2020年7月25日土曜日

前期の遠隔授業を振り返って(小木ゼミ通信 vol.39 日経円ダービーの中間結果発表など)

マーケティング論、ソーシャルマーケティング論、消費者問題担当の小木です。今回で39回目の投稿になります。

前期の遠隔授業(特にオンライン授業)を振り返って

遠隔授業になって、学生も教員もある意味で大変でした。ストレスもかなり溜まっていますね。でも、明けない夜はない!皆さん頑張っていきましょう。

他大学も含め、前期にZoomでのオンライン講義をやってみて顕著に感じたことがあります(オンライン授業 他大学2コマ、本学3コマ / A・Bタイプ授業 1コマ)。

それは、学生が非常に授業をしっかり聞いているということです(お隣の友達としゃべることができないからかもしれませんが)。コメントペーパーなどみていると、それが如実によくわかりますし(書いてくる質・量ともに良い)、私が恥ずかしくなるくらいに授業に対してベタ褒めなのも、これまでにない状況です。しかも、Zoom講義の方が、これまで(対面式授業)に比して授業評価が明らかに高い!裏を返せば、これまでの通常授業がそれほどよくないのかなあと思ってしまいました。

オンラインと通常授業においては、それぞれメリットとデメリットがありますが、私の場合、オンラインの際は、テキスト、講義資料、画像・動画を全て使います。対面式の場合、テキストベースに、トークや学生を巻き込みながらの授業になります。私は、後者が良いと思っていたのですが、もしかしたら前者の方が時代に合っているのかもしれないとまじめに考え始めています。あとは、授業に対してかけた時間量は10倍ほど違って(オンライン授業の準備時間と毎週のコメントペーパー評価・フィードバック時間は半端なく多かったです)、時間をかけた分、授業評価も高かったのかもしれません。

今後は、オンライン時は今回同様に進め、対面式授業に戻った際は少し授業形態を見直していった方が良いかなと思っています。

ただし、やはりゼミだけは、対面式の方が良いかもしれません。ゼミ生もかなりフラストレーションが溜まっていそうです。早く、授業や合宿で思いっきりディスカッションしたいと思う今日この頃です。


ゼミ活動報告

前期のゼミ活動は、Zoomで個人研究(30本弱)を粛々とやっておりました。資料などを集めるのも大変だったのでしょうが、ゼミ生はしっかりとやっていました。安心したとともに、ゼミ生を誇らしくさえ思いました。良いようにとらえれば、いまのゼミ生は就活でのオンライン面接も十分耐えられるレベルになったと思います。

企業コラボは止まっているのですが、それに代わって3年生中心に、幾つかのコンテストに積極的に参加することになりそうです。私自身、ゼミ生にこれ以上時間を取らせたくなかったのですが、3年生らはやる気満々で、それをダメだともいえず、許可した次第です。やるからには、しっかりとやって下さい。

また、日経学生対抗円ダービーの中間結果(第1回目)が出ました。小木ゼミは、全国12位、22位にランクインしました。その他にも、良い位置についているチームがありますので、最終結果(6月末・7月末の合計)が楽しみです。少々驚いたのは、1位の愛知学院大学のチームの指導教員が、私のゼミ生であったこと。彼も私のゼミ生の時に円ダービーに参加していたことを考えれば、円ダービーの歴史を感じます。双方の大学が1・2位をとることを願っております。

日経学生対抗円ダービーの中間結果(日経新聞 2020.7.25)






2020年6月22日月曜日

フランス発スポーツ製造小売の巨人デカトロン関東出店


 流通マーケティング学科の丸谷です。37回目の執筆です。私はグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行なっていくのか)を専門分野にしているので、海外に出張に行くことが多く、このブログでも米国、インド、中国、チリ、ペルー、ブラジル、ケニアの出張の模様を取り上げてきました。
 海外出張では小売業者の店舗調査を行うためにショッピングモールをよく訪れます。そんな時に日本ではあまり見かけないけれど海外では頻繁に見かける店舗があります。その代表例が今回取り上げる「デカトロン」です。
2019年10月のブログでも取り上げたケニアでも、2020年2月末から3月初めに初めて行ったガーナでも、デカトロンはショッピングモールの目玉店舗の1つとして出店しており、人気があるようでした。
ケニア首都ナイロビでは卓球を店内で楽しむ姿がありました。

