2014年10月27日月曜日

海外ゼミ研修でフランスの世界遺産を巡りました

皆さん、こんにちは。経営学部教員の柴田高です。
今回のブログでは、夏休み中の海外ゼミ研修の様子をご紹介したいと思います。

東京経済大学では、ゼミ活動の一環として、夏休み、あるいは春休みに海外に現地調査などに
渡航する学生を支援する制度があります。柴田ゼミは、一昨年、昨年と、この制度を利用して
中国やアメリカ西海岸の企業などを見学してきましたが、今年はフランスで現地調査を行い
ました。柴田ゼミの研究テーマの一つに「観光事業の経営を調べる」ことを取り上げており、
フランスは年間8,500万人もの海外からの旅行者を集める世界一の「観光大国」であるため、
かねてよりぜひ一度学生と一緒に調査してみたいと思っていました。今回の海外ゼミ研修は
9月4日(木)から12日(金)までの9日間です。

海外ゼミ研修の様子は?

9月4日(木)の午後、羽田空港に集合したゼミ生は、シンガポールに向けて出発します。
本当はパリまで直行便で行きたいところですが、実はシンガポール乗り継ぎの航空券の方が
だいぶ割安であったため、往復シンガポール乗り継ぎとなりました。ただ、シンガポールでの
乗り継ぎ便が機材の故障で、出発が4時間以上遅れ、深夜から未明まで空港で待たされ、
さすがに疲れました。

9月5日(金)の昼ごろにパリに到着し、この日の午後にはパリ南部の国際大学都市で、
日本語を勉強中の学生4人と意見交換する交流企画を進めました。フランスでは、学生と
言っても年代はさまざまで、ゼミ生と同年代の人もいれば、働きながら学んでいる人、
結婚して子供のいる人などもいます。写真は、国際大学都市の本館の前での集合写真です。

9月6日(土)には、ゼミ生も4つのグループに分かれ、前日に会った学生がそれぞれの
グループに1人ずつついて、パリ市内の希望するところを街歩きすることにしました。
パリのセーヌ川沿岸は、かなり広い地域が世界遺産に指定されているため、ここを
自分たちの足で歩いてみたわけです。やはり現地に住んでいる人と一緒に、いろいろな
話しをしながら散歩するというのは、街の素顔や人びとの生活などがよく分かり、
異文化コミュニケーションの貴重な経験になったと思います。どのグループからも
「たいへん興味深かった」という感想が寄せられています。


9月7日(日)には、パリの西方約300キロほど離れた大西洋岸のモンサンミッシェルまで
日帰りで見学に向かいました。モンサンミッシェルは、満潮時には陸から離れ、干潮時には
砂浜でつながる小さな島で、周辺を含めて世界遺産に指定されています。島の上部には、
石造りの修道院があり、ロマネスク様式とゴシック様式の入り交ざった、たいへん興味深い
作りになっています。昼食には、この島の名物のオムレツも食べてみました。パリ市内では
東アジア系の顔立ちの人でも、日本語、中国語、韓国語とさまざまな言葉が飛び交いますが、
モンサンミッシェルまで来る東アジア系の人は、ほとんど日本人のようです。

9月8日(月)の午前中には、本来4日の午前中に廻るはずだった、パリ市内の名所である
ノートルダム寺院、凱旋門、エッフェル塔などを見て回りました。

また午後には、在仏日本人会会長でパリ日本語補習校校長の浦田良一さんの講話を聞きました。
浦田さんは日立製作所に入社し、フランスに販売会社を設立するために渡仏して、その後
30年以上にわたりフランスで生活されてきた方です。ご自身の経験を通して、日本企業の
海外進出や、海外での暮らし方について、非常に興味深いお話しをうかがうことができました。


