2014年2月25日火曜日

キャリアを考える

経営学部の関口和代です。
今回は、採用活動(学生の皆さんにとっては就職活動ですが..)が本格化する3月が目前に迫って
いますので、「キャリア」に関することについて記してみたいと思います。
(ちょっと長くなってしまいましたので、時間のない方は「キャリア支援プログラム」の部分をまずご覧いただければと思います)


キャリアとは
キャリア(career)という単語は、馬車(carriage)の轍(わだち)から発生したものといわれています。
馬車の車輪が通る道から転じたキャリアは、いろいろと定義されていますが、
ここでは、単に「個人の生涯」としてお話していくことにします。
S.フロイトは、幼年期のパーソナリティ発達が成人期の発達に影響を与えると述べていますが、
その説を発展させて、E.H.エリクソンは人の一生を8段階に分け、それぞれの段階において
発達させるべき課題と、その課題を達成させる際に生じる心理的な「危機」を示しました。

エリクソンは、青年期以前に作り上げられた自己概念を、青年期に経験するさまざまな出来事を
通して再形成することを同一性(identity」 という概念を用いて説明しています。

同一性とは、自分が自分であることを認識している状態自分の人生がどの方向に進みつつある
かという認識と、社会や集団の中で役割を担っているという確信をともなった状態)をいいますが、
この同一性を確立しているか否かが青年期の大きな課題となります。

周囲の情報や意見に振り回されたり、自分」というものにきちんと向き合わなかったりすると、
同一性が混乱し(同一性の危機と呼びます)、次の成人期において、他者との適切な関係を
構築することができず「孤立」を招くとしています。

また、D.E.スーパーは、エリクソンのパーソナリティ発達段階の考え方を発展させ、職業生活の
観点から5つの発達段階に分け、各段階において成し遂げるべき課題を示しています。
彼は、自己概念を、自分はどういう人間であるかという認識、将来どういう人間でありたいか、
理想と現実をどう調和させるかなどの、自分自身の特徴について抱いている概念として説明し、
この自己概念を充実させることによって職業的な発達が成立するとしています。
したがって、職業を選択するということは、自己概念を実現させるための手段を選ぶこと、
その職業に適応するということは、職業の中における役割期待と自己概念の両立であると
述べています。

キャリア発達は、職業に就くことによって直接的にはスタートしますが、速やかなキャリア発達と
その成功のためには、成長段階や探索段階におけるそれぞれの課題(自己分析および自己認知)
達成することが欠かせません。

 
自分を知る
前述したような、各発達段階における課題は、進路を決める、就職活動をする、仕事を始めると
いう段階にいる学生の皆さんが、達成すべきものであるといってよいでしょう。

周囲の状況や意見に流されたり、飛び交う情報に惑わされたりしないためにも、
自分自身をよく知ること、自分が何をやりたいのか、自分はどのような能力を持っているのかなど
を客観的に評価することが必要となります。

「自分が自分である」ためには、「やりたい事もそのうち見つかるだろう」というような受け身の姿勢
ではなく、仕事も人生も自ら探すそうとする姿勢が求められます。

就職活動でエントリーシートに書くことがない、何を書いてよいのかわからないと感じている人は、
この自己分析や自己認知が十分ではないと考えられます。
仕事や職業に対する知識が非常に乏しい傾向も見られます。日常生活で仕事や職業を身近に
感じる機会がほとんどないことがその背景にあるとも思いますが、仕事や職業に対する感受性や
想像力の不足、物事を表面だけで判断し単純に受け入れてしまう傾向、コミュニーション能力の
未発達なども拍車をかけているように思います。

就職活動の早期化・長期化が進む中、以前よりも、自己分析や自己認知をする時間、
同一性を確立するための時期であるモラトリアム(猶予)期間持ちにくくなっています。

小此木啓吾著『モラトリアム人間の時代』(1978年)等で取り上げられたように、
大学生活は社会的責任を果たすことを社会から猶予された期間です。
自己概念の再形成、同一性の確立が発達課題となる重要な時期ですので、本人の自覚が
一層求められます。同一性を確立させるためには、同年代との交流では限界がありますので、
交友範囲や興味・関心の範囲を一歩外に広げ、見聞を深めることが重要です。

