動車の利用が減っていると指摘されていますが、これは高齢化が背景にあると言われています。高齢者は日常生活圏が、中若年層と比較して狭くなりがちです。一説によると、70歳以上の高齢者は、日常生活の80%を自宅から400m圏内で完結しているとも言われています。
ただし、高齢者にとっては、重い荷物を持って帰ることも大変なので、それを想定してネットスーパーが広告宣伝を積極的に行って、需要開拓を図っています。
とは言うものの、高齢者がインターネットを気軽に使うような社会は、もう少し先になりそうですから、まずは店舗が宅配サービスを行ったりもしています。


消費者が最も近くの店舗で買い物をする食品スーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアの業績が相対的に好調なのは、このような生活者の変化が要因となっている面もあります。
これらは小商圏業態とも最寄型小売業態とも言われています。比較的遠くからお客様を呼び寄せなくてはならない郊外型の小売業としてホームセンターがありますが、ここが主な購入先だったペット用品や園芸用品などは少しずつドラッグストアで購入されるようになってきています。



これは高齢者に限らないトレンドと言えるかもしれません。
近年は、夫婦共働きや単身の世帯が増えてきていて、買い物をする時間も少なくなってきていると言われています。そうなると、生活必需品を近くのお店で購入するだけという人が増えているのも納得させられます。

それでは、多くの人が徒歩圏で買い物をするのであれば、小売業に駐車場は不要になるのでしょうか?

実は、徒歩圏にある小売店でも、お客様は自動車を使う人が増えてきています。自動車も普通自動車は減少傾向にあるのに対して、軽自動車の保有比率は着実に上昇傾向にあります。ですから、食品スーパーはもちろん、たとえコンビニエンスストアでもドラッグストアでも駐車場は小売店舗には不可欠な条件になってきています。


高齢者の構成比率が急速に増えつつある日本では、生活者の買い物の仕方も変わってきますし、求められるサービスも設備も変わってきています。ビジネス側としては、できるだけ多くのお客様の満足を獲得できるようにビジネスモデルを継続的に修正していかなければなりません。
つまり、生活者は日々変化しているので、ビジネスも日々変化する生活者に対応して変化する必要があるわけで、そのために生活者のニーズを把握し続けなくてはなりません。


【学問のミカタ】
他学部やセンターからも、同じ「乗り物」をテーマとしたブログがアップされています。
高校生の皆さんは、他の【学問のミカタ】に是非ともお立ち寄りください。
・経済学部ブログ「公共交通機関はぜいたく品?
・経営学部ブログ「車が減ると駐車場は要らなくなる???
・コミュニケーション学部ブログ「『乗り物』をデザインする力
・現代法学部ブログ「ベビーカー問題にみる、子育て環境のバリアフリー化について
・センターブログ「急ブレーキは危険です



文責:本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/




2016年5月29日日曜日

大学教員のお仕事とは!?(小木ゼミ通信vol.14 ~ゼミキックオフ&成績優秀者&TFTコラボメニュー決定!?などなど~)

 マーケティング担当の小木紀親です。

 流通マーケティング入門、フレセミでの1年生から私への質問で多いベスト3が、①先生はなぜマーケティングを学ぼうと思ったのか、②普段、大学の教員は授業以外に何をしているのか、③大学教員になるためにはどうしたらいいか、の3つです。①については以前のブログで簡単に書きましたし(シンデレラエクスプレス&クリスマスエクスプレス http://tkubiz.blogspot.jp/2014/09/vol5.html)、③については次回以降に廻すとして、

今回は、

普段、大学の教員は授業以外に何をしているのか


について、コメントします。


 答えとしては、

各教員でかなり違う


としか言いようがありません。


 大学の教員の仕事は、主に、教育(講義、ゼミなど)、学内業務(様々な大学運営など)、研究活動(著書・論文執筆、学会運営、学会発表など)、社会活動(講演、企業研修、コンサル、行政参画、個人的な特殊技能活かした活動など)、その他諸々と、広範囲にわたる可能性があります。