夕方からは、世界遺産であるセーヌ河岸を遊覧船で船の側から眺めてみて、陸側とは
また違った魅力が発見できました。

9月9日(火)にはパリ郊外のディズニーランドパリを見学し、東京ディズニーリゾートと
どのような違いがあるかを、自分の目で調べることにしました。ディズニーランドはもちろん
アメリカ生まれのテーマパークであり、東京ディズニーリゾートも非常に人気があり、
好業績を続けています。しかし、同じようなディズニーランドでありながら、香港のディズニー
ランドや、このディズニーランドパリの業績は当初の予定を下回っており、人気も今一つと
言われています。柴田ゼミでは一昨年に香港のディズニーランドを調べており、今回は
ディズニーランドパリを題材に取り上げ、不人気の理由を調べるのが目的です。実際に行って
みると、ちょっと目についただけでも日本とはさまざまな違いがあります。
まず駐車場が非常に閑散としていて、人気の少なさを如実に示しています。園内の中心に
ある眠れる森の美女の城も、何か安っぽい作りで、周辺にいくらでも本物のシャトーの
あるフランスでは、いかにも「まがい物」に見えるでしょう。園内の飲食店も平日のためか
半分以上が閉まったままです。パレードも日本よりかなり短く、あっという間に終わって
しまうような印象でした。

9月10日(水)には、ゼミ生を4つのグループに分けて、あらかじめ自分たちでまとめた
行動計画に沿って調査を行う「グループ行動日」にあてています。3つのグループは
パリ市内やルーブル美術館などをさらに詳しく見て回り、1つのグループは特急電車で
隣国ベルギーのブリュッセルまで日帰り往復を行いました。自分たちでテーマを決めて
計画を立て、さまざまな手配も行い、行動をしてみることは、自主性を養ううえでとても
大事なことであると考えて、毎年このような試みを続けています。

9月11日(木)は帰国日で、朝から空港に向かい、またシンガポール経由で帰国しましたが
羽田空港に戻ってくるのは、翌日の9月12日(金)になるというわけです。

<ちょっとお知らせ>
なお、今回の海外ゼミ研修については、11月10日(月)の昼休みに行う海外ゼミ研修
成果報告会で参加した学生自身が発表を行います。このブログをお読みになっている
学内の方で、ご興味が湧かれたら、ぜひ成果報告会にもお越しください。

引率教員として思うこと

柴田ゼミの海外ゼミ研修も、一昨年、昨年と続けてきて、今回が3回目となりました。
毎年のことなのですが、帰国後すぐに、海外ゼミ研修参加者にレポートを書いてもらうと、
「もっと英語の勉強をしておけばよかった。もっといろいろ意思疎通できたのに・・・」
というような声が非常に多く聞かれます。しかし、どうもそのような向学心?も一時的な
もののようで、クリスマス頃には忘れ去られてしまうようです。これは引率教員としては
非常に残念なことだと思っています。そのため、来年度は英語圏の土地、具体的には
イギリスかアメリカ東海岸を訪問するような海外ゼミ研修を行いたいと考えています。
4月のうちから、学生の英語力を向上させるような仕掛けを設けて、とにかく現地で
自分の英語力を試してみるような企画を立てて、異文化コミュニケーションを実践
したもらいたいわけです。(もっとも、私は英語の教員ではなく、あくまで経営学の教員なので
英語中心のゼミにはならないわけですが・・・)

なお、海外ゼミ研修の制度は、春に参加希望のゼミが申請を行い、審査を経て選ばれた
ゼミの学生だけが支援を受けるわけで、来年度必ず選ばれるという保証はありません。
ただし、堺学長の方針としては、グローバル時代に向けて海外ゼミ研修に派遣するゼミ数を
増やす方向にあります。そのため、しっかりとした企画、しっかりとした準備のできる
ゼミにとっては選ばれる確率が高まっているとも考えられます。教員の側にもますます
創意工夫が必要だ、ということなのです。

(文責:経営学部教員 柴田高)

2014年10月20日月曜日

大阪のソウルフード≪串揚げ≫の模擬店を出店!!

こんにちは。 流通マーケティング学科教員の田中です。
今回は田中ゼミの活動についてご紹介します。

田中ゼミでは,経営学とマーケテクングを勉強して葵祭(学校祭)で模擬店を出店することを,
ゼミ生全員の活動として行っています。

葵祭については,次の公式HPを見てみてください。
  ↓↓↓      ↓↓↓       ↓↓↓
http://www.h3.dion.ne.jp/~aoisai/smartphone.index.html

毎年,面白い出店や楽しいイベントが開かれています。
今年はNMB48が来るらしいですよ。

NMB48といえば大阪・なんばを基盤にしたアイドルグループですが,
今年の田中ゼミは,なんと,大阪のソウルフード≪串揚げ≫を販売することになりました!
串揚げを販売することはずいぶん前に決まっていたので,偶然なのですが,
なんともタイムリーな商品にしたものです。


ということで,今年の夏のゼミ合宿は,串揚げの本場,大阪に行っていました。
2泊3日の行程です。

宿泊先は道頓堀沿いの旅館でした。
大阪らしい景色です。

新世界で待望の本場の串揚げを探します!