ガーナ首都アクラのショッピングモールの主要テナントして出店
日本のスポーツ用品を扱う量販店の多くはスポーツオーソリティ、ゼビオのようにナショナルブランドメーカーの商品を取り扱う巨大店舗をチェーン展開することによって値ごろ感を出して販売し利益を出すタイプか、ナイキ、アディダスのように世界的有名な自社ブランドが自社のブランドをある程度の高価格で販売するタイプが主流です。 

 デカトロンはフランス発祥の製造小売業者であり、世界61か国に約1,700店舗(2020年2月現在)を展開し、スポーツごとにオリジナルブランドを立ち上げ、80種類以上のスポーツの製品を取り揃え、それらの多くは低価格から中価格の自社ブランドであり、ユニクロのスポーツ用品版ともいえます。
 デカトロンのスポーツ用品店ならではの特徴としては、商品に触れる場としての店舗という位置づけが徹底されていることです。ケニアの首都ナイロビの店舗の写真にもあるように、店舗内に実際に商品を試してみるスペースが大きくとられています。初心者向けの安価な商品を試してもらうことによって、スポーツ愛好者を増やし、相談に来たらさらに上級のものを進めることによって顧客を育成しているようでした。お店ではレジで会計させることを促すのではなく、商品に示される四次元バーコードを読み取られせることによってオンライン販売を促し、手ぶらでの帰宅を促していました。

ガーナではウエイトトレーニングが人気のようでした。
そんなデカトロンが2019年3月29日に日本で上陸しました。1号店は関西の二子玉川ともいえる西宮の西宮ガーデンズ内です。私も2019年10月に現地調査しましたが、西宮というトレンドに敏感な家族連れが多く住む好立地ということもあり、平日であったにもかかわらず、多くの家族連れでにぎわっていました。デカトロン出店の際には黒船的存在としてワークマンプラスとともにマスコミでも連日取り上げられ、話題にもなりました。
サッカーボールを試す親子

プレイグランドでバドミントン

そんなデカトロン出店から一年満を持して、2020年4月24日にイオン幕張店1階にオープンするという情報が入ってきました(新型コロナウィルス対応を経て5月22日に開店)。
ホームページの告知によれば、

「デカトロン幕張店は、約2,500㎡の店内で、キャンプ・ハイキング、サイクリング、ゴルフ、ランニングなど約40種類のスポーツ、13,000点以上のアイテムをご提供します。
また、店外(テラス)に設置される約400㎡の体験ゾーンはまさに「もっとスポーツに気軽に触れていただきたい」という気持ちがこめられた場所です。この広いスペースで自転車の試乗やテントの設置・撤収など実際に製品に触って試していただけるだけでなく、インラインスケート教室やヨガクラスなど定期的にスポーツイベントも開催していく予定です。
また、スポーツに触れ、スポーツの魅力をもっと知っていただけるように、Decathlon club(デカトロンクラブ)を設立し店舗周辺のスポーツパートナーと提携、スポーツコミュニティの構築と拡大を図っていく予定です。パートナーの方は、スポーツイベント会場として、デカトロン店舗のプレイグランドをご利用いただけます。
さらに、デカトロン幕張店内に、お客様と交流するコミュニティエリア、自転車の修理を請け負うワークショップ、各種キャンプテントのディスプレイコーナー、クロスフィット体験エリアなど、スポーツや製品について知り、実際に体験していただけるコーナーを豊富にご用意しています。」とのことです。
1年間の周到な準備をした上での関東上陸は流通業界にとっては大きなトピックといえます。ようやく自粛期間も終わりましたし、新型コロナウィルス対策をしっかり行った上で、フランス発の新たな形態のスポーツ量販店を訪れてみてはいかがでしょうか。
(文責 流通マーケティング学科教授 丸谷雄一郎)

2020年5月11日月曜日

 大学教育とオンライン化

 税務会計論、簿記会計、会計プロフェッショナル入門を担当している板橋です。
   今年は、緊急事態の中、多くの大学で対面型の講義が全面的に中止され、オンライン型の講義への移行が進んでいますね。皆さんの中には、大学の講義のオンライン化について不安や心配もあると思います。
 そこで今回は、大学の教育とオンライン化について話をしたいと思います。ただ、アンケート調査をしたわけではなくあくまで私の事例の紹介ですので、その点は承知しておいてください。