雇用環境が大きく変化する中、「キャリア」に対する人びとの考え方も、組織や社会の考え方も
また大きく変化しています。
就職した会社での組織内キャリアの発達が中心であり、かつ個人と組織の要求がある程度
合致していたため、自分のキャリアについてあまり考えなくとも済んでいた時代から、一生涯に
わたるキャリアを自己責任で形成していくことが前提となる時代へと変わりつつあります。

そのような個人の視点からキャリアを考える際には、仕事、家庭および個人生活の
3つのバランスをとることが重要となります。このバランスは、一人ひとり異なりますし、
また、同じ人でも、仕事、結婚や出産などのライフ・イベント、健康、趣味・特技、地域や社会との
関係および年齢などの諸要因の影響を受け、そのときどきでバランスのとり方は異なります。

皆さんがキャリアを考える際には、この3つのバランスを、発達段階やそのときの状況などとの
関連で検討し柔軟に対応することが求められます。


キャリア支援プログラム
経営学部には、上述したようなことを考える契機となることを目的とする科目があります。
2年生以上が履修可能な「キャリア支援プログラム」という科目です。

キャリアセンターや学生相談室の方によるお話やワーク、ガイダンスやまとめの回を除き、
毎年10名前後のさまざまな業種・職種の方にご登壇いただき、ご自身のお仕事のこと、
学生時代のこと、受講学生へのメッセージ等をお話しいただいています。

2013年度にご登壇いただいた方を下記にご紹介します(五十音順)。
受講学生の感想もあわせてご紹介します。たくさんの素敵な感想がもっともっとあり、
全てを共有したいのですが、残念ながらスペースの関係で一部のみとなります。
 

大久保伸隆氏(株式会社エー・ピーカンパニー常務取締役)
http://www.apcompany.jp/
独自の販促手法は「カンブリア宮殿」(2011年テレビ東京/TXN系列局)等で紹介されています。

[感想]
・コミュニケーション能力とは伝達力と理解力が必要となるが、主に理解力が大事になる。
 理解していなければ相手に伝えることもできないし、相手の事を理解することができず、
 そこでコミュニケーションは成り立たなくなってしまう、というお話を聞いて、
 どれだけ人と会話が出来るかだと勘違いしていたと気づかされました。
 コミュニケーション能力とは、書く力、読む力など知識を身につけなければ、
 まず会話が成立しないのだなと思いました。
 私は、学生時代のうちに、興味を持ったことだけではなく、今、世間ではどんなことが話題に
 なっているのか、世界にはどんな情報があるのかなど幅広い情報力を身につけることが大事だと
 思いました。また、「心の壁」についてのお話で、心の壁を壊した時が第二の誕生、その壊す回数
 が多い程、何回もハッピーブレイクすることができ、一歩踏み出すことができると伺って、
 私自身もハッピーブレイクをたくさんして成長していきたいと感じました。
・「人間には生まれるときが2度ある」という言葉がとても印象的でした。今は、自分のハッピーブレ
 イクが楽しみで仕方ないです。
 大学時代の居酒屋のバイトで学んだ経験から塚田農場に転職し、No.2まで上り詰めたということ
 に憧れました。リピーターを作ることを考えたり、AP大学の講師としての活動、そして、いずれは
 塚田農場でバイトしていた人は就職面接は必ずパスできるという目標を持っている等、とても
 刺激的な講演でした。
 
 大久保さんがご紹介してくださった「飛べない鳥の物語」は下記でご覧いただけます。
 
http://www.youtube.com/watch?v=CEHgPlus2so


 

 
高濱正伸氏(花まる学習会代表/NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長)
http://www.hanamarugroup.jp/
「情熱大陸」http://www.youtube.com/watch?v=kXgpKSYdj4Y
上記以外にも、「カンブリア宮殿」「ソロモン流」等にも出演されています。
http://doraku.asahi.com/hito/runner2/110802.html
著書多数。