串揚げを食べ終わって,通天閣の下で感想を話し合うゼミ生。

夜には勉強会です。今日の成果はどうだったかな?


2日目も地下鉄に乗って大阪市内を調査です。

大阪最後の夜は懇親会です!
たくさん移動したのに,元気です。


このように,本場の串揚げを調査しつくしたゼミ生は,大学に戻り,さらにお店のコンセプト,
店内レイアウト,サービスなどお店づくりの詳細な戦略を練りました。

そして,最後の製品開発が東経大武蔵村山キャンパスの研修ハウスで行われました。
今年,3度目の合宿になります。

一生懸命作っています。

田中ゼミの特徴は,女子だけでなく,男子も料理が上手です!

大阪での調査を生かして,様々な試作品が試みられたようです。

会議は深夜にまで続きました。
でも,楽しそうですね!


このようにして,作られた,田中ゼミの串揚げは,葵祭で販売されます。
お店の名前は≪タナカと串の女王~Let It Go 揚げのままで~≫です。

今年大人気の映画と似ているような気がしますが,串揚げはオリジナル商品ですよ!
NMB48のメンバーも食べに来てくれないかな?

お店の位置は葵陵会館の前(入口から2軒目)です。
ぜひ,串揚げを食べにきてください!
そして,東経大の雰囲気を楽しんでいってくださいね。

それでは,田中ゼミのブログはこれで最後になります。
皆さんの入学お待ちしています!!


文責: 田中智晃

2014年10月19日日曜日

16年分の思い

みなさま。
ご無沙汰しております。流通マーケティング学科の森岡です。

秋も深まり、食欲も増していることかと思います。
他方で、勉学の季節でもある秋。各ゼミともそれぞれの分野で研究を進めているようです。その成果は、2014年12月13日(土)にオープン・キャンパスと同日開催される経営学部合同ゼミ報告会にて発表予定ですので、どうぞご期待ください。

さて、研究に関連して、大学学部の最終学年である4年生のそれに焦点を合わせてみましょう。ゼミで学ぶのは、何も2・3年生だけではありません。多くのゼミで、4年生も授業に参加し、後輩の指導などにあたっています。そして、その多くが自らの研究にも一生懸命になっています。

そう。卒業論文。いわゆる卒論です。
経営学部では「研究論文」という名称で開講されています。しかし、シラバスをよく見てみると・・・ん?講義の日時が指定されていない!ということは、「いくらでも楽ができる!?」

そのように考えてしまう人はおそらく「研究論文」履修者にはいないでしょう。むしろ、逆で、「日々の積み重ねで執筆していかねば!」と考える学生がほとんどです。そして、経営学部では学部設置50周年を迎える今年度を期に、そのような学生の研究成果を讃えるべく、「卒論表彰制度(正式名称未定)」を設けることを決定しました。

考えてみると、卒論執筆は、小学校に入学以来、義務教育・高等教育の16年間の成果をまとめる機会になっています。これまでに習得してきた技術・ノウハウを総動員して、自ら問いを立てて、それに解答する。このプロセスで得られるものは、きっと社会に出たときに自らに自信を与えてくれるものになるでしょう。

16年分の思いのこもったその卒論は、寒い真冬に提出されることになりますが、それを執筆し終えた人の胸中はきっと・・・

あったかいんだからぁ〜♪(©クマムシ)

追記:先日聞いたのですが、現在ブレイク中の「クマムシ」というお笑いコンビの佐藤大樹さんは、経営学部の柳瀬典由ゼミ(リスク・マネジメント論)のOBということです。

文責:森岡耕作(経営学部准教授:マーケティング論他担当)

2014年10月13日月曜日

「大学の講義風景―入学後最初の講義流通マーケティング入門にて―」


流通マーケティング学科の丸谷です。3回目の執筆です。このブログが充実した学生生活をイメージいただくことを目的としていることもあり、ゼミやそれに伴う課外活動について紹介しているようなので、私は敢えてゼミ課外活動同様に重要だけれど退屈と思われがちな講義について取り上げてみたいと思います。

私が担当している講義は、「流通マーケティング入門」と「グローバル・マーケティング論」ですが、今回は経営学部に入学したての1年生が履修する「流通マーケティング入門」について取り上げてみたいと思います。

皆さんは大学の講義というどのようなイメージを持たれているでしょうか?大学の講義の風景はこのブログでも森岡先生が意識している湯川教授が主役の「ガリレオ」シリーズや、大学が舞台の多くのドラマ作品などでも取り上げられているのでなんとなくイメージがわくのではないでしょうか?