 もともと、オンライン化への移行というのは大学ではかなり前から進んでいまして、おそらく一番一般的なのは、学習支援システムの導入だと思います。

 学習支援システムは、講義資料の配布、小テスト、レポート、プロジェクト(複数の学生でチームを作り課題を提出する)などを通しての学生一人ひとりの予習・復習・講義への参加状況を分析することが出来るシステムです。また、いわゆる掲示板機能がついているシステムでは、それを通じて、教員への質問や、講義へのコメントが出来、教員側からもそれに対して返答をすることが出来ます。本学でもmanabaという学習支援システムが、数年前から導入されています。
 この支援システムを活用することで、教材の配布、各回の課題の提出、採点、学生の学習状況の把握が出来ます。
 
 この学習支援システムは、 動画ファイルなどもアップできるものだったのですが、残念ながら今回の事態では、急激なシステム利用者の増加にシステムの増強が追い付かず、容量制限がかかってしまい、現在は、動画は外部にアップして、リンクを貼る形式にすることが勧められています。
 その他にも、利用者の増加によって、学習支援システムの反応が遅くなる事例が他大学では発生していますし、これが著しい場合には、システムが落ちてしまう(動かなくなる)危険性も指摘されています。

 そのため、私の場合は個人的にサーバーを設置し、moodleという学習支援システムをバックアップ用に準備しています。こちらでは、ファイルのアップ容量は1ファイル2GBまで、全体としてのアップ容量が50GBまで対応可能にしています。750kbpsであれば、90分の講義をフルに動画にしても0.5GB強ですから、一人の教員の半期のファイル容量としては十分な準備をしています。
 さて、このような学習支援システムですが、大学の学びというのは、「一方向」だけのものではありません。教員からの講義によって、知識を蓄えることと同時に、学生からのフィードバックや、学生相互の議論を通じて、多面的な物の見方を学び、自分自身の意見というものを構築することが重要です。しかし、学習支援システムでは、細かいグループ分けがしにくく、発言が全参加メンバーに見えてしまうことで、発言を避ける傾向が出てしまう場合があります。(学習支援システムの種類によっては、細かくグループ分けをすることが出来るものもあります。)

 そこで、私の場合は、少人数のゼミなどでは、chatworkというビジネス向けのコミュニケーションツールを使っています。これは、グループ分けが各参加メンバーで設定できるので、研究テーマごとに班を設定する作業や、その班の中で更に、小さいテーマごとに参加メンバーを設定することが簡単にできる特徴があります。ファイルも送信できるので、現在はプレゼンテーションの動画をアップして、それに対して参加者がコメントをチャットで送るということをしています。
 
 このプレゼンを動画で行い、コメントをチャットでというのは、比較的珍しいかもしれません。うちのゼミの場合は以前から、せっかくいいコメントをしてもらっても、記録がとれていない結果、忘れ去られてしまうという残念なことが起こっていまして、せっかくオンライン化するなら、その対策もちょうどいい機会なのでやってみようということで試行しています。
 他大学も含めて、ゼミでのディスカッション部分では、Zoom(リアルタイムメッセージングとコンテンツ共有が可能なビデオ会議システム)などを使うケースが、多いのかもしれません。

 このビデオ会議システムも注目されていますね。このシステムを使うと諸外国の大学との協働講義なども可能で、本学では2016年度に「スカイプを使用してタイの大学と協働授業」というものを行いました。
 タイ・バンコクの泰日工業大学と相互交流を行いながら異文化コミュニケーション能力を高め、自らのグローバルキャリアへの意識を高めることを目的に開講された特別講義「グローバルキャリア入門」では、来日前の4月にスカイプを使い、泰日工業大学(タイ・バンコク)と繋ぎ、顔合わせを成功させました。その後、実際に来日した段階では、スカイプでの直接対話を通じて親密な関係になっていたこともあり、合同研究作業は非常にスムーズに進行していました。

 そのほか、フレッシャーズセミナーという新入生向けの演習講義(ゼミ形式の少人数講義)では、Wordpressというホームページ作成システムを利用してもらい、実践的にオンラインでの情報発信スキルの育成にも取り組んでもらっています。今年は動画で行う予定ですが、図書の利用方法、プレゼン技法を実践的に学ぶためのビブリオバトルという書籍紹介の演習などもしています。