[感想]
・「人生は振り幅が大切で面白い」という言葉はきっと一生忘れません。
 高濱さんもいろいろな事を経験しての“今”があるわけですし、私も好きな事ややってみたい事を
 思いっきりしてみようと思いました。とことんやる精神にとても好感を持ちました。アルバイトも、
 後を継いでくれと言われるようになるくらいまでやってから辞めたというのかっこいいと思いまし
 た。私は、高濱さんに出会ってから、何でもチャレンジして自分を厳しい状況においてみようと
 思い、今、安定を全て捨てて果敢なチャレンジをしています。高濱さんの言葉は、今の私の心の
 支えです。
・今でも録音した先生のお話を何度も聞いています。
 本当に、先生は私の人生に大きく影響を与えてくださった方だと思います。
 とにかく行動し、自分の直感を信じ生きる先生は、かっこいいなと思いました。
 先生の言葉通り、人格と哲学を20代のうちに磨きたいです。考えて考え抜き、一流の物や人に
 触れ、たくさんの経験をしたいです。
 経験に勝る投資なし。まさにその通りだと思います。とにかく行動、考える前に行動。
 苦手は全て思い込み。死ぬ気でやれば、何でもできる。
 この小さい枠に正直書ききれないくらい、私は影響を受けました。
 このキャリア支援プログラムという授業を取れて本当に良かったです。
 ありがとうございました。

 
高松奈末氏フリーランス・エディター&プランナー
本学経済学部OG。マーケティングやEC事業の立ち上げに携われた後、24歳で独立し、
女性ファッション誌エディターやブランドカタログのプロデュース等をされています。

[感想]
・女性がキャリアを伸ばし仕事をする上で、結婚や出産など仕事を続ける上での壁を
 乗り越えられるのか疑問を感じていました。
 しかし、東経大を卒業され、キャリア的に成功している高松さんのお話はリアリティがあり、
 また自分の持っていた女性のキャリアの壁への懸念を解消してくださり、「女性だから」ではなく
 「女性だからこそ」という気持ちでキャリア形成をしていこうと思いました。
 他の女子学生にも是非聞いてほしいご講演でした。
・自分は女性ではないですが、シングルマザーの方が子育てを行いながら仕事をすることの
 大変さがとても伝わってきました。また、育児休暇を取ることに対する厳しい目や
 女性の社会復帰の難しさがとてもリアルに伝わってきて印象的で考えさせられました。


塚本浩司氏Yahoo!JAPAN研究所上席研究員)
http://research-lab.yahoo.co.jp/
自然言語処理や機械学習システム、広告配信システムの研究開発をされています。

[感想]
・私は、日頃からインターネットを使い、それが生活の一部になっています。そのサービスを行って
 いる企業の方から、企業の歴史やサービスの仕組みを教えていただくことができました。
 将来、自分がやりたいと考えているインターネットを使ったサービスとも関係するお話でとても
 勉強になりました。自分の将来やりたいこととつながり、とても楽しくためになるお話でした。
 本当にありがとうございました。また、お話を聞きたいと思いました。
・「データと経営」ということで専門的なお話も多く難しい内容でしたが、自分がやりたいことを
 社会人になってからも見つけられるのだということを学べました。
・ビックデータの分析やディスプレイ広告に関するお話は、マーケティングを勉強している私に
 とって大変興味深いものでした。授業後に、CTR(クリック確率)に関する質問をした際、丁寧に
 答えていただき感謝しています。理系出身の方の仕事を知ることができ印象に残りました。



常見陽平氏人材コンサルタント
http://www.yo-hey.com/
http://blog.livedoor.jp/yoheitsunemi/
読売新聞に「仕事道」を連載される傍ら、大学・自治体などを中心に年間50本以上の講演を
されています。著書多数。