湯川先生は物理学者なので経営学部とは多少イメージも異なりますが、2014年4~6月期に放映されていたドラマ「ブラック・プレジデント(フジテレビ系列で火曜日午後10時から放映、2014年9月10日にDVDボックス発売済み)」では、毎回のように経営学部の授業風景が出てきます。このドラマは沢村一樹さん演じる叩き上げの急成長アパレル系企業の経営者が経営学部に社会人入学し、ブラック企業経営者ならではの視点で黒木メイサさん演じる経営学部の講師やその大学の学生達とかかわっていくというコメディです。
このドラマの授業風景で特徴的なのは、沢村さん演じる社長が階段教室と呼ばれる数百人収容可能な教室の一番前に毎回陣取り、その他の学生さんはなるべく後ろの方に座って授業を受ける光景です。大学の講義の多くは高校までとは異なり、自由席であるため早いもの順に席が決まるため、こういった光景になります。
私の担当する講義でも稀に一番前に座り積極的に質問に来る学生もいらっしゃいますが、ほとんどの場合、出入りがしやすい後ろの席から埋まり、1回目のガイダンスの授業での先生の授業のやり方を考えて、2回目以降は席取りを行っているようです。
私はこのような傾向を踏まえて、担当する『グローバル・マーケティング論』の講義を例にあげれば、当初一体感を持ってもらうために、枕の部分では、なるべく学生さんに話しかけるようにしています。私はメキシコで生まれたので、「メキシコっていえばどんなイメージ?」、サッカーの欧州チャンピオンズリーグやスポーツの国際的イベントの前後なら、「昨日・・・の試合どう思った?」、感動した映画があれば、「・・・って映画見た?」などといった感じです。
そうやって席を回って、ちょっと集中できていない学生さんやスマホを気にしている学生さんに積極的に話しかけることによって、一体感を持ってもらうようにします(ちなみに、私の講義ではガイダンスの中盤くらいに映画館と同じルールというように、スマホ携帯は電源を切って鞄にしまうこと、私語はしないこと、遅刻しないことを説明し、徹底するようにしているので、最初の時点ではスマホを見ている学生が稀にいます)。
心がけているのは、学ぶために講義に来ているのだから、正解を出した学生さん以上に、議論を広げるような間違いをした学生さんをどのように良い間違いなのか伝えることによって、講義への参加を促すことです。
 




大学の授業は高校までと違って90分と長いですが、単調にならないように教員は工夫をしています。例えば、講義が聞くだけにならないようにカッコつきのプリントを配布したり、教材に線を引くようにしたり、授業に関連ある編集したDVDを見たり、5-10分で取り組んでもらう課題を設定して、講義内で発表してもらったりしています。「流通マーケティング入門」は3つの部分に分かれていて、第1パートは流通とマーケティングとは何かを理解し、その違いを学習する。第2パートは流通の主要な担い手である小売業者と卸売業者の役割に関する基本的な内容を学習する。第3パートはマーケティングの概要を学習する。この科目は入門というだけあり、半期15回のうち第2パートが終わった後に中間試験、学期末に期末試験があります。

2年生以降の科目の多くでは、持込み許可物件が指定されているケースが多いのですが、入門科目の多くは、その学問分野の基礎的な内容を覚えてもらう必要があるため、持込み不可という条件での試験が多く、実際私の場合も専門科目である「グローバル・マーケティング論」ではテキスト配布プリント持込み可(書き込みも自由)ですが、入門科目は一切持込み不可です。

ちなみに、私はここ数年後期開講の「流通マーケティング入門」の再履修クラスも担当しているのですが、単位が取れなかった多くの学生さんは実力がないわけではなく、2時限目の開始は10時40分からなのですが、大学の自由な雰囲気を謳歌しすぎたり、初めての一人暮らしでペースを上手く作れない等の理由で、講義の最初や試験前に寝坊したり欠席したりしたといった学生さんが多いようです。