 高校生や大学生の皆さんからすれば、大学教員は「授業をする人」という認識でしょうが、それ以外にも結構忙しく働いている教員は多いと思います(各教員でかなり違いますが)。

 たとえば、最近の私のスケジュールを簡単に紹介しますと、授業・ゼミはもとより、非常勤先の授業、学内業務・会議、著書論文執筆、学会、某市審議会、企業研修、講演、コンサル、各種打ち合わせなど、多岐にわたっています。

 私は、バランスよく仕事をこなすことを旨としていますが、上記以外にも家族サービスが入ってくるとなると、完全に自身のキャパを超えます。したがって、朝早く起きてまたは夜遅くに各種の準備をしないととても廻りません。できれば、大学で寝泊まりして仕事をしたいときもあります(だから、夏休みが早く来てほしいと願っているのです)。

 たまたま私は上記のようですが、学内の要職につかれている先生方は相当それらに時間を投入することになりますし、授業・学内業務以外はしないという信条の先生は比較的ご自身の時間をとることができるのかもしれません。いずれにしても、各教員のスタイル・信条や、おかれている状況によってかなり異なるかと思います。


 さて、本日の小木ゼミ通信としては以下のメニューになります。
1.ゼミ キックオフ
2.成績優秀者表彰
3.TFTコラボメニュー決定!?(今年のオープンキャンパスにも出すよ!)




1.ゼミ キックオフ

新規2年生(通算20期生)を迎えて、4月よりゼミがキックオフしました。今年は、2年生17名+GCP生2名、3年生18名の計37名ですが、これに4年卒業論文19名(旧森岡ゼミ8名含む)が別途おり、なんだか分からなくなるくらいの大所帯となっています。毎年、やるべきことは変わりませんが、今年も頑張りたいと思います。


2.成績優秀者表彰

5月18日に、経営学部の成績優秀者表彰がありました。小木ゼミからは、3名が選ばれ、手計算では、他ゼミと同数で、ここ数年来のトップの座を死守した模様です。でも、ゼミ生には、もう少し頑張ってほしいものです。


3.TFT健康ランチ、今年も7月上旬とオープンキャンパス4日間で実施!

本年度の「TFT×東経大生協×小木ゼミコラボ:健康ランチ販売プロジェクト」ですが、ようやく日程がきまりつつあります。6月2日に試食会が行われ、メニューなど詳細が決定しました。

 東経大・小木ゼミが進める本プロジェクトは、すでに4年目を迎えた、東京都内の大学でもまだ数校しか行っていない取り組みです。本プロジェクトは、皆さんが購入してくれた健康ランチの売上の一部をアフリカの子どもたちの給食に寄付する取り組みです。

 これまでのメニューをまとめてみましょう(詳しくは、バックナンバーをご覧下さい)。

第1弾 2013年夏  キーマカレー
第2弾 2013年冬  ふわとろオムライス
第3弾 2014年夏  たっぷるこぎ丼
第4弾 2014年冬  2種ルゥ☆ふわとろオムライス
第5弾 2015年夏  先取り夏のマサラ・ナン・カリー&サラダ
第6弾 2015年OC ふわとろオムライス
第7弾 2015年冬  俺のがっつり鶏丼 VS 私のホワイトオムティ

 そして、2016年夏にお届けする第8弾は、次の3つ!

TFT健康ランチ名:

「鶏丼(おろしのタレ)鶏とポテトベストマッチ」

「鶏丼(トマトチーズ)真夏のトマチー丼」

「豚丼 食べ盛りの君たちへ 食いつけ!がっつけ!ガーリィ丼」


*写真の中の5つの鶏丼からは2品(おろし醤油とトマトチーズ)に決定、豚丼からも1品選ばれました。したがって、3品の競い合いになります。

販売期間:

鶏丼2種 7月4日~8日

豚丼    7月11日~15日

上記勝者 7月18日~22日

場   所:東経大生協食堂


です。

トマトチーズとおろし醤油に決定

ポテトとコーン添えに決定

試食会の模様




 また、今年も、なんと、TFT健康ランチが夏のオープンキャンパス(7月31日、8月1日、8月27日、8月28日)でも登場することになりました。入試課も入っていただいてのカルテットな取り組みです。今年はなんとお弁当でも登場するとのことです!

