2024年7月15日月曜日

会計プロフェッショナルプログラム(会計PP)

 みなさん、こんにちは。経営学部教員の金です。今回は、私が座長を務めている、経営学部アドバンストプログラムの会計プロフェッショナルプログラム(会計PP)を紹介します。

 

公認会計士、税理士、および国税専門官は会計専門職の代表的なものです。公認会計士は企業の財務諸表の監査保証業務を執行する人として、主に監査法人や会計事務所で働きます。税理士は税金に関する業務を行い、主に税理士法人や事務所で仕事をしています。また、国税専門官は納税に関する業務を行う国家公務員として税務署等で働きます。これらはいずれも難関の国家試験に合格し、資格を得る必要があります。

 

そこで、会計PPでは、これらの資格試験の合格を目指す学生をサポートしています。具体的には年2回学内選考試験を突破し会計PP生として所属できた、学生に対して専門学校の指定講座受講料を大学が全額負担します。なお、会計PP生は経営学部のプログラムではありますが、全学部生が本プログラムに所属できます。しかし、難関試験ということもあり、合格するまでに時間がかかることから、所属できるのは2年生までと限定されます。また、すでに日商簿記1級あるいは全商上級の取得者は面談等の特別選考を実施し、早い段階から専門学校に通える制度も設けています。早い段階から会計専門職を目指す学生にとっては、大学での学習を進めながら資格勉強に専念できるシステムを整えていると言えます。

 


このように会計PPは経済的な部分以外のサポートも充実しています。まずは、財務会計、管理会計、税務会計および監査論といった会計の各領域にわたって、専門教員による充実した会計関連科目を大学授業として提供しています。なお、専任教員の中には公認会計士試験の合格経験者もおり、会計専門職を目指す学生に寄り添った指導も行えるようになっています。また、会計PPに所属すると、大学と専門学校の両立が求められる、いわゆるダブルスクールになるのですが、そのサポートを意識したプログラムになっています。たとえば、公認会計士の短答式あるいは論文式合格、また税理士試験の科目合格等については単位認定制度があります。また、持続的な学習モニタリングと面談を実施することで、モチベーションを失わず学習を続けられるための教職員のサポートを意識しています。さらに、大倉公認会計士会や税理士葵会といった卒業生による講演や面談を定期的に開催したり、実績を出した学生を表彰するなど、大学全体をあげてサポートしています。

 


              

健全な資本市場を維持するためには会計情報は信頼できるものでなければなりません。その意味で、公認会計士は市場の番人と呼ばれることもあります。また、税金は我々の生活において欠かせない存在です。その意味で、税理士および国税専門官の仕事は我々の生活を支えるものであるといえます。これまで会計PPでは多くの合格者を輩出しています。彼らの仕事は社会にとって非常に重要な役割を果たしており、仕事を通じて社会貢献に繋がる職業であるといえます。

 

東経大の会計PPについてより詳しく知りたい人は下記のサイトも見てみてください。

https://www.tku.ac.jp/department/tku-c-sys/advanced/kaikeipro.html