もちろん、毎回の授業は入門だけに全て大事なのですが、入門とはいえ入門の最初の方の内容は非常に簡単ですし、試験前には当然試験を意識して授業を行いますから、これは高校でもやっていたと思うのですが、講義の初回や試験前に関しては普段にも増して欠席や遅刻をしないように気を付けると単位を落とす確率は低くなると思います。

文責:丸谷雄一郎(流通マーケティング学科 教授)


2014年9月29日月曜日

プロモーション企画の店頭実験に向けての最終プレゼン

東京経済大学本藤貴康ゼミナールでは、大塚製薬ポカリチームとのコラボ企画を店頭で実現するために、2014年9月28日に大手小売業様に向けて最終プレゼンを行いました。

当日は、大塚製薬様から支店長、チェーン担当の方が挨拶にお越しになり、大手小売企業から常務取締役、地区担当部長、営業戦略担当部長、ドライ食品担当バイヤーなど要職にある方々の前で、本藤ゼミ4チームがそれぞれ睡眠時間を削りながら励んだ企画提案をプレゼンしました。

プレゼン当日の早朝まで、チームの仲間と励んだ成果を、たった15分のプレゼンで伝えなければなりません。自信をもって臨んだチームもあれば、ギリギリまで満足できずに試行錯誤を繰り返したチームもあり、プレゼンの後には隣接する店舗を見学しました。

今回のプレゼンは、小売企業様のID-POSデータを提供して頂き、それに基づいての提案でしたが、常日頃使っているデータの構造や定義と異なり、時間的にも過去の本藤ゼミのプロジェクトとして最もタイトなスケジュールの中での取り組みでしたが、最終的な小売企業様からの講評では、「実務家では発想できない着眼点で、売り場で試してみたい」とか「メーカーからの提案を受けることが多いが、こんな提案をしてくれないかという事例として活用したい」といったコメントを頂きました。

ゼミ生と小売企業様の方々との昼食会もありましたが、常務から「我が社のお店は、お客様の視点に立った売場づくりを考えて取り組んでおり、カテゴリー別のテリトリーや権限などは無視して、売場づくりをしているので、この取り組みを出発点として、これからも一緒に取り組んでいきましょう」という嬉しい言葉がありました。

10月7日には、実際にゼミ生が考えた売場を4店舗でゼミ生が実際に作ります。大きな期待と不安を胸に抱きながら、ゼミ生たちの企画が形になります。


 
 
文責:本藤貴康(流通論、流通マーケティング入門、地域インターンシップ担当)

2014年9月7日日曜日

シンデレラエクスプレス&クリスマスエクスプレス(小木ゼミ通信 vol.5 ~徒然なるままに、夏休みの出来事~)

 
 経営学部の小木紀親です。5回目の投稿となりました。
 

 各先生のブログ投稿の話も面白いですね。
 とりわけ、先回の北村先生のプロ野球のマネジメントの話は面白かったです。ちなみに、北村先生からの挑発的な課題はすべて答えることができ、中日ドラゴンズをこよなく愛する私としては面目を保つことができました。数年前からビジターチームが勝ってもヒーローインタビューが行われるようになり(ナゴヤドームで巨人が勝っても巨人選手のヒーローインタビューがあるなど)、これも先の話と照らし合わせると、納得がいく話となりますね。


 さて、この間夏休みだったこともあり、小木ゼミは「学ぶときはとことん学び、遊ぶときは王様のように遊ぶ」のモットーに則り、夏休みは各々の充電期間であり、個人研究にいそしむ時間であり、合宿時の出し物を練習する時期?でもありました(ゼミ生は課題提出を忘れないようにね)。
 したがって、ゼミ合宿(9月14日~17日)もまだですし、まとまったゼミ活動はしておりませんので、今回は、「小木の徒然なるままに、夏休みの出来事パートⅠ・Ⅱ」と「今後の小木ゼミスケジュール」をお送りしたいと思います。


 夏休みの出来事 パートⅠ(シンデレラ&クリスマスエクスプレスのCM)


 8月と年末年始は仕事は入れないという私的なモットーはどこへやら、とにかく仕事で忙殺された夏となりました。セミナー講師、講演、集中講義、論文執筆、原稿校正、審議会、出張調査などなど、あっという間に夏休みが過ぎていってしまいました。。。。