 このように、大学での学びは、オンライン化への対応が比較的進んでいますし、むしろオンライン化することによって、「情報として残り、学習効果が上がる」という面や、「諸外国の大学とつながることでより多様性のある学習ができる」というポジティブな面があります。

 その他、ここですべては挙げられませんが、本学では、教員相談員によるWEB学習相談(Zoomを使用)や英語学習アドバイザーへのWEB英語なんでも相談(Zoom使用)も在校生向けに5月11日(月)からスタートするなど、オンラインでも出来る限り学習を進めることの出来る取り組みもどんどんはじめています。

 今回の緊急事態がどこまで続くのか中々先が見通せない中で、心配なことも多いかと思いますが、その中でも各教員それぞれ出来るだけ良い講義、良い学習環境を提供できるように心がけています。 
 この記事が、大学でのオンライン教育の学びがどのように行われているかの一例として、参考になれば幸いです。

(文責:経営学科 板橋雄大)
 

 
  

2020年5月4日月曜日

ケース・メソッドで取り上げる「ムーミン・バレーパーク」を現地調査


流通マーケティング学科の丸谷です。36回目の執筆です。私は流通マーケティング学科の必修科目であるケース・メソッドを担当しています。ケース・メソッドは、企業(非営利組織を含む)が行っているマーケティング活動の事例(ケース)に対して、既存の知識や理論を当てはめたり、新しい知識や戦略を生み出したりする教育方法(メソッド)です。

ムーミン・バレーパークの正門前にて
この科目では企業が実際に取り組むマーケティング活動の事例を取り上げる必要があり、私はマーケティングの中でも、専門がグローバル・マーケティング論(簡単にいうと海外でどのようにマーケティングを行なっていくのか)なので、海外から日本に参入してきた企業のうちなるべく大学生にとって身近な題材を取り上げてきました。具体的にはマクドナルド、スターバックス、ネスレなどです。

ケースはなるべく新鮮な内容がいいと考え、数年に一度変更しています。ケースは自身で執筆する場合もありますし、販売されているケースを使用することもあります。今回は2019年5月に慶応ビジネス・スクールから出版されたアールト大学ビジネススクールのArto Lindblom教授と慶応ビジネス・スクール浅川和宏教授作の「日本でのムーミン・テーマパークの設立」を使用することにしました。

販売ケースを利用する場合には、事業を円滑に進めるために資料を収集したり、実際に商品を購入して使ってみたり、サービスを体感してみたりしています。今回は2020年度に新規ケースの題材となっている埼玉県飯能市宮沢にある「ムーミン・バレー」に取材に行ってきたので取り上げます。

「ムーミン・バレーパーク」は埼玉県飯能市宮沢327-6にあるフィンランドの著名画家トーベ・ヤンソンさんが生み出した有名人気キャラクターのムーミン一家を題材にしたテーマパークです。このテーマパークとともに北欧生活をテーマにしたショッピングモール「メッツァビレッジ」と呼ばれる郊外型レジャー施設も併設されてます。

パークに併設されたメッツァビレッジ外観
今回授業で取り上げるケースでは主に立地選定、日本での現地適応、ターゲット市場設定、価格戦略、競合への対応、日本市場参入の是非といった幅広い内容が取り上げられています。ムーミン自体はケースの中でも「日本は第二の故郷ともいわれている(ケース5頁)」と示しているように、非常に有名であり人気もあるため、多くの情報が示され、多くの考察もなされています。

今回の取材前にも多くの事前資料を読み現地取材を行ったのですが、実際現地調査をして理解できたことは多くありました。調査結果をすべて書いてしまうと、受講生の皆さんの授業課題作成に影響を与えてしまうので、今回は最初の立地選定に関して簡単に触れておきます。

立地選定に関してはテーマパークがある場所の地名ともなっている宮沢湖の存在が大きく、宮沢湖の自然にうまくムーミンの世界観を当てはめているということでした。

ムーミンの世界観を表現するのに適した宮沢湖
ムーミンの魅力のうち彼らが暮らす北欧の大自然での彼らの生活があります。1つの考え方としては、この世界観を完全再現する方法もあります。例えば、ディズニーのキャラクターを題材にしたテーマパークのように莫大な金額をかけてかなりの精度で再現することは可能かもしれません。

