今回は、7月に行ったTKU Japan Study Programに参加した中国・韓国からの短期留学生と、経営学部柴田ゼミの学生の交流についてご紹介したいと思います。東京経済大学では毎年7月と2月に、海外の協定校・友好校の学生を対象として、日本語や日本文化の体験を目的としたTKU Japan Study Programを開催して、短期留学生を受け入れています。その一環として、ここ数年間、短期留学生の皆さんと経営学部柴田ゼミ生とが一緒になって、グループワークを行って頂く機会を設けています。その様子は、これまでにも何回かこのBlogでご紹介してきました。
http://tkubiz.blogspot.com/2018/02/japan-study-program.html
http://tkubiz.blogspot.com/2017/02/japan-study-program.html
短期留学生にとっては、日本人学生と直接一緒に課題に取り組む、数少ない機会となりますし、日本人学生にとっても、学内にいながら異文化コミュニケーションを実践できる「内なる国際化」の機会になります。今回は中国と韓国から13人の短期留学生が来学して、柴田ゼミ生17人と一緒にグループワークを行いました。以下の写真は、今年7月の交流風景です。
このところ、グループワークで毎回考えて頂いているのは、「世界的に展開するコンビニエンスストアなどのチェーン店で、どの国でも同じ運営方式の部分もあれば、国によって違う部分もある。もっとも優れた方式を全世界で共有すればもっとも効率的なはずだが、なぜ違いが生じるのだろうか?」というものです。第1週目には、まず短期留学生と本学ゼミ生とで3つの小グループに分かれ、学校の近くにあるセブン・イレブン、ファミリーマート、ローソンなどの店舗を一緒に見て回りました。立地・店舗面積や品揃えに違いがあるか、食品・日用品の販売以外の付加サービスにはどのようなものがあるか、店員は真面目に仕事に取り組んでいるように見えるか、などなど細かくチェックして回ります。その後教室に戻り、見てきた内容をもとに、中国や韓国の同じ名前のチェーン店と比較して、どのような違いがあるかを整理します。
第2週目には、そのような違いがなぜ生じるのか、理由を考え、それぞれのグループでまとめた結果を発表します。同じテーマでも毎回参加者やグループ分けが異なるため、グループごとに考えて発表する内容は、それぞれに異なってきます。
たしかに、なぜ各国で違いが生じるのか?については、さまざまな理由があり、とても一口で説明できるものではないと思います。それを自分たちの身近な体験を通じて、少しずつ解明していくことが、大事な学びになるはずです。経営学は、私たちの身近なところから始まる学問なのです。