 そんな中、仕事で駅前(自宅前)の百貨店を見て回りしているときに、「わたせせいぞう展」をやっているのを見つけました。しかも、初日とくればテンションも上がります。
 

 わたせせいぞうさんは、我々世代からすると「ハートカクテル」(『モーニング』掲載)などで有名で、最近ではNHK連続小説「花子とアン」の原案者・村岡恵理さんの絵本「アンを抱きしめて」の挿絵や、「続・最後から2番目の恋」劇中歌「T字路」のジャケットのイラストを描いていることでも知られています。

 とにもかくにも、そこで目にした1枚の版画に一目惚れしてしまい、即買いしてしまいました。東海道新幹線開業50周年作品で50枚限定、名古屋駅が舞台のイラストです。なんとその時期のT百貨店の紙袋にその絵がプリントされて、よくみると多くの人がその紙袋を嬉しそうに持っていました。あとから聞いたところ、プレミアムの紙袋になったとか!
 当版画は即日完売だったらしいので、紙袋ではなく現物を購入できて、本当にラッキーだったかもしれません。

                 ↓ その版画がこれ! ↓


東海道新幹線開業50周年記念
夢のシンデレラエクスプレス 50枚限定

 版画タイトルの「夢のシンデレラエクスプレス」といえば、やはりJR東海のCMを思い出させます。
 山下達郎の「クリスマスイブ」をテーマ曲にしたクリスマスエクスプレスのCM(88年深津絵里、89年牧瀬里穂、90年高橋里奈、91年溝渕美穂、92年吉本多香美、00年星野真里)と、ユーミンの「シンデレラエクスプレス」をテーマにしたシンデレラエクスプレスのCM(87年河合美佐、92年横山めぐみ)は、広告・プロモーション好きの私からすると、もしかしたらマーケティングを学ぼうと思い立ったきっかけになったともいえる作品群です。
 一般的に深津さんと牧瀬さんのCMが評価が高いですが高橋里奈さんのCMは個人的に好きです。YouTubeでもたくさん流れているので、一度ご覧ください。きっと素敵な想いを描くことができるでしょう。

 ところで、このような衝動買いは、私にしては本当に珍しい行動です。かなり吟味してしか商品を購入しない私ですが、「限定」「名古屋駅」「懐かしさ」「自宅近」などのキーワードが折重なって、思わず買ってしまったのかもしれません。消費者問題の講義では、衝動買いを戒めることが多いのですが、実は私もやってしまうということが証明されたわけです。。。。そこには、消費者心理や消費者行動を巧みに突いたマーケティング戦略も見え隠れするのですが、これを分析すると自分自身の購買行動にちゃちゃを入れることになりそうなので、今回はやめておきたいと思います。

 先の版画の現物は、9月10日前後に届くことになっています。いまから、どこに飾ろうか迷うところです。


 夏休みの出来事 パートⅡ


 
 次に、この間、調査出張に3つ行ってきたお話を簡単にしておきます。

 ①佐賀県武雄市の取り組み
 佐賀県武雄市のまちづくりは特筆すべきものがありますが、なかでも市立図書館は、ツタヤとスタバが入店していることでも全国的に有名になっています。地域活性化を研究テーマとしている私としては、本当に興味深い訪問となりました。詳しくはソーシャルマーケティングの講義でお話しします。

なんともまあモダン、武雄市図書館
館内にはTSUTAYAとスターバックスが入店
販売用の本と貸し出し用の本はスタバでコーヒーを飲みながら読むことができます。

 ②世界遺産登録後の富士山周辺の地域活性化事情
 世界遺産登録後の富士山周辺の地域ビジネスは非常に活発化していることが分かりました。様々な観光資源に恵まれ、人のにぎわいが戻ってきたようで、どこに行っても周辺は交通渋滞でした。世界遺産には三保の松原も含まれているのですが、観光客アップで松枯れが起こっていて、バスでの近くへの乗り付けが制限されるようになったとか。。。集客にともなうマイナス面も見逃してはなりません。
 富士五湖を筆頭に、水上バス、新東名のサービスエリア、白糸の滝などをめぐり、B1グランプリ第1回・第2回連続グランプリの「富士宮焼きそば」の総本山・お宮横丁で締めました。充実した視察となりました。これも詳しくはソーシャルマーケティングでお話しします。