しかし、ムーミンの生みの親であるトーベ・ヤンソンの自然を大事にする考えにも反するように感じました。私が「ムーミン・バレー」を訪れて最も感じたのは、愛・地球博の際に名古屋郊外長久手でジブリアニメ「となりのトトロ」の世界観が再現されたパブリオン「サツキとメイの家」の世界観と通じるものでした。

ジブリの打ち出す世界観と「ムーミン・バレー」の世界観は類似しており、「三鷹の森ジブリ美術館」よりもかなり郊外にあり敷地も広大であることから「サツキとメイの家」を思い起こさせたのではと思います。

もちろん、パピリオンとテーマパークではコンセプトが異なるので、アトラクション、食事、展示など多少の商業主義は感じます。しかし、それらの商業主義は素朴であり、世界観を壊すほどのものではありません。

ムーミンの世界観を示すために湖に建てられた小屋
ムーミンの世界を再現した展示室
ムーミンの世界を示した食事
ムーミンの家に夜映し出されたプロジェクション・マッピング
2022年秋には、愛知の愛・地球博記念公園内「ジブリパーク」がオープンする予定ですし、テーマパークの新潮流を関東で感じられる「ムーミン・バレー」を訪れてみてはいかがでしょうか。

なお、新型コロナウィルス対応のために、「ムーミン・バレー」及び「メッツァビレッジ」はお休みしております。早くの再開ができることを個人的にも祈念しております。
(文責:流通マーケティング学科 丸谷雄一郎)

2020年4月12日日曜日

春なのに、、、(vol.38 小木ゼミ通信 など)

 マーケティング論、ソーシャルマーケティング論、消費者問題担当の小木です。38回目の投稿となります。つらい時期に投稿順番が回ってきました、、、。でも、1カ月学部のブログが滞っているのは良くないので、少しでも書いておきたいと思います。

 ◆春なのに、、、


 とにかく明るい話題をと思うのですが、新型コロナウイルスの余波は想像以上に大きいですね。

 春なのに、、、、

 春は、卒業式、入学式、サクラ、誕生日など、気分が高揚する行事が目白押しだったんですけど、、、いまはどこもかしこも「大混乱」という言葉が最も現状を言い表しているかもしれません。3月末~4月中旬までを時系列に見ていきます。

 3月末の卒業式とゼミの卒業イベントはすべてキャンセル。ゼミの卒業生には、LINEなどのやり取りだけでバイバイは本当に悲しかったです。せめてもの救いは、後輩らがつくってくれた、私のメッセージ付きアルバムを贈ったことくらいですね。一緒に戦ってきた仲間ですから、本当に残念でした。でも敢えて言おう!卒業生の皆さん、卒業おめでとう!

 ゼミの選考は何とかできました。本当は全員とりたかったのですが、それが適わず残念でした。入ゼミできた方は、漏れた人たちの想いも背負って、ゼミを紡いでいってほしいと思っています。ゼミは、当面はオンライン授業でやっていきたいと思っています。
 
東日本大震災の時でさえ、サクラを静かに愛でたのですが、、、、今年は全く愛でることなく散ってしまいました。入学式やオリエンテーションもできませんでした。2020年の経営学部新入生558名のみなさん(他学部の新入生も)は、さぞかしがっかりとしたでしょうし、不安を感じておられるかと思います。でも、まずは入学おめでとうございます、と言わせてください。そして、4年間頑張って下さい。

 こうした未曾有の事態の余波は、本学に限らず、多くの大学にも多大なる影響を及ぼしています。そうした中で、高校生を含め、大学生など学生の皆さんがいますべきことは、各々が自覚し収束に向けた行動をすること、そして、この嵐の過ぎ去るのをじっと耐え、その間に、自身の力を十分に蓄えていくことだと思います。その蓄えた力を、正常に戻ったときに、一気に社会に還元して下さい。それが学生の皆さんができる一番良いことなのかなと思います。
 
 イタリア・ミラノの高校のドメニコ・スキラーチェ校長のメッセージに心震わされたり、業種の異なる大手メーカーが医療機器や医療資材の生産に取り組む姿に応援したくなったり、BCG接種に一筋の光明を見出したりと、少し安堵する話題は出てきています。
 たまには散歩したり、体を動かしたりすることもよいでしょうし、自分自身を見つめ直す時間に充てるのもよいでしょう。本をじっくり読んだり、これまでの自身の生活や勉強を振り返るのもよいでしょう。やることは、実は山ほどあります。この難局を、できるだけポジティブにとらえて、皆さんと一緒に乗り越えていきたいと思います。
 
 本当に明るい話題がないのですが、少しずつ本学も動き出しています。本学だけでなく、全ての大学は、それぞれが持ちうる資源で、学生にきっちりとした教育サービスの提供すべく知恵を絞り、頑張っています。皆さんもしっかりとついてきてほしいと思います。

 ◆小木ゼミ通信

*3月上旬 ゼミ優秀賞をいただきました。たぶん10年連続です!