[感想]
・常見さんの講演は、本当に自分の人生に影響を与えてもらったことが多いと感じました。
 「常識をうまく手放そう」「楽しむことをさぼらない」「本当の一流は謙遜である」
 「中途半端はだめ」の四つについてお話しされていました。
 これらの事は本当に自分に反映させなければならないなと思いました。
 仕事は自分の分身と考えた時、自分の歩まなければいけない未来が本当に怖くなりました。
 しかし、常見さんのように自分が置かれた場でどれだけ楽しむことができるのか、
 自分もチャレンジしていきたいと思います。
・大学生が思っている就職活動・キャリア観と、実際のギャップを感じることができた。
 求められているのは「即戦力(実際はいない)」ではなく、「立ち上がりが早く、主体性がある人」だ
 ということが分かった。自分が今後何をなすべきなのかが分かった。
 常見さん、本当にありがとうございました。


友廣真也氏(株式会社日本戦略会計 代表取締役社長/公認会計士)
http://www.jastac.co.jp/
中央大学商学部在学中に公認会計士第2次試験に合格、監査法人トーマツにて国内監査部門に所属。上場会社・会社法会社・組合等の会計監査業務及び米国企業改革法(US-SOX)対応支援業務に従事された後、会社を設立。企業のガバナンス強化の推進をされる一方、企業・総合研究所等にて講師をされています。

[感想]
・おっしゃられた言葉が今までの私の考え方をガラッと変えました。スピードは“付加価値”であると
 いうことを学びました。私は今までその言葉とは反対の事を考えて生きてきましたが、今までの
 考え方は自己満足で あるということに気づかされました。今は「スピードは“付加価値”である」と
 いうことを常に心がけています。
・公認会計士がどんなものであるのか、その資格がどう社会で活かされるのかなどをお話しくださ
 いました。学生時代をどんなふうに過ごしてきたか、そしてそこから得られたものについてのお話
 はとても参考になりました。
・資格は通行手形のようなものとおっしゃっていたのが印象的でした。


豊田圭一氏(株式会社スパイスアップ・ジャパン代表取締役
         株式会社JIN-G執行役員海外研修スペシャリスト)
http://www.spiceup.jp/
http://www.jin-g.com/
海外教育コンサルティング事業の起業に参画され、個人を対象にした留学コンサルティングのほか、大手英会話スクールの留学事業立ち上げ、企業派遣留学のサポートなどに関わられました。
国際通信企業のマーケティング担当顧問やSNS開発会社の創業者兼取締役としても活動。
「ミッション・コンプリート」研修は、「ガイアの夜明け」(2013年テレビ東京/TXN系列局)でも
取り上げられています。著書多数。

[感想]
・「人を動かすのは“必然”と“欲望”」「人との違いに気づけ」「経験を積め」ということが
 心に響きました。「運命の女神は果敢な者に従う」、この言葉は私も本当にそうだと思います。
 私も常に何事にも果敢に取り組みます!
・外の世界に出て、さまざまな人の考えや価値観に触れることの重要性を話されていたことが
 印象に残りましたし、自分の行動の幅の狭さというものに気づかされました。
 経験が力になることを教えていただき、受け身ではなく主体的に大学生活を過ごしたいと考えて
 います。「運命の女神は果敢な者に従う」という言葉を大切にして、積極的な行動を心掛けていき
 たいと思います。
・どんなに自分がドン底に落ちても、先輩や知り合いの方々のおかげで希望の光を失わず、
 また、自ら行動することで、自分の将来を楽しく良くされているお話を伺いしました。
 私も大学2年間でいろいろな事で傷つきドン底に落ちた経験があります。私も、友達や親、
 他大の友人達のおかげで今の自分がいることに感謝し、そして豊田さんのように最後まで諦めな
 ければどんなことだってやれると思えるようになりました。











成田直人氏(株式会社FamilySmile代表取締役/株式会社Cloverダイニング取締役)
http://familysmile.co.jp/
小売・飲食・サービス業専門コンサルティング会社FamilySmileを設立。現在は、国内外で
年間100本以上の講師をされながら、コンサルタントとしてご活躍です。著書多数。