白糸の滝
この日は本当に水量もあり、爽やかでもありました。

 ③彦根市及び近江八幡周辺
 やはり彦根城はすばらしいです。おとなりの三成の居城だった佐和山城址の方が個人的にはとても気になりましたが、、、。彦根城の下の博物館では、ゆるきゃらでおなじみの「ひこにゃん」が時間割で登場。でも、こちらも個人的には「くまもん」の方が圧倒的に好きです。そして、この近辺で大きく幅を利かせているのは、あのクラブハリエで有名な「たねやグループ」です。どこに行っても「たねや」さんのお店はお客で一杯です。たしかに、クラブハリエのバームクーヘンはうまい!が、その他は、特にベーカリーなどは私の口にはあいませんでした。でも、商品開発力というか、地域活性化力というか、とにかく発想力と発信力はピカイチです。今後の全国展開が楽しみです。

ひこにゃん登場。こいつ観客慣れしとるで。
半径3メートル内には近づけないほどの厳重なガードです。

クラブハリエの工場兼カフェ
焼きたてのバームクーヘンを食べられるのはここだけ。


 以上、とりとめもなく、夏休みの出来事を書きてきましたが、大学教員は夏休みには本当にそれぞれが様々なことをやって過ごしています。こうして充電したものを、次の教育や研究に活かしているのです。


 今後の小木ゼミのスケジュール


 最後に、小木ゼミの今後のスケジュールを紹介して終わります。

9月14日~17日 ゼミ合宿
9月中旬 進一層トライアル(旧ゼミGP)結果発表
9月24日~ ゼミ開始(個人研究発表、コラボ企画、就職相談会)
11月22日 小木ゼミOBOG会
12月13日 経営学部ゼミ発表会
12月毎週~ 小木ゼミオープンゼミ(12月以降のゼミを1年生に聴講開放)
12月中旬 TFT・健康ランチ販売及び「国分寺物語」シンポジウム
1月中旬 こんなお菓子あったらいいなプロジェクト発表会


 次回(11月中旬)は、小木ゼミの成果活動をたっぷり報告していきたいと思います。乞うご期待。


   小木紀親 (経営学部 教授)





  


 

2014年9月1日月曜日

合同ゼミ報告―プロ野球の顧客満足向上策の重要性―

こんにちは。流通マーケティング学科の北村です。
今回は、つい先日、大阪で開催してきた合同ゼミについて紹介します。最後にクイズもあります。ぜひ挑戦してみて下さい。


私のゼミは毎年、専修大学・神原ゼミと、京都産業大学・福冨ゼミとともに、2日間の合同ゼミを開催しています。例年は、1日目に3ゼミ合同の少人数チームを作り、フィールドワーク(現場調査。詳しくはhttp://tkubiz.blogspot.jp/2014/06/blog-post_24.html参照)。2日目に各ゼミでの調査・研究プロジェクトの発表をしています。

しかし、今回は、京産大のゼミ生の一部が産学協同プロジェクトとして、プロ野球球団オリックスのファーム(2軍)の活性化策を考えているということもあり、1日目を京セラドーム大阪にて、特別講義付きのオリックス・バファローズ1軍戦観戦企画としました(福冨ゼミと共同研究している京産大・井村ゼミも特別参加)。試合前の講義は、球団職員の三上さんによるもの。関西人のノリと、バファローズ愛を存分に感じさせる方でした。

軽妙なトークの中に、年俸と勝率の相関など真面目な解説も。

三上さんによると、プロ野球の試合時間(大体3時間強です。http://www.npb.or.jp/gbp/2013time.html参照)のうち、ボールが実際に動いているのは、20分程度だそうです。つまり、その他の大半の時間では、ボールは投球前のピッチャーの手中にあったり、回や表裏の交代中のため死んだボールだったりするのです。

確かに、そこが野球ファン以外から「野球ってつまらない」「試合時間が長い」と思われる要因の1つでもありますよね。

そこで、球団は、既存のファンを維持し、新規ファンを獲得して、楽しんでもらおうと頑張っています。今回の試合中では、例えば「回や表裏の交代時に、大画面に映された観客とジャンケン」という企画がありました。

(ちなみに私が以前に観戦した米国メジャーリーグの試合では、「大画面に映された観客がキスをせねばならない」という企画がありました。カメラマンは見た目でカップルらしき人を選んでいるのでしょうが、日本人からすると、誰もが恥ずかしがらずにキスすることに、驚きと米国ならではのノリの良さを感じました)