*3月中旬 「こんなお菓子あったらいいなプロジェクト」の社長に向けてのプレゼンを行いました。社長も随分喜んでいました。

*3月中旬 入ゼミ選考会を行い、新2年生14名を迎え入れることになりました。頑張って下さい。

*3月末 ゼミ卒業生各々に、後輩ゼミ生から思い出アルバムを寄贈いたしました。

*4月中旬 小木ゼミから成績優秀者が多数出ることが分かりました(これまでの最高人数になると思われます)。詳細は、次回のゼミ通信でお知らせいたします。

 【最後に、ゼミ生に】
 *ゼミ生全員から誕生日おめでとうメッセージ動画で来たー!
 こんな時期なのに、明るい話題あった!もう本当に嬉しいです!いつも教室でお祝いしてもらっていたけど、今年は今年で忘れられない思い出に残る誕生日となりました!涙が出てきた。。。私は、幸せ者です。ありがとうございました!
 みんなでゼミ盛り上げてまいりましょう!


2020年3月16日月曜日

ゼミ活動支えた吉祥寺老舗カフェが続々閉店

流通マーケティング学科の丸谷です。35回目の執筆です。私は吉祥寺が高校時代の最寄り駅であったので30年以上通い、東京経済大学赴任後10年間在住しています。


ゼミナールを担当していると、緊急の学生さんからの相談や大学が休みの時期の面談を学外ですることがあります。学外面談の場所としても利用させていただいてきた吉祥寺の老舗喫茶店ナローケーズ、moi、近江屋の三店舗が昨年から次々と閉店してしまいました。
ナローケーズは吉祥寺北口出てすぐのサーティーワンアイスクリームのあるビル2階にありました。駅から濡れずに行ける立地、紅茶販売も行うこだわりの紅茶とそれに合わせたランチとデザート、適度な混み具合でした。

私はカフェを一つの研究対象としてこともあり、喫茶店の居心地の良さにはこだわりがありますが、上記三店は利便性、面談のしやすさ、雰囲気の3つを兼ね備えていました。

ナローケーズのランチセット
moiは駅から遠いのですが、周辺は全国屈指のパン屋ダンディゾンや知育玩具の老舗がある文化的な立地、こだわりのコーヒーに合わせた北欧テイストのランチはおいしく、適度な混み具合でした。
moiのタルタルサンドも絶品でした
近江屋は駅前のパルコの一階にあり、前にユニクロの旗艦店があり、待ち合わせの定番であり、こだわりのコーヒープラス昔ながらのピザトーストなどのメニューが人気で、こちらも適度な混み具合でした。
近江屋の店内
近江屋のピザトースト
吉祥寺には新たなカフェも続々オープンしていますが、老舗と新店の両方が共存しているところが大きな魅力だと思います。3店は決して人気がなくなったわけではないだけに閉店がとても残念です。

                   (文責:流通マーケティング学科 丸谷雄一郎)


2020年3月9日月曜日

店頭に出ている分で全部です!

2010.03.09

 経営学部の本藤です。
 新型コロナの影響が、国民生活の様々なシーンに及んでいます。
 安倍内閣は新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案を国会に提出する見込み。
 安倍首相が「緊急事態宣言」をした場合、都道府県知事によって、外出の自粛から学校やイベント会場等の使用制限を要請することが可能となります。
 現時点では、まだイベント等の自粛要請を行ってはいませんが、テレワークや時差出勤の推進を「強力に」呼び掛けています。


 有名タレントのコンサート中止のニュースも多いのですが、大学でも様々なイベントが中止されています。また、海外渡航だけではなく国内旅行も自粛ムードが一段と強まり、不要不急の外出を控える人が急増してきています。多くの企業でもテレワーク利用の在宅勤務が進められつつあり、ビジネス関連のイベントも軒並み開催中止の連絡が飛び交っています。
 このように人の移動がなくなると、経済活動は一気に冷え込みます。特に、人の移動がなくなるので、航空業界や宿泊施設などの旅行に関わる業界は大きなインパクトを受けています。宿泊施設として、都内有名ホテルの価格が通常の半額レベルにまで落ち込んでいるところもあり、地方観光都市の高級旅館も事業継続を断念するところも出始めているほどです。
 同様に、外食チェーンや居酒屋チェーンなども軒並み前年同月比で20%以上の落ち込みを記録しているところも多く、例年送別会などの利用が集中していた3月から4月の前年同月比は厳しい状況になると思われます。


 その一方で、マスク不足や消毒用アルコール不足は深刻で、連日のように開店前のドラッグストアの店頭では、マスク購入のための行列ができています。ネット通販も、不当に高い売価で販売されており、中には売価は通常通りでも配送料金が通常の20倍もの設定で販売している悪徳業者も出てきています。このような転売業者などによる買い占めを防ぐために、政府による委託生産が多くの業界を巻き込んで進められており、政府が一括買取をして配付するというような対応を余儀なくされている状況です。
 ドラッグストア等の多くの小売業態では、通常でも非計画購買が75%程度発生するという調査結果がありますが、マスクを買いに来て、念のためティッシュやトイレットペーパーのような生活必需品をついで買いするという人も多かったのだと思われます。それが不足していないはずのペーパー類まで欠品状態に陥ってしまって、もはや小売店舗ではパニック状態です。


 そんななかドラッグストアの店員から顧客のクレームについて異口同音に聞かされる困ったケースは以下のようなクレームのようです。
「うちのおばあちゃんは体が弱くて、本当に必要だから何とかしてくれ!」
「開店1時間前から並んでいるのに1個しか売らないってどういうことだ!」
 この他にも、店舗のバックヤードに勝手に立ち入ってガサ入れする顧客がいるとか・・・
 更には、開店前から並んで、制限販売量を購入して、余計に1個売場の陰に隠して、あとで何食わぬ顔して買っていくとか・・・


 困りますよね。
 ドラッグストアをはじめとした小商圏型の生活業態は、安定的に生活必需品を供給する社会的商品流通を担っています。そこでは最近は発注業務はAIが行うところが増えてきており、これまでの実績値から適正量を発注しています。もはや2万アイテムもある商品を人間の手で発注する時代ではないのです。
 しかも、近年では店舗のバックヤードに在庫している商品は、特売商品などの一部の商品だけで、基本的には店頭在庫が店舗の全ての在庫であるケースがほとんでです。
でも、大量購入されるケースに備えて、小売業は各チェーンの流通センターに一定の在庫を保管しています。更に、中間流通を担う卸売業の流通センターにも在庫があり、必要に応じて小売業の流通センターに供給します。それでも不足している場合には、メーカーの流通センターから調達します。それまで欠品する状態をメーカー欠品と言われています。これだけ多段階に欠品を防止する社会的流通システムで対応しているにも関わらず、生活必需品が店頭から消滅するという事態が現在の状態で、ドラッグストアの売場で対応している店員では如何ともし難い状況なのを、生活者は十分に理解しなければなりませんね。



 マスクの生産については、シャープをはじめとして異業種メーカーも生産ラインを整えたというニュースがありました(精密機器を扱うメーカーは無塵状態のクリーンルームがあるため、その環境要件を備えているようです)。通常であれば、今月中にはかなりの供給状態になっていくはずですが、問題なのは海外でもネットを通じて買い漁られてしまうというマーケットになっているので予断を許しません。
 以前のマスク不足が深刻化した新型インフルエンザの際もそうでしたが、メーカー各社がフル稼働させてマスクを生産したのですが、その設備投資をマスクで回収する前にパニック状態が沈静化してしまったため、供給過剰になったマスクを店頭で処理しきれなくなってしまったことがあります。その結果、マスクの価格が下がりまくるという事態を招いてしまいました。通常、マスクは長期保管してからの利用も可能なので、今のパニック状態が終息したら、マスクの店頭需要が一気に冷え込んでしまうことが考えられます。


 WHO(世界保健機関)では、感染者にとって二次感染や三次感染を防ぐために必要ですが、感染予防のための科学的根拠はないと発表しています。


文責:本藤貴康(流通論、流通マーケティング演習、アカデミックコンパス担当)
本藤ゼミブログ(http://hondo-seminar.blogspot.com/)