[感想]
・成田さんはABCマートで日本一の売り上げを達成されました。その時に、成田さんは
 常に目標を持っていたとおっしゃっていたことが、私もこれからの大学生活を充実させようと
 思うきっかけとなりました。また、「言葉×動作=活躍」の方程式のお話にとても共感できました。
・一流店の売り方を参考にしたり、どうすれば売れるかを考えたりしていたというお話は、
 接客のアルバイトをしている私にとってとてもタメになるものでした。私も百貨店の接客を観察し
 バイトの接客に役立ててみました。以前よりも販売数が増え、手応えを感じています。




科目全体の感想も少しだけ掲載します。
・多くの方のご講演をきき、さまざまな発見や気づきを得ることができた。
 まず、自らの大学生活は挑戦が足りないと感じた。また、一日一日無駄な時間を
 過ごしていることが多いと気づくことができ、もっといろいろなことに関心を持ち、
 行動しようと感じることができた。この科目を通して、自分の今の生活を見直すことが
 でき、やる気の出るタメになるお話がたくさん聞けた。何気なく毎日を過ごすのではなく、
 毎日目標を持ち生活することが大事だといとことを気づかせてくれた。
 毎回刺激とやる気をもらえる授業だった。
・ほとんどの方が共通して言われていたことがあり、それは、大学時代に「やりきった!!」
 いうものをつくることでした。その経験が、就職活動の際にも求められるものだと知りました。
 経験が求められていますが、私は今、自信を持って「こんな経験をしました」と言えるものが
 あまりにも少な過ぎると痛感しました。これまで、好きなことを仕事にしたいとばかり
 考えていましたが、授業を通して、入社してからその仕事を好きになればいいことにも
 気づかされました。
・思い描いていたものと講演で伺ったことには大きな違いがありました。
 今は成功されている方々ですが、そこに至るまでに挫折や失敗を繰り返し、やっと手に入れた
 「今」があるのだと思いました。意外と、大学生時代は「怠けていた」「つまらなかった」
 「充実していなかった」という人が多く、わからないものだと感じました。
 キャリアというと、どうしても会社でコツコツ上がっていくイメージですが、自分で掴みにいくものだ
 と思いました。
・この科目を通して感じたことは、どのゲストの方も、海外へ行ったり、会社を潰したり、
 留年していたりと、若い頃にさまざまな経験をして、人生の「幅」みたいなものがあるなと
 感じた。そこから一番感じたのが、キャリアというものは、計画し、その筋書き通りに実現するもの
 ではないのだということ。自身が意図しない経験、失敗を全て含め、たどり着いた場所から後ろを
 見た時に、初めてその形がわかるのだと。

☆☆☆

皆さん、それぞれ気づきがあったようで、担当教員として大変嬉しく思います。

最後に、研修担当をしていた会社員時代のことを少しだけ...。
会社の研修施設が大阪にあったのですが、
研修終了後、缶ビールとつまみ替わりのお弁当を買い、
新大阪から新幹線に乗り、ビールを飲みはじめると、
研修で受けた刺激はどんどん薄れ、東京に着く頃には以前と何も変わらない、
と冗談交じりではありますが、揶揄されることがしばしばでした。
研修生を送りだした上司の方(時にはご本人)からみると、
どんなによい研修であったとしても費用対効果は低いのではないかというご批判です。

本科目も同様で、上記感想にあるようなさまざまな気づきがあったとしても、
実際の行動に移さない限り意味はないと思います。
今回ご登壇の講師の方もおっしゃられていたように、
「今日から」「今から」始めること重要です。

大学生活をより充実させるためのきっかけとなるお話を多々いただきました。
人それぞれ、心に響くお話は違っていたかもしれませんが、
行動を起こすひきがねにしてほしいと切に願っています。

毎年、さまざまな方にご登壇いただくこの科目は、私にとっても楽しく勉強になる時間です。
来年度は、どんなお話が伺えるのかを考えると今からとてもワクワクしています。


(文責:関口和代(経営学科 教授)