チームの強化はもちろん、ボールが動いていない間もファンを楽しませる工夫も重要なのです。

というわけで、当日はこうした「観戦のポイント」をいくつか聴いた上で観戦したので、顧客満足を向上させるための球団による工夫や球場内での仕組みを多々発見できました。


では、お待ちかねのクイズです。これは私が個人的に三上さんから出されたものです。
試合終了後、その試合で活躍した選手に対して行われる「ヒーローインタビュー」を実施する5つの意図とは、何でしょうか?
5分間あげます。できるだけ多く考えてみて下さい。

いかがでしょうか?
ちなみに私が考えたのは、下記のとおりです。
1.選手の声をファンに直接届けるコミュニケーションの場を作る
2.活躍した選手が「また頑張ろう」とモチベーションを向上させるのを促す
3.スポーツニュースで取り上げられる素材(映像・写真)をマスコミ各社に提供する
4.選手の背後にあるパネルに広告を出していたり、選手への賞品を提供(食べ物1年分など)しているスポンサーの名を売る
5.選手の隣にいるインタビュアーやマスコットキャラクターの名を売る

ちなみに、三上さんによると、2と3はいずれも「選手の価値向上」で同じこと。5は、間違いではないが正解ではないそうです(確かに、無理やり考えたものでした)。
私はギブアップして、三上さんの言う「正解」を聞いたのですが、確かになるほどと思えました。

というわけで、皆さんはぜひギブアップせずに、「1.選手とファンのコミュニケーション」「2.選手の価値向上」「3.スポンサー対応」以外の、4つ目および5つ目の意図を考えてみて下さい!






・・・といっても、難しいですよね。では、第一ヒントです。以下は、当日撮った写真です。よく見てみると、気づくことがあると思います。
ヒーローインタビュー中。この中に正解も写っていますよ。






・・・どうですか?やはり分かりませんか?では、第二ヒントです。選手目線でも、スポンサー目線でもダメです。球団・球場運営目線で考えてみて下さい。






・・・ギブアップしますか?では、最後のヒントです。写真をよく見て下さい。ヒーローインタビューを間近で見ようとネット裏に集まっている人もいれば、背を向け帰ろうとしている人もいますよね。






・・・分かりましたか?正解は、

4.ヒーローインタビューまで残る観客とそうでない観客を作ることで、観客が球場を出るタイミングをずらし、出入り口や交通の混雑を減らす。
5.ヒーローインタビューを間近で見ようと、もともとの座席から移動していた観客が、ネット裏の座席の良さを知ることで、次回以降の席のプロモーションとなる。

だそうです。
5について補足です。指定席と自由席の間は、試合中には柵があり、係員もいるので移動できませんが、試合終了後は柵が撤去され、係員は別の場所に配備されます(恐らく出入り口や帰路誘導)。よって、値段の安い自由席で観ていたファンも、ネット裏など値段の高い席に移動でき、その席からの見え方を確認できるというのです(球団としては、次回は値段の高い席で観たい、と思わせられたらOK)。



納得できたでしょうか?なお、ここで私が言いたいのは、こうやって何かの意図を考えることは、すごく良いトレーニングになる、ということです。

皆さんは高校生だったり、大学生だったりして、自分の選択でお金を使う機会が増えてきている時期だと思います。あくまで本人としては、自分の意思でお金を使っていると思っているでしょう。しかしその背後には、皆さんに自然とそうさせる仕掛けがあるはずなのです。つまり皆さんは、仕掛けにまんまとハマっただけだとも言えるのです。

そこで、これから通学途中の道や、電車内や、コンビニの店頭で、考えてみて下さい。「なぜこの企業はここに広告を出したんだろう?」「どうしてこんな色でこんなメッセージにしたのかな?」「きっとこれは・・・をターゲットにしたんだろうな」「だとすると、私なら・・・というメッセージに替えた方がよいと思うのにな」など。こういうことを考えていくと、企業側の意図に気づくことも出てくると思います。

皆さんも数年後に社会に出たら、今度は他人にお金を使ってもらう機会を作ることを考える立場になります。これは、得意先企業との商談でも、最終消費者相手の店頭販売でも、基本的に同じです。こうしたトレーニングは、仕掛ける側になれるか、仕掛けられる側のままでいるかを分けるポイントになるという意識で、今後取り組んでほしいと思います。

2日目終了後、梅田駅での集合写真。すごい人数です!