オープンキャンパスで東経大への来訪を考えている、


高校生のあなた!

そしてご家族の皆さん!


 オープンキャンパスでは、(無料)学食体験があり、そこでもTFT健康ランチを選ぶことができます。ぜひ、オープンキャンパスにいらしてください!

 

 ちなみに、昨年の「ふわとろオムライス」は人気ナンバー1でした!


 今回のオープンキャンパスのメニューは、試食会で議論をした結果、昨年に引き続き、「ふわとろオムライス」になりました。

TFT健康ランチ名:「 ふわとろオムライス 」(学食体験)

OC期間:7月31日(土)、8月1日(日)、8月27日(土)、8月28日(日)

場   所:東経大生協食堂(及びお弁当コーナー)

です。

オープンキャンパスメニューがこれだ!



 さらに、7月31日(日)のオープンキャンパスでは、小木ゼミによる「企業とのコラボ企画~お菓子の新商品開発、Web国分寺物語、TFTランチ企画~」のゼミ報告会もあります。ご興味のある方は、ぜひ見にいらしてください。
 

 今年の夏も、東経大オープンキャンパスで決まり!

 多くのご来訪、心よりお待ち申し上げます。


   
                                    文責:小木紀親
 

 
 

2016年5月24日火曜日

学会シーズン到来!

こんにちは!
経営学部の吉田靖(経営財務論担当)です。
4月から、学部の教務主任という役職も担当しております。
5月18日には、経営学部2年生以上の成績優秀者の表彰式を行いました。
4月9日のブログにもありますが、頑張っているみなさんの励みになるように東京経済大学にはいろいろな表彰制度があります。
表彰された学生さんには、是非継続してチャレンジを続けて欲しいと思います。

さて、教育の一環としてこのような制度を作ったりするのも教員の仕事ですが、大学の教員は他にもいろいろな仕事があります。
例えば、前回の私のブログ(3月23日)でも書きましたが研究というのも、大学の教員の重要な仕事です。
大学の教員は、それぞれの分野の専門家ですが、専門家として認められるためには、その専門家の集団である学会で研究を発表しなければなりません。

丁度5月、6月の土日にはこの学会があちこちの大学などで開催されます。
私はというと、5月に2回、6月に1回発表があります。

5月22日(日)には、日本ファイナンス学会の大会で次のようなセッションで発表してきました。
また、時には発表するだけでなく、こういう大会そのものを企画することもあります。その企画の責任者をプログラム委員長といいます。
3月には日本ディスクロージャー研究学会の第1回JARDISワークショップというイベントを担当しました。

自分の研究をするだけではなく、こういうイベントの準備には半年以上かかったりしますが、学会の研究の水準を高めて、社会に役立てるためには必要不可欠です。

受験生のみなさんが大学を選ぶときは、自分が勉強したい分野で、活発な研究を研究している教員が多い大学を選ぶとよいでしょう。

最後に、研究で使用しているデータをほんの少しですが、ご紹介しましょう。下のグラフは東京商品取引所のガソリン先物の売り注文と買い注文が2013年12月2日の9時丁度からの3分間でどうなっていたかを示したものです。横軸が時刻、縦軸が50キロリットルあたりの価格(円)です。垂直の線の上端が売り注文の価格、下端が買い注文の価格です。このわずか3分間でなんと1千件の注文が届いています!・・・ということは1年間ではどのくらいになると思いますか?
こういう取引はコンピューターから発注されたりすることもあります。前回のブログで紹介したガソリンスタンドのガソリン価格もこういう取引が影響して、最終的には我々の購入するガソリンの代金が決まったり、企業の収益が決まったりすることになりますね。さらには国の貿易額や地球環境にも影響するかもしれません。(データの出所:東京商品取引所)


 
吉田 靖(よしだ やすし)




2016年5月17日火曜日

特別企画講義「ビジネス創造」



経営学部の関口和代です。
先週末の514日から15日にかけてゼミ合宿を行いました。
昨年に続いて、中小企業基盤整備機構/中小企業大学校東京校の施設を
お借りしての充実した合宿となりました。



中小企業大学校・東京校は、東京経済大学からも近い東大和市にあります。
中小企業大学校は「中小企業基盤整備機構が、国の中小企業施策の
実施機関として、中小企業の人材育成を支援することを目的に
全国9箇所に設置・運営」されています。
東京校は、緑豊かな素敵な環境の中にあります。
http://www.smrj.go.jp/inst/tokyo/index.html










東京校には、BusiNest(ビジネスト)という
新規事業の立ち上げや、既存事業の活性化、異業種・異分野の交流を
応援することを目的に、20154月にスタートとしたプロジェクトがあります。
そこでは、オフィス・スペース、専属サポーターによる支援、
起業家・起業希望者の視野とネットワークを拡げるイベントの開催、
ビジネスを基礎から学べるプログラムなど、さまざまな支援活動を行っています。







今年度、経営学部では、BusiNestさんの全面協力をいただいた
特別企画講義「ビジネス創造」を開講する運びとなりました。
「ビジネス創造」は、ビジネスや起業に興味がある学生に、
ビジネスの基礎知識やビジネスを肌で感じてもらう講義です。
シラバスには下記のように記載されています。

   起業は特別なものでも一部の選ばれた人だけのものではない。
  実社会においては、組織にぶら下がっていては生き抜くことすら難しく、
  起業を考えないこと自体がリスクとなる。
  将来どの方面に進むとしても、自ら考え、計画し、行動する力が求められる。

コーディネートいただいた藤間チーフマネジャーと
講師をしていただく馬込ビジネスコーチです!



東京経済大学の前身、大倉商業学校の創立者である
大倉喜八郎は、その生涯で200社余りを起業した実業家です。
http://www.taisei.co.jp/140th/ourfounder/challenge.html

西洋諸国とならぶ商業の知識・道徳を備える人材を育てることを目的として
1900年に創立された大倉商業学校は、大倉高等商業学校(大倉高商)、
大倉経済専門学校を経て、第二次世界大戦後、東京経済大学となりました。
http://www.tku.ac.jp/tku/founder/okura/


特別企画講義「ビジネス創造」を受講することによって、
ベンチャー精神、アントレプレナーシップ(entrepreneurship)といった
創立者の思いや来し方を認識するとともに、ミッションとパッション溢れる
新たなビジネスが立ち上がることを期待しています。
シラバスにもあるように、ベンチャー精神やアントレプレナーシップを
持つことは、組織人にとっても必要なことです。
起業意思の有無にかかわらず、多くの学生に受講してほしいと思っています。

活躍の場所がどこであっても、
ベンチャー精神やアントレプレナーシップは重要です。
ゼミの研究テーマである「グローバル人材」とも関連させて、
検討していきたいと思っています。


(文責:関口和代)

2016年5月11日水曜日

【学問のミカタ】利益を増やすために考える2つの視点

経営学部の本藤です。
今月の全学共通テーマは「お金」です。
「お金」という今回のお題を頂いて、正直なところ広大な「お金」に関わる流通やマーケティングの考え方の何を紹介しようか悩みまくりました(実は、いまも悩みながら書き始めています)。


そもそもマーケティング戦略や流通戦略などの売上追求のための方法論は、「お金を稼ぐ」ということが最終的な目的です。
経営学部には、経営、会計、情報に関連した勉強をする経営学科と、流通やマーケティングを勉強する流通マーケティング学科がありますが、これらの研究や理論は、基本的に「お金を稼ぐ(利益を上げる)」ためには何をすべきかという問題意識を共有しています。


よくテレビ番組などで「年商10億円」などと紹介されていますが、これは年間売上総額を意味しています。そして、これだけでは、そのビジネスの儲け具合は判然としません。ここから、仕入原価などの原材料調達に関わるコストや、人件費、オフィス賃貸料などのコストを引かなければ、利益額の規模が分かりません。
昨年の国内平均年収は440万円でしたから、「年商10億円」でも桁違いに儲かっていると考えてしまうかもしれませんね。


でも、仮に、その会社が小売業だとしして、粗利(卸売価格と小売価格の差)が10%程度だとしたら、もはや会社に残るのは1億円。社員を5人雇用していたとして、平均年収の400万円×5人分の2000万円をその1億円から引くと8000万円。更に、店舗にかかる賃貸料、大型冷蔵庫を24時間365日稼働するなどの水道光熱費、チラシなどの販売促進費などが引かれていきます。その上に税金が引かれて・・・
意外と、数字の印象ほど余裕のある儲け方ではないのです。


そこで、売上とコストをどのように管理するかを考えるために会計学が役に立ちますし、情報を戦略的に効果的に活用するための方法論も役に立ちます。組織のあり方、経営管理や生産管理の手法、社員の管理方法などの経営学の勉強が、ビジネスにおいて忘れてはならない視点や知識を与えてくれます。そして流通論では、メーカー、卸売業、小売業など様々なビジネスを想定しますが、マーケティング論では、主としてメーカーの立場から体系化された売上追求のための様々な考え方を習得できます。


みなさんの日常生活において、より身近な小売業を考えてみます。
「売上を上げる」と一口に言っても、売上の上げ方は2通りあります。
「客数を増やす」か「客単価を上げる」かのどちらかです。
「客数を増やす」ために、価格を下げて、より多くのお客様に利用して頂こうとする小売ビジネスが、ディスカウントストアになります。
「客単価を上げる」ために、ステータスを前面に出して、お客様に(相応の)高い価格で買って頂こうとする小売ビジネスが、ブランド・ショップや百貨店と言えそうです。


とは言っても、それぞれのお店では、付加価値の高い商品からお買い得な商品まで幅広く店頭に並べられることもあり、それぞれのお店で集客のための安い商品から、利益を獲得しやすい高単価商品も混在させながら、効果的かつ効率的に売上追求を図るというような取り組みを行います。
いずれにしても、全てのビジネスは、「利益を増やす」ために「売上を上げる」ことと「コストを減らす」ことを考えて、「売上を上げる」ために「客数を増やす」ことと「客単価を上げる」ことを追求しています。



【学問のミカタ】
他学部やセンターからも、同じ「春」をテーマとしたブログがアップされています。
高校生の皆さんは、他の【学問のミカタ】に是非ともお立ち寄りください。

経済学部 「経済と言えばお金!!………なの?」
http://tkueconomics.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html

経営学部 「利益を増やすために考える2つの視点」
http://tkubiz.blogspot.jp/2016/05/blog-post_11.html

コミュニケーション学部 「働くモチベーション」
http://comtku.blogspot.jp/2016/05/blog-post.html

現代法学部 
「お金について- マイナス金利など」
http://genho-tku.blogspot.jp/2016/05/blog-post_13.html
「お金について- その2 電子マネー、仮想通貨など」
http://genho-tku.blogspot.jp/2016/05/blog-post_26.html

全学共通教育センター 「金でも取れるかね?」
http://tkucenter.blogspot.jp/2016/05/blog-post_18.html


文責:本藤貴康(流通マーケティング入門、流通論、地域インターンシップ担当)
本藤ゼミナールBLOG http://hondo-seminar.blogspot.jp/