2015年11月16日月曜日

吉田ゼミ:三陸・震災学習列車と青森の旅へ行く


みなさん、こんにちは!
経営学部の吉田靖です。

もう紅葉シーズンという季節ですが、
私の前回のブログの予告どおり、9月のゼミ合宿の様子をお伝えします。
企業のいろいろなリスクを扱っている吉田ゼミは、
東日本大震災の被害と復興の現状を知るために、
今年は岩手・青森の旅に全員で行ってきました。
まず、盛岡に着いたら、わんこそばに挑戦!

「旅行だからといって食べ過ぎた。わんこそばが美味しいから仕方ない。」
とは、あるゼミ生の感想でした。(写真は「東屋」にて撮影)
以下、「」内はゼミ生の感想です。

宮古で1泊した後、三陸鉄道北リアス線 田野畑駅に到着しました。


「震災学習列車の乗車駅から海までは結構な距離があったが、乗車駅の半分ほどまで津波が来ていたことを示している石が置いていてとても驚いた。」
 
田野畑駅から海岸に下ったところでは、写真のような復興整備事業が進められていました。
「『ここには街があったんですよ』という一言がとても印象に残りました。報道で知っていたつもりでしたが、一瞬で全てをなくしてしまう津波の恐ろしさを実感しました。」
 
 

 
9月15日10時50分、吉田ゼミ専用震災学習列車の出発です。
 
 
車中では、三陸鉄道の方の震災当時のお話を聞き、特別に徐行したり停車しながら沿線の状況も伺いました。また、真っ暗闇のトンネルも体験しました。
「真っ暗の中で救助を求める際に、笛とライトがあるといいという話を聞いて、普段から用意をしようと思いました。」

「津波てんでんこの言い伝えは、東京に住む私たちにもいえることだと思いました。いつか来るといわれている首都直下型地震に向けて備えをしていかなければ、と身が引き締まりました。」
「実際に被災地を見ながら当時の説明を聞いて、改めて津波の恐ろしさを実感した。」
「列車に乗って感じたことは線路沿いの景色を見ているだけでも津波による被害を受けた個所が数多くあり、いかに津波の被害が多いかがわかった。」

12:00 久慈駅着。




「 三陸沿岸は東日本大震災による被害のうち、建物の倒壊や火災などではなく津波による被害が9割を占めていると聞いて、今回ほど大きな津波の襲来は想定が難しかったんだと思った。三陸鉄道は線路が通っている築堤が堤防の役目を果たしたり、地震発生後数日で列車を動かして地域住民の足となるなど三陸地方の活力に大きく貢献したのだと感じた。」
「被災したみなさんはとにかく早期の復興を望んでおり4年以上経った現在でもいまだ仮設住宅暮らしの人々が大勢いるという現状は私自身にとっても被災地に住む人々にとってももどかしく感じることです。」
「震災学習列車に乗ってみて震災の恐ろしさを実感することができました。普段は他人事みたいなところがありましたがとても大変なんだと思いました。」
津波の恐怖を後世に残すことと、復興して暮らしを元に戻すこと。二つの両立は大切だが、難しい問題だと感じた。」
「三陸鉄道の担当の方は思い出したくないであろう東日本大震災のことをたくさん説明してくれました。東北の人たちは震災が起きてからしばらくは大変な生活だったということを理解できた学習でした。」
 
三陸鉄道の方には、震災のお話だけでなく、NHKのドラマとして放送された
「あまちゃん」の撮影秘話などもお伺いできました。
「あまちゃんのロケ地巡りができて楽しかったです。ドラマとそのままの景色が目の前に広がり興奮しました。」
お昼は、「あまちゃん」で一躍有名になったまめぶ汁をいただきました。
 
(撮影:まめぶの家にて)
 
久慈駅周辺を見学の後、八戸線で八戸へ、さらに東北新幹線で新青森到着。写真は、ゼミ生はやぶさ23号



 「岩手から青森までに移動する列車には、2両しかなく自分たちしか乗っていなくて初めてで楽しかった。」や 
「今回の行程は列車に乗ることが多くローカル線の旅のような感覚でゆっくりした時間を感じることが出来ました。」という感想もあれば、
「今回は、移動時間が長かった。お尻が痛くなりました。」という感想も。

夜は青森の郷土料理のお店へ。
実は魚料理中心で学生たちには大丈夫かなとちょっぴり心配していたのですが、空気もおいしいし、さかなも新鮮だし、全くの杞憂でした!

「食べ物は全て美味しく、刺身が厚くてお得だと思いました。また食べたいです。」
「日本酒のおいしさがわかり、大人の階段を一歩上がれた気がします。」
「天気が良く食事も美味しかった。
また、岩手・青森ともに行ったことがなかったので観光も含め良い経験になった。」
「青森と岩手に行き、どちらも19時頃からほとんどの店が閉まっていてとても驚いた。

青森ではいった居酒屋の刺身が美味しかった。
最終日に食べた自分で好きな魚の刺身やお惣菜をご飯の上に乗せて食べるのは、楽しく美味しく食べることができた。
泊まったホテルには、露天風呂がついていて好きな時間に何回でも入りに行けてとても良い思い出になった。」
「盛岡のわんこそば、久慈のまめぶ汁、青森のけの汁や海鮮丼…と郷土料理を食べつくすゼミ合宿になりました。」

「青森で見た星空は東京で見るよりも、ずっと綺麗で印象に残っています。」
最終日午前は青森市内を巡りました。
たまたまこの日は、NHKの昼の番組の生放送があり、
そのリハの様子も見られました。
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸は、
1988年まで運航していた青函連絡船の当時の様子を伝えてくれています。
青函連絡船の歴史の中には、洞爺丸事故のような悲しい出来事もありました。
そのようなことが、青函トンネルの開通や、
来年の北海道新幹線の開業に繋がっていることを知って欲しいと思います。
  「印象深かった場所は八戸線に乗車中に見た太平洋の景色と貨客船八甲田丸が列車を積んで津軽海峡を往復していたことでした。 」

午後は、三内丸山遺跡を見学しました。
「震災学習列車以外で行って良かったなと思うところは三内丸山遺跡です。
世界遺産の場所に行けるという機会が今まででなかなかなかったことなので行けて良かったです。」
「天気が良く食事も美味しかった。

また、岩手・青森ともに行ったことがなかったので観光も含め良い経験になった。」
「盛岡でのわんこそばや青森での貨客船八甲田丸の見学、
三内丸山遺跡訪問など地域の文化に触れることが多いように感じました。」
 「私自身にとってはいずれも初めて訪れる場所であり非常に興味深く、

勉強になり楽しい旅でした。」
「去年ゼミ旅行に行けなかった分今年は楽しみにしていたのでよかったです。

またみんなと思いで作りにどこか行きたいです。 」
ということで、幸運にも天候に恵まれて、ゼミ合宿から帰って参りました。
3日間の割には移動も沢山ありましたが、いろいろと体験できたと思います。
今回もブログをお読み下さいましてどうもありがとうございました!
来年はどこに行こうか、今から考えています。
決めるのは来年4月に新メンバーが揃ってからです。
是非、みなさんも、このような体験はいかがでしょうか?

 吉田 靖 (よしだ やすし、経営財務論、基礎経営